公益財団法人塩事業センター

【塩に関する調査】家庭における「塩」の消費について(その3)

2025年12月16日

公益財団法人塩事業センター
家庭での購入数量、使用回数とも減少が続く/多くのメニューで塩を使うことが減少/「おにぎり」では具材の少数化・「ふりかけ類」への転換 等




公益財団法人塩事業センター(東京都品川区、理事長:斎藤恭一)では、ニュースレター「家庭における『塩』の消費について(その3)」を公式サイトで公開しました。

当センターでは、塩の消費実態に関する調査や情報の収集、またこれらを受けての情報発信を行っています。このニュースレターは、当センターが過去に発信した「家庭における『塩』の消費について(その1)」(2021年8月)及び「同(その2)」(2021年11月)の続編で、2000年度から2024年度までの「家計調査」(総務省)や「食MAP(R)」※データに基づき、家庭での塩の購入や消費の動向がどう変化したかについて、長期的に振り返っています。

※「食MAP(R)」:株式会社ライフスケープマーケティング(東京都千代田区)が提供している食に関する調査データ。首都圏30km圏内の約400世帯を対象に、食卓(メニュー・材料)、購買(商品)、家庭内在庫(商品)、意識情報などに関して調査したデータ。
※ 「食MAP(R)」に関する一切の権利は(株)ライフスケープマーケティングに属します。食MAP(R)及びこれに基づく図表等の無断転載、複製及び改変はご遠慮ください。

ニュースレターの一部(要約)をご紹介します。

■ 多くのメニューで塩を使うことが減少
下の表は、「食MAP(R)」にて出現する具体的なメニューについて、「食塩」を使って作られた場合の出現回数(1000世帯1日当たりの延べ出現回数※)の2024年度上位10品目を並べたものです。最も出現回数が多いのは「おにぎり」であることや、2000年度と比較しますとほとんどのメニューで塩を使って作られる回数が減っていることなどが分かります。


「食塩」が使われたメニューの出現回数

※ 「1日あたりの延べ出現回数」とは、1日にその食材を使用した回数を合計したもの。例えば、ある世帯で1日に朝と夜に塩を使用した(使用した量は問わない)場合の延べ出現回数は2となり、それを1000世帯あたりに換算したものが、「1000世帯あたりの延べ出現回数」となります。以下「出現回数」と略記します。
※ 「ゆで卵・温泉卵」を略記。


■ 「おにぎり」では具材の少数化、「ふりかけ類」への転換

「おにぎり」※が食卓に登場する頻度は、25年前の2000年度(142.2)と現在の2024年度(166.9)を比較するとわずかに増えています。
家庭で手作りされる比率(手作り率※)は、長期的にみて大きな変化はありません。



※ ここでの「おにぎり」には「焼きおにぎり」を含んでおり、前項目の「おにぎり」とは対象が異なります。
※ 手作り率:おにぎりの出現回数におけるメニュー加工度が「作り置き・残り物」「料理の素」「その他手作り」の合計の割合。

しかし、どのような材料をつかって「おにぎり」が作られたかを見ると、「食塩」の「材料使用率」は減少してきており、これは「のり」「梅干し」等の材料でも同じです。一方で「ふりかけ類」は長期的に横ばいです。
以上から、塩を使って「おにぎり」が作られることが減った理由としては、「おにぎり」を作る際に複数の具材を使わなくなってきている可能性や、ごはんの味付けで塩が「ふりかけ類」に置き換わってきている可能性が考えられます。




ニュースレターの詳細については、当センター公式サイトをご覧ください(リンク先のページで「各種調査結果」の「詳細を表示」ボタンをクリック)。

なお、本プレスリリースの転載ではなく、記事内容/グラフなどを引用される際は、出典として以下をご記載いただくようお願い申し上げます。

「家庭における「塩」の消費について(その3)」公益財団法人塩事業センター

また、「食MAP(R)」に基づく表やグラフの使用を希望される場合には、当センターまでご一報願います。

[公益財団法人塩事業センター プロフィール]
所在地: 〒140-0014 東京都品川区大井1丁目47番1号 NTビル5階
電話.03-5743-7711 FAX.03-5743-7775 
公式サイト:https://www.shiojigyo.com/
理事長:斎藤 恭一(さいとう きょういち)
設立:平成8(1996)年7月1日
事業内容:◆塩に関する調査研究等事業 / ◆生活用塩供給等事業


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