ラグジュアリーカード合同会社

なぜ日本航空は、最高峰カードのパートナーにラグジュアリーカードを選んだのか。―その答えは、「体験価値」の未来にある。

2025年11月18日

(写真左) ラグジュアリーカード 事業開発・業務統括本部長 渡部 吉一

(写真右) 日本航空 マイレージ事業部 稲葉 諒


2025年8月、ラグジュアリーカードは、日本航空株式会社(以下JAL)と共同で、JAL最高峰の金属製クレジットカード「JAL Luxury Card」、「(完全招待制)JAL Luxury Card Limited」の2券種をリリースしました。


JALが提供する「最上の体験」と、ラグジュアリーカードが掲げるブランドスローガン「Experience More®」が融合した本ステータスカードは、高いステータスと洗練された優待・サービスを兼ね備え、飛行機に搭乗する前後だけでなく、日常のさまざまなシーンでより上質かつ特別な体験を提供します。


本STORYでは、今回リリースを主導したラグジュアリーカード 事業開発・業務統括本部長 渡部 吉一 氏と、日本航空 マイレージ事業部 稲葉 諒 氏から、提携の裏側、そして両者が見据える「決済手段に留まらない、新たな体験価値」への挑戦についてお届けします。

コロナ禍を経て変わった価値観。JALが向き合った「新たな富裕層」の存在。


(写真左から)「JAL Luxury Card」年会費24.2万円(税込)、「(完全招待制)JAL Luxury Card Limited」年会費59.95万円(税込)


年会費は、「JAL Luxury Card」が24.2万円(税込)、「(完全招待制)JAL Luxury Card Limited」が59.95万円(税込)と、JALが「JALカード」として展開してきたラインナップの年会費と比較すると、一線を画す、富裕層に向けた新たな一枚といえます。


「年会費は高額でも、より多くのマイルを貯められるカードを希望し、弊社のサービスを積極的に利用したいというお客様の声は年々確実に増加しておりました。弊社としても、そうしたお客さまのニーズに応えていきたいと常に考えてまいりました。」(稲葉氏)


移動の制約があったコロナ禍を経て、特に富裕層の旅への価値観は大きく多様化しました。時間を有効活用するべく、快適さやその他サービスによる付加価値のためならコストを厭わない「ストレスフリー」な移動へのニーズ。そして、従来の富裕層とは異なる価値観を持つ「新富裕層」の台頭です。


「彼らは画一的なラグジュアリーではなく、自分らしい本質的な価値を求めます。例えば、飛行機であればファーストクラスとビジネスクラス、時にエコノミークラスを、旅の用途や同乗者に合わせて、柔軟に使い分けるように、必ずしも高いものを選ぶのではなく、自分や周囲に合ったものや本質的な価値があるものに投資や消費をする。そうした方々が増えていると我々も感じていました」(渡部)


こうした潮流の中、JALはひとつの課題を抱えていたといいます。


「我々のお客さまの中には、経済的にゆとりのある方々も多くいらっしゃいますが、

その方々の期待値に対し、さらにお応えできる余地があるのではと考えておりました。これは、我々が向き合うべき重要なテーマでした」(稲葉氏)

JALの新たな一手。なぜパートナーはラグジュアリーカードだったのか。


JALが新たな富裕層戦略を描く上で、パートナーはなぜラグジュアリーカードでなければならなかったのか。その出会いは、とあるカンファレンスでのラグジュアリーカード本国メンバーとの会話がきっかけでした。


「航空と決済、領域は違えど、高品質なサービス提供を志すという点で哲学が共鳴しました。しかし、決め手はそれだけではありません。お話を重ねる中で、ラグジュアリーカードさんが24時間365日対応のコンシェルジュサービスや、コンタクトレス決済対応のメタルカード等、我々にないものを持ち、そこで確かな実績を築かれていることに強く惹かれたのです。共通する部分と両者が持つそれぞれの良さをうまく組み合わせることで、間違いなく良いプロダクトが作れるだろうと確信し、お話を進めていきました」(稲葉氏)


ラグジュアリーカードは2016年に日本での発行を開始して以来、現在では会員のおよそ7割を若年の経営者層で占めています。


彼らは前述の新富裕層の価値観と同様に、消費に対して非常にアクティブであると同時に、画一的なラグジュアリーではなく、ご自身の価値観を何よりも大切にする消費行動が特徴です。


ラグジュアリーカードでは、そうした多様なニーズに応えるべく、これまでも数多くのユニークなサービスや優待を打ち出すことで、単なる決済手段(クレジットカードブランド)としてではなく、彼らの人生を豊かにする「ライフスタイルブランド」でありたいと考えてきました。


今回、JALの新たな挑戦に向けて、新富裕層からの確かな支持と実績を、ラグジュアリーカードが既に有していたこと。そして何より、彼らの期待を超えるために挑戦を続けるブランドとしての価値観に、深く共通点があったことが、提携の背景なのです。

新たなステータスの象徴に。日本の伝統工芸で表現した唯一無二のデザイン。



こうして開発が始まった「JAL Luxury Card」。その一枚一枚は、単なる決済ツールではなく、新しいステータスの象徴として、見た目の美しさ、そして触れたときの質感にも最大限のこだわりが詰め込まれました。


JALの機体を想起させるメタル素材の中央には、日本の伝統工芸・鎌倉彫に着想を得て、金属から0.1mm単位で削り出された鶴丸ロゴが輝きます。そして完全招待制の「JAL Luxury Card Limited」には、JALブランドを象徴する深紅の赤色を、日本の伝統を感じさせる漆塗りのような質感で表現しました。


なお、同じメタル素材でもロットごとに微量のCr(クロム)やNi(ニッケル)が異なり、酸化反応性や膜構造がわずかに変化すると色味が変化します。そこで、素材ロットごとに化学分析を行い、成膜温度や酸素濃度をミクロンレベルで制御することで狙った発色を安定的に再現しています。


「ロゴの表現一つとっても、単なる印刷ではなく、職人の手仕事による削り出しにこだわりました。日本の空の象徴たるJALさんと共に創る一枚に、日本の伝統の魂を込めることにこそ意味がある。デザインのOKが出た時は、一日も早くお客さまにお届けしたいと心から思いました」(渡部)


「ロゴの彫り方、サイズ、色など、ラグジュアリーカードの皆さまとは本当に何度も細かなすり合わせをしました。深紅の赤色についても、ラウンジで使っている色やA350の機内で使っている色など、さまざまなパターンを検討しました。素材も最初は表面に革を使う案も出ましたが、ハンドクリームを使う方にとっては、かえってシミになってしまうなど……。そういった細かな話し合いを重ねて、カードを仕上げていきました」(稲葉氏)

“想像以上”の反響。


2025年8月1日に発行受付を開始して以降、おかげさまで「JAL Luxury Card」は新規入会者数の予測を大幅に上回る数のお申し込みをいただいています。


「驚いたのは、我々が想定していた以上に経済的なゆとりのある方々に、ご入会をいただいていることです。このカードが提供するステータスや体験価値が、お客さまのニーズに深く合致したのだと実感しています」(稲葉氏)


そして、完全招待制である「JAL Luxury Card Limited」についても、その入会条件に関してなど、多くのお問い合わせをいただいています。こちらは最上級のプロダクトとして発行枚数は限定しており、本カードが持つ世界観や提供するサービスをより深く体験していただくために、現在も詳細の多くを開示していません。しかし、こうした反響の大きさからも、お客さまの期待の高さを感じています。

日常と非日常をシームