QFF

クォンタムフラワーズ&フーズ(QFF)、中性子線照射による小ギクの高速品種改良において、有効性を学術誌に発表

2026年02月17日

QFF
~次世代の品種改良技術 中性子線スピーディ育種(R)、更なる普及へ~

量子バイオテクノロジーを活用した品種改良サービス「中性子線スピーディ育種(R)」を提供する 株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(本社:茨城県水戸市、代表取締役CEO:菊池 伯夫、以下「QFF」)は、中性子線照射による「小ギク」(Chrysanthemum morifolium)の突然変異系統の作出に関する論文が学術誌『園芸学研究』(24巻4号)に掲載されたことをお知らせいたします。

本研究(論文タイトル:中性子線照射による小ギク突然変異系統の作出)は、中性子線スピーディ育種(R)(以下、中性子線育種)による小ギクの品種改良において、中性子線照射後の生存率、誘発された突然変異の種類や頻度、成長特性等を体系的にまとめたものです。中性子線育種が、小菊のような倍数体の植物育種においても有効であることを明確に証明しています。


写真は、中性子線スピーディ育種(R)️による小ギクの品種改良の一例です。


■ 研究の背景と目的

電荷を持たない中性子線は、生体深部まで均一に線量を与えられる高LET(線エネルギー付与率)放射線として、育種において高い突然変異導入効率を期待できます。中性子線は、多様な点変異、挿入・欠失・構造変異など、従来技術より多様な変異スペクトルを誘導する特徴があり、植物や生物の新系統創出の可能性を大きく広げる技術として注目されています。
本研究では、中性子線照射後の小ギクの特性変化を評価し、中性子線照射が高い変異導入率と系統多様性の生成に寄与するかを検証しました。


主な成果

- 低・中線量照射での有用変異導入3系統の小ギクの苗に異なる線量(1Gy~33Gy)で中性子線を照射し、形質変異を評価。生存性を高く維持しつつも、「花色・花形・葉斑など多様な変異体が得られた」ことを確認しました。

- 系統ごとの変異スペクトルの違いを明示赤系統では広範な花色変異、白系統では変色が限定的、黄系統では淡色化や葉斑入り変異が観察されるなど、「系統特異的な変異傾向」を解析データとして報告しています。

- 生存性と変異効率のバランス低線量条件でも「高い生存率と目的変異を両立」できることが示され、育種実用性の観点からも中性子線育種が有望であることを示しました。



本研究の意義

本論文は、中性子線育種が単なる育種オプションにとどまらず、選択的変異誘導と系統作出の実証データを含む体系的研究として初めて公表されたものです。これにより、中性子線育種の活用において、育種サイクルの短縮だけでなく、変異スペクトルの多様性・系統デザインの最適化といった「高度育種設計への応用基盤」が強化されました。



■ 今後の展開

- 本研究データを基盤とした実用系統育成プロジェクトの加速
- 多様な作物・機能性植物への中性子線育種の適用拡大
- 中性子線 × 高速スクリーニングによる「ターゲット形質獲得の高速化」



■ 論文情報

- 論文名:「中性子線照射による小ギク突然変異系統の作出」
- 掲載誌:園芸学研究 24(4)
- 著者:郷内 武(茨城県生物工学研究所)、菊池 伯夫(QFF)
- 掲載年:2025年
- 掲載URLhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/24/4/24_323/_article/-char/ja
(原文/J-Stage)



■ QFF の中性子線スピーディ育種(R)について

中性子線スピーディ育種(R)は、中性子線を用いた高速育種技術で、非GMOの突然変異育種でありながら、その抜群に高い突然変異率により、従来技術に比べ育種サイクルを大幅に短縮※できる革新的な技術です。これまで育種が困難であった対象、系統や形質に対しても効率的かつ再現性の高い変異導入を可能とし、その汎用性の高さも強みです。植物のみならず「微生物の改良」にも最適であるため、環境負荷低減、新素材・バイオ素材、またバイオガス発電やバイオ燃料などの循環型バイオソリューション分野にも広く応用性が期待できるものです。
※植物は従来の約半分の1~3年、微生物は従来の1/6程度の2ヶ月で新系統を創出。参照:5分でわかる スピーディ育種


非GMOの高速育種技術 中性子線スピーディ育種(R)のメカニズム



代表者コメント(代表取締役 CEO/CTO 菊池 伯夫)


私たちの生活に欠かせない花である小菊において、加速する気候変動や多様化するマーケットニーズへの対応は生産現場における喫緊の課題でした。こうした中で、中性子線育種で画期的な成果が得られた時の大きな手応えと喜びは、今も鮮明に記憶しております。このたび、その成果が学術論文として発表できたことを大変喜ばしく思います。これを機に、この技術が広く普及し、より様々な社会課題解決に貢献できるよう、今後も一層の尽力を続けてまいります。








QFF 代表取締役CEO 菊池伯夫

本件に関するお問い合わせ先

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ 
CMO(マーケティング・営業責任者):内藤
E-mail:shunsuke.naito@qff.jp Tel:03-6661-1611



会社概要


※1 花や野菜、穀物などの植物の場合、 最短1年で新系統を創り出せます。従来技術では3~5年以上かかります。(品種登録に至るまでには収量性や市場性などさらに調査が必要です) ※2 ラボレベル
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

記事一覧に戻る