IL DESIGN
【IL DESIGN(イル デザイン)】イタリア家具ブランドSitia(シティア)"DESIGN TOMORROW"ワークショップ御礼報告&開催レポート!
2025年10月27日
IL DESIGN
イタリア家具ブランドSitia(シティア)のCEO来日!P.O.南青山ホールにインテリアデザイナー、建築家70名が参加され、"DESIGN TOMORROW"ワークショップが華やかに開催されました。

Sitia "DESIGN TOMORROW" Workshop開催! P.O.南青山ホールにて

Sitia "DESIGN TOMORROW" Workshop開催!
2025年10月17日金曜日、暑かった東京にようやくやってきた心地よい秋の日差しの中、イタリアのプレミアムブランドSitia(シティア)とラグブランドMatteo Pala(マッテオ・パラ)による"DESIGN TOMORROW workshop"が晴れて開催されました。在日イタリア商工会議所の後援を受け、インテリアデザイナー、建築家、大手デベロッパーの方々、約70名がP.O.南青山ホールに集われ、温かく人間味の溢れるコミュニケーションの場を創り出すことが出来たこと、心より御礼を申し上げます。当日のセミナーの様子を簡単ながらご報告させていただきます。

Sitia CEO、Emanuel Battocchio氏
まずはヴェネツィアに程近いビチェンツァの地で2002年に創業した"Sitia(シティア)"のCEO、Emanuel Battocchio(エマニュエル・バットッキオ)さんが在日イタリア商工会議所の中島さんから紹介され、「こんにちは!」と満面の笑顔で登場しました。最初にプロジェクターに大きく映し出されたのは「GRAZIE GIAPPONE "ありがとう、日本。"」という言葉。2008年に初めて来日した彼が商談続きのタフな一週間を過ごす中で日本から学んだのは"正確性"とともに、"どんな素晴らしいブランドやプロダクトにも、バックグラウンドにリスペクト、サービス、アフターカスタマーサービス、など細やかな気遣いが無ければビジネスとして成り立たない"ということだったそう。それを活かすことで現在97%を海外に輸出する事業が行えているとのこと。このことからエマニュエルさんは常に「私は日本に育てられた」と表現するようになったそうです。

Sitiaはここから始まった。Pergentino Battocchio氏の大きな職人の手

オットマン"Bon bon"は日本市場にもぴったり合いそう、と語るEmanuel氏
次に、エマニュエルさんのお父様、Pergentino Battocchio(ペルジェンティーノ・バットッキオ)さんが職人ならではの沢山の大きなタコだらけの両掌を見せている写真が現れます。「すべてはここから始まりました。父は、沢山の経験を通じてビジネス、輸出のノウハウを教えてくれ、私にSitiaを受け継がせてくれました。」とお父様の写真を大切そうに見上げながら続けるエマニュエルさん。「Sitiaが拠点とするVeneto(ヴェネト)州のVicenza(ビチェンツァ)という地域そのものが、職人をつなげやすい環境であることもSitiaの成功を導いたのだと思います。今日お見せしているコレクションも一つとしてオートマティックなシステムは使用せず、すべて職人がひとつひとつ手作りで作り上げています。」1977年に父上が最初に立ち上げた椅子の製造の会社が2002年創業のSitiaの大元。父から子へ、職人の誇りと自信とともに、そしてその茶目っ気たっぷりの笑顔までも、エマニュエルさんにしっかりと受け継がれている、と感じられた一コマでした。

皆様の願望を形にするのがヴェネト州のSitia!と熱く語る
Sitiaがインスピレーションを受けている"the human contract"という概念は「by people for people(人が作った製品を、人のもとに)」という根本的な指針である、といいます。"Flexible(柔軟に)、human(人間的に)、Informal(型にはまらずに)"をモットーに、アプローチする国の文化に適応した形で製品を提案したい、と繰り返して強調する彼は、今年2025年のサローネで発表した中からセレクトして展示している今回の作品についても具体的に触れていきました。例えば脚部にローラーが付いたサイドテーブル付きのオットマン"Dondo (ドンド)"はオフィスや個人宅、マンションのプロジェクトやカフェスペースなど様々なシチュエーションに組み込むことが出来る点。"Armut (アルムート)"テーブルのシリーズは脚部の数を増減することでカスタマイズ可能であるということ。また、サローネ発表のものではないが大好きなデザイナーである先代がデザインしたチェア"Chantal (シャンタル)"の張地にはDedarを含め、シルクやベルベット等多くの選択肢からチョイスすることが可能であることなど。沢山のサンプルを指しながら「これでも全てではありません。皆様のご要望に対してSitiaは「はい」と答えます!」ネットワーキングの時間に更に個別のご質問にお答えします、とエマニュエルさんはスピーチを締めました。

