株式会社シーエムシー出版

新しい多孔性材料として応用研究が活発化している金属有機構造体(Metal-organic framework)について纏めた書籍『金属有機構造体(MOF)研究の動向と用途展開』が4月25日に発売!!

2025年04月23日

株式会社シーエムシー出版



株式会社シーエムシー出版(本社:東京都千代田区神田錦町1-17-1、代表取締役:金森洋平)は、 『金属有機構造体(MOF)研究の動向と用途展開』(定価:税込67,100円)を、2025年4月25日に発売いたします。 本書籍は当社ECサイトおよび全国の書店にてご購入いただけます。

目次などの詳細については以下をご覧ください。
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刊行にあたって
 当書籍は金属有機構造体(Metal-organic framework;MOF)に関する最近の研究動向をまとめたものである。

 MOFは金属イオンと有機物から構成される,結晶性の多孔質材料であり、その特異かつ規則的な細孔に様々な物質を吸着させることができる。その研究は1990年代後半から活発化し、初期の研究では、MOFの合成方法や物性の基本的な理解が主な焦点であったが、その後、MOFの応用可能性が広く認識され近年ではガス吸着や分離、医薬品の貯蔵といった分野での応用研究が活発化している。

 本書では、近年のMOF研究とその用途展開について、第一線でご活躍の先生方にご執筆いただいている。第1編ではMOFの合成と設計についてご解説いただき、第2編ではMOFを用いたガスの吸着・分離・回収に関する研究動向をご紹介いただいた。第3編では触媒としてのMOFの機能と用途についてご執筆いただき、最後に第4編ではMOFの実用化に向けた用途展開についてご提示いただいている。

(本書「刊行にあたって」より抜粋)

目次
【第1編:MOFの合成と設計】
第1章 機械学習を用いた金属-有機構造体の合成探索
第2章 金属ペプチド構造体(MPF)の開発とその応用・可能性
第3章 量子センシングに向けたMOF 材料の開発
第4章 シクロデキストリン系MOFへの分子の導入とナノリアクターとしての機能
第5章 金属有機構造体の活用に向けたゲル形成条件の解明
第6章 イオン液体の導入による金属有機構造体の物性制御
第7章 Layer-by-Layer法によるMOFナノ薄膜の構築および特異な構造と物性の発現
第8章 噴霧合成法を用いた金属有機構造体の連続合成および形態制御

【第2編:MOFによるガスの吸着・分離・回収】
第9章 金属有機構造体(MOF)分離膜の作製とガス分離への応用
第10章 PCP,MOFによる省エネルギー型ガス分離技術の進展と今後の展望
第11章 MOFを基盤とした省エネルギーCO2回収システム
第12章 直接転換法によるMOFモノリス合成方法
第13章 DACへの応用を目的としたSIFSIX金属有機構造体へのCO2吸着機構の解明

【第3編:MOFの触媒としての機能と用途】
第14章 MOFの特徴を活かした触媒利用
第15章 可視光応答型MOF光触媒の開発と水分解系および光分子変換への応用
第16章 過酸化水素製造を指向したMOF光触媒の開発
第17章 金属ナノ粒子と多孔性金属錯体が一体化した高機能触媒の開発
第18章 MOF触媒によるバイオマスの変換に関する研究進展

【第4編:MOFの実用化に向けた用途展開】
第19章 MOFの電池などの電気化学産業への応用
第20章 金属水酸化物を前駆体としたMOF配向薄膜の作製と応用
第21章 多種アミンガスの同時分析を指向した導電性MOF薄膜デバイスの開発
第22章 MOFを利用した酵素固定化技術の紹介
第23章 MOF粒子への薬物包摂機構の解明
第24章 MOFを利用した機能性高分子の創製
第25章 MOFによる高分子の構造認識および分離
第26章 意図的な欠損をもたせたMOFのPFAS吸着特性
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