ビチェンツァのViale ZileriにあるMatteo Palaのショールーム
"全て職人の手による手作りの製品をご要望に応じて作成します"
2人目、Matteo Pala(マッテオ・パラ)さんが中島さんより招き入れられます。彼は自らの名を冠する"Matteo Pala Rugs(マッテオ・パラ・ラグ)"のCEO。最初に流してくれた映像にはカラフルで質感の美しい4種類のカーペットを並べたゴンドラがVenezia(ヴェネツィア)の運河を渡っていく様子がゆったりと映ります。静かに落ち着いたトーンで話すマッテオさんは、弊社への感謝とともに、"旧知の友人"であるエマニュエルさんに、このような冒険に誘ってくれたことを感謝します、と話し始めました。マッテオさんのブランドも家族経営で、元々東洋のカーペットを輸入していた父上のアンジェロさんを引き継いだ二代目であり、やはりSitiaと同じく2002年にビチェンツァでショップを開いたのだそうです。

Matteo Pala Rugs CEO、Matteo Pala氏
現在は、1600年代に作られた宮殿の中にショールームを構えており、この建物の中で全てのプロジェクトが生み出されているそうです。後に登場するMarcoさんがデザインしたカーペットも含め、染色、デザイン、刺繍…全て職人の手による手作りだそう。マッテオ・パラ・ラグの商品には様々なモチーフ、テーマのものがあり、こちらもSitiaと同様に、「皆様のご要望に合わせてデザインすることができます」とマッテオさん。1400種類の染色のパターン、シルクやコットンなどあらゆる素材を用意しているとのこと。今回展示してくれたのは"Mappe (地図)"シリーズから2色の"TOKYO (東京)"の地図を表現したカーペット。作品の傍には素材サンプルも飾られました。この地図シリーズについても、ご要望に応じて作成が可能です、と静かに優しい情熱でもって会場の皆さんに伝えて、マッテオさんは次のマルコさんにマイクをバトンタッチされました。

MM Company クリエイティブディレクター、Marco Magalini氏
"その空間に身を置いた人が心身ともに健康でないといけない"
最後に登場したのが、Sitia、Matto Palaそれぞれのブランドにてデザインを展開している"MM Company"のMarco Magalini(マルコ・マガリーニ)さん。サローネの時にもお話されていたのですが、彼もやはり大の"日本"好き。この日も着物を着て登場し、「この服で皆さんへの感謝の気持ちを示したいと思います」と始めました。本日集まってくださったインテリアデザインコーディネーターの方や建築家の方々と共有したいテーマは、住居が家具で溢れかえっている中で、"既にある家具、愛着のある家具をわざわざ処分してまで敢えて替える"という意識を如何にして持ってもらうか?ということ。"元々ある家具と等しい、或いはそれ以上の価値を与えること"、これがデザイナーの使命だと思う、と。そして、例えば今日デザインしたものが展示会に出るのは翌年、そして市場に出るのは3年後、となるので、常に考えている「今現在起こっているトレンド」と「これから先起こりうるトレンド」という二つの時系列で今日はお話したいのです、とスピーチを開始しました。

体中で表現し商品の個性を来場者の皆さんに伝えるMarco氏
まずは今現在のトレンドから。「その家具を購入して、その空間に身を置いた人が心身ともに健康でないといけない」これがデザイナー、建築家のミッションと捉えるというマルコさんは、近年の消費者はただ高級で上質なだけではなく、同時に"360°"、すなわち再生可能なサイクルを持つ家具、そしてエシカル(倫理的)でウェルビーイングであるという価値は必須だと思う、と続けます。また、限られたコンパクトな空間を有効利用する試みにも言及していきます。パーテーションを備えたSitiaの"Una (ウーナ)"というデスクがプロジェクターに映し出され、真ん中の仕切りを倒すと共通のデスクとして使える利便性が紹介されたり、リモートワークが増えた昨今に活用できる、夜中に家族を起こさない為にすぐに移動させて使えるポータブルライトや音に配慮した家具等、新しい生活様式に対応した家具の紹介がなされました。また、それと同時に機能性だけでは退屈してしまうので、ストレスを開放し遊び心を誘発する鮮やかなラグなども紹介。どれも、家じゅうの家具を全て替える必要はなく、何か一点だけを買い替えて何かを部屋に与えてくれる、そういった取り入れ方も良いのではないか、そう提案されました。
最後に未来のトレンドについて。スペースを構成する時に重要な"線"が代表するような「幾何学的な輪郭」やメタリックなデザインであったり、漆黒染料のデザインが注目されるだろう、というお話がありました。また、Dondoの外から見えないローラーや、さりげなく存在するバッグフック等のように機能性をデザインの中にさりげなく隠して現実性を見せない表現が用いられる傾向も紹介。更に現在のウェルネスの視点とも繋がりますが、ソフトなカーブや柔らかい素材、コラージュなどの遊び心あるデザインもやはり重要とのこと。Matteo Palaラグの人工的ではなく自然の力に任せたようなカッティングの製品やSitiaのArmut tableの形等を挙げながら、天然素材や自然を想像させるデザインも未来に繋がるものとして語られました。会場に並べられたSitia、Matteo Palaの製品の中をゆっくりと歩き、来場者の皆さんを見つめながら話すマルコさんは、「今日をきっかけに東京の皆さん、デザイナーの皆さんと是非関係を深めていきたいと思います、ありがとう。」とその言葉を締めくくりました。

沢山の資料を提示しデザインについて深く掘り下げる

左から、Marco氏、Emanuel氏、Matteo氏と、日本総代理店IL DESIGN代表の合田氏

一人ひとりに家具のディテールを丁寧に伝えるMarco氏

こんなに大勢の人達の前でお話できるのは光栄、とEmanuel氏

今年のSitiaのキャンペーンphotoが映されたスクリーン

来場の皆さまの質問に温かく答えるMatteo氏

Dedar(デダール)の張地を纏ったSitia "Japan" chair
"Sitia & Matteo Pala "DESIGN TOMORROW" Workshop"
日時: 2025年10月17日(金)
登壇: Sitia CEO エマニュエル・バットッキオ氏
Matteo Pala Rugs CEO マッテオ・パラ氏
MM Company クリエイティブディレクター マルコ・マガリーニ氏
通訳兼MC: 在日イタリア商工会議所 中島峻介氏
場所: P.O.南青山ホール
主催: Sitia SRL
後援: 在日イタリア商工会議所
お問合せ先: 株式会社イル デザイン (Sitia 日本総代理店)

P.O.南青山ホール 1Fロビーでのワンショット
★私たちIL DESIGN(イル デザイン)は、Sitia(シティア)の日本総代理店としてイタリアのメーカーから直輸入、お求めやすい価格をご提供しております。下記連絡先より、是非お気軽にお問い合わせください。
IL DESIGN Website “Sitia(シティア)” ページ
https://www.italia-kagu.com/brands/sitia/
IL DESIGN ONLINE “Sitia(シティア)” ページ
https://www.shop.italia-kagu.com/sitia
お問合せ先: 株式会社イル デザイン (Sitia 日本総代理店)
東京都品川区東五反田5-25-19 東京デザインセンター6階 0120-267-286
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イタリア家具ブランドSitia(シティア)のCEO来日!P.O.南青山ホールにインテリアデザイナー、建築家70名が参加され、"DESIGN TOMORROW"ワークショップが華やかに開催されました。

Sitia "DESIGN TOMORROW" Workshop開催! P.O.南青山ホールにて

Sitia "DESIGN TOMORROW" Workshop開催!
インテリアデザイナー、建築家、大手デベロッパーの方々、約70名が集結
2025年10月17日金曜日、暑かった東京にようやくやってきた心地よい秋の日差しの中、イタリアのプレミアムブランドSitia(シティア)とラグブランドMatteo Pala(マッテオ・パラ)による"DESIGN TOMORROW workshop"が晴れて開催されました。在日イタリア商工会議所の後援を受け、インテリアデザイナー、建築家、大手デベロッパーの方々、約70名がP.O.南青山ホールに集われ、温かく人間味の溢れるコミュニケーションの場を創り出すことが出来たこと、心より御礼を申し上げます。当日のセミナーの様子を簡単ながらご報告させていただきます。
Sitia CEO、Emanuel Battocchio氏
"人が作った製品を、人のもとに。" - Emanuel Battocchio氏
最初に日本総代理店である弊社IL DESIGN(イル デザイン)代表の合田より挨拶。「今年のミラノのフォーリサローネの展示会で会い、更にビッグサイトでのInterior Lifestyle展で共に展示をした彼らはとにかく"熱い"んです。早速、熱い彼らに話をしてもらい、後半はお飲み物を召し上がりながら、是非皆様沢山交流をしていってください。」― 今回のSitiaの作品に張られたミラノの人気ファブリック"Dedar (デダール)"の紹介もしながら、ワークショップ本編のスタートが切られました。まずはヴェネツィアに程近いビチェンツァの地で2002年に創業した"Sitia(シティア)"のCEO、Emanuel Battocchio(エマニュエル・バットッキオ)さんが在日イタリア商工会議所の中島さんから紹介され、「こんにちは!」と満面の笑顔で登場しました。最初にプロジェクターに大きく映し出されたのは「GRAZIE GIAPPONE "ありがとう、日本。"」という言葉。2008年に初めて来日した彼が商談続きのタフな一週間を過ごす中で日本から学んだのは"正確性"とともに、"どんな素晴らしいブランドやプロダクトにも、バックグラウンドにリスペクト、サービス、アフターカスタマーサービス、など細やかな気遣いが無ければビジネスとして成り立たない"ということだったそう。それを活かすことで現在97%を海外に輸出する事業が行えているとのこと。このことからエマニュエルさんは常に「私は日本に育てられた」と表現するようになったそうです。

Sitiaはここから始まった。Pergentino Battocchio氏の大きな職人の手

オットマン"Bon bon"は日本市場にもぴったり合いそう、と語るEmanuel氏
次に、エマニュエルさんのお父様、Pergentino Battocchio(ペルジェンティーノ・バットッキオ)さんが職人ならではの沢山の大きなタコだらけの両掌を見せている写真が現れます。「すべてはここから始まりました。父は、沢山の経験を通じてビジネス、輸出のノウハウを教えてくれ、私にSitiaを受け継がせてくれました。」とお父様の写真を大切そうに見上げながら続けるエマニュエルさん。「Sitiaが拠点とするVeneto(ヴェネト)州のVicenza(ビチェンツァ)という地域そのものが、職人をつなげやすい環境であることもSitiaの成功を導いたのだと思います。今日お見せしているコレクションも一つとしてオートマティックなシステムは使用せず、すべて職人がひとつひとつ手作りで作り上げています。」1977年に父上が最初に立ち上げた椅子の製造の会社が2002年創業のSitiaの大元。父から子へ、職人の誇りと自信とともに、そしてその茶目っ気たっぷりの笑顔までも、エマニュエルさんにしっかりと受け継がれている、と感じられた一コマでした。

皆様の願望を形にするのがヴェネト州のSitia!と熱く語る
Sitiaがインスピレーションを受けている"the human contract"という概念は「by people for people(人が作った製品を、人のもとに)」という根本的な指針である、といいます。"Flexible(柔軟に)、human(人間的に)、Informal(型にはまらずに)"をモットーに、アプローチする国の文化に適応した形で製品を提案したい、と繰り返して強調する彼は、今年2025年のサローネで発表した中からセレクトして展示している今回の作品についても具体的に触れていきました。例えば脚部にローラーが付いたサイドテーブル付きのオットマン"Dondo (ドンド)"はオフィスや個人宅、マンションのプロジェクトやカフェスペースなど様々なシチュエーションに組み込むことが出来る点。"Armut (アルムート)"テーブルのシリーズは脚部の数を増減することでカスタマイズ可能であるということ。また、サローネ発表のものではないが大好きなデザイナーである先代がデザインしたチェア"Chantal (シャンタル)"の張地にはDedarを含め、シルクやベルベット等多くの選択肢からチョイスすることが可能であることなど。沢山のサンプルを指しながら「これでも全てではありません。皆様のご要望に対してSitiaは「はい」と答えます!」ネットワーキングの時間に更に個別のご質問にお答えします、とエマニュエルさんはスピーチを締めました。

ビチェンツァのViale ZileriにあるMatteo Palaのショールーム
"全て職人の手による手作りの製品をご要望に応じて作成します"
- Matteo Pala氏
2人目、Matteo Pala(マッテオ・パラ)さんが中島さんより招き入れられます。彼は自らの名を冠する"Matteo Pala Rugs(マッテオ・パラ・ラグ)"のCEO。最初に流してくれた映像にはカラフルで質感の美しい4種類のカーペットを並べたゴンドラがVenezia(ヴェネツィア)の運河を渡っていく様子がゆったりと映ります。静かに落ち着いたトーンで話すマッテオさんは、弊社への感謝とともに、"旧知の友人"であるエマニュエルさんに、このような冒険に誘ってくれたことを感謝します、と話し始めました。マッテオさんのブランドも家族経営で、元々東洋のカーペットを輸入していた父上のアンジェロさんを引き継いだ二代目であり、やはりSitiaと同じく2002年にビチェンツァでショップを開いたのだそうです。
Matteo Pala Rugs CEO、Matteo Pala氏
現在は、1600年代に作られた宮殿の中にショールームを構えており、この建物の中で全てのプロジェクトが生み出されているそうです。後に登場するMarcoさんがデザインしたカーペットも含め、染色、デザイン、刺繍…全て職人の手による手作りだそう。マッテオ・パラ・ラグの商品には様々なモチーフ、テーマのものがあり、こちらもSitiaと同様に、「皆様のご要望に合わせてデザインすることができます」とマッテオさん。1400種類の染色のパターン、シルクやコットンなどあらゆる素材を用意しているとのこと。今回展示してくれたのは"Mappe (地図)"シリーズから2色の"TOKYO (東京)"の地図を表現したカーペット。作品の傍には素材サンプルも飾られました。この地図シリーズについても、ご要望に応じて作成が可能です、と静かに優しい情熱でもって会場の皆さんに伝えて、マッテオさんは次のマルコさんにマイクをバトンタッチされました。

MM Company クリエイティブディレクター、Marco Magalini氏
"その空間に身を置いた人が心身ともに健康でないといけない"
- Marco Magalini氏
最後に登場したのが、Sitia、Matto Palaそれぞれのブランドにてデザインを展開している"MM Company"のMarco Magalini(マルコ・マガリーニ)さん。サローネの時にもお話されていたのですが、彼もやはり大の"日本"好き。この日も着物を着て登場し、「この服で皆さんへの感謝の気持ちを示したいと思います」と始めました。本日集まってくださったインテリアデザインコーディネーターの方や建築家の方々と共有したいテーマは、住居が家具で溢れかえっている中で、"既にある家具、愛着のある家具をわざわざ処分してまで敢えて替える"という意識を如何にして持ってもらうか?ということ。"元々ある家具と等しい、或いはそれ以上の価値を与えること"、これがデザイナーの使命だと思う、と。そして、例えば今日デザインしたものが展示会に出るのは翌年、そして市場に出るのは3年後、となるので、常に考えている「今現在起こっているトレンド」と「これから先起こりうるトレンド」という二つの時系列で今日はお話したいのです、とスピーチを開始しました。
体中で表現し商品の個性を来場者の皆さんに伝えるMarco氏
まずは今現在のトレンドから。「その家具を購入して、その空間に身を置いた人が心身ともに健康でないといけない」これがデザイナー、建築家のミッションと捉えるというマルコさんは、近年の消費者はただ高級で上質なだけではなく、同時に"360°"、すなわち再生可能なサイクルを持つ家具、そしてエシカル(倫理的)でウェルビーイングであるという価値は必須だと思う、と続けます。また、限られたコンパクトな空間を有効利用する試みにも言及していきます。パーテーションを備えたSitiaの"Una (ウーナ)"というデスクがプロジェクターに映し出され、真ん中の仕切りを倒すと共通のデスクとして使える利便性が紹介されたり、リモートワークが増えた昨今に活用できる、夜中に家族を起こさない為にすぐに移動させて使えるポータブルライトや音に配慮した家具等、新しい生活様式に対応した家具の紹介がなされました。また、それと同時に機能性だけでは退屈してしまうので、ストレスを開放し遊び心を誘発する鮮やかなラグなども紹介。どれも、家じゅうの家具を全て替える必要はなく、何か一点だけを買い替えて何かを部屋に与えてくれる、そういった取り入れ方も良いのではないか、そう提案されました。
最後に未来のトレンドについて。スペースを構成する時に重要な"線"が代表するような「幾何学的な輪郭」やメタリックなデザインであったり、漆黒染料のデザインが注目されるだろう、というお話がありました。また、Dondoの外から見えないローラーや、さりげなく存在するバッグフック等のように機能性をデザインの中にさりげなく隠して現実性を見せない表現が用いられる傾向も紹介。更に現在のウェルネスの視点とも繋がりますが、ソフトなカーブや柔らかい素材、コラージュなどの遊び心あるデザインもやはり重要とのこと。Matteo Palaラグの人工的ではなく自然の力に任せたようなカッティングの製品やSitiaのArmut tableの形等を挙げながら、天然素材や自然を想像させるデザインも未来に繋がるものとして語られました。会場に並べられたSitia、Matteo Palaの製品の中をゆっくりと歩き、来場者の皆さんを見つめながら話すマルコさんは、「今日をきっかけに東京の皆さん、デザイナーの皆さんと是非関係を深めていきたいと思います、ありがとう。」とその言葉を締めくくりました。

沢山の資料を提示しデザインについて深く掘り下げる

左から、Marco氏、Emanuel氏、Matteo氏と、日本総代理店IL DESIGN代表の合田氏
"絆ぐ、創る"
P.O.南青山ホールの広く落ち着いた空間の中央に彼らの製品が温かくスポットを浴び、その周りを取り囲むように集ってくださった来場者の皆さん。後半のネットワーキング・タイムではそれぞれが思い思いにこの製品の森の中を歩き、写し、チェアに座り、天板に触れながら、情熱溢れる"熱い"三人とブランドや製品について語り合う時間を楽しまれていました。プロジェクターには、今まさにイタリア・ビチェンツァから発信されミラノ市街のフォーリサローネを皮切りに世界中の展示会を廻っているSitia、Matteo Pala、MMカンパニーの世界観が投影され、会場を楽し気に見守っているようでした。弊社がささやかながら用意した彼らの製品を映したバナーにはそれぞれ、「絆」(つなぐ)「創」(つくる)という文字をひとつずつ添えさせていただきました。彼らの日本へのリスペクト、唯一無二の製品を"創"り人から人へ"絆"ぐという姿勢に敬意を払って、更にその思いが未来に向けてのびのびと広がっていくことを願いながら、私達もそのサポートを全力で続けていきたいと思います。
一人ひとりに家具のディテールを丁寧に伝えるMarco氏

こんなに大勢の人達の前でお話できるのは光栄、とEmanuel氏

今年のSitiaのキャンペーンphotoが映されたスクリーン

来場の皆さまの質問に温かく答えるMatteo氏

Dedar(デダール)の張地を纏ったSitia "Japan" chair
"Sitia & Matteo Pala "DESIGN TOMORROW" Workshop"
日時: 2025年10月17日(金)
登壇: Sitia CEO エマニュエル・バットッキオ氏
Matteo Pala Rugs CEO マッテオ・パラ氏
MM Company クリエイティブディレクター マルコ・マガリーニ氏
通訳兼MC: 在日イタリア商工会議所 中島峻介氏
場所: P.O.南青山ホール
主催: Sitia SRL
後援: 在日イタリア商工会議所
お問合せ先: 株式会社イル デザイン (Sitia 日本総代理店)

P.O.南青山ホール 1Fロビーでのワンショット
★私たちIL DESIGN(イル デザイン)は、Sitia(シティア)の日本総代理店としてイタリアのメーカーから直輸入、お求めやすい価格をご提供しております。下記連絡先より、是非お気軽にお問い合わせください。
IL DESIGN Website “Sitia(シティア)” ページ
https://www.italia-kagu.com/brands/sitia/
IL DESIGN ONLINE “Sitia(シティア)” ページ
https://www.shop.italia-kagu.com/sitia
お問合せ先: 株式会社イル デザイン (Sitia 日本総代理店)
東京都品川区東五反田5-25-19 東京デザインセンター6階 0120-267-286
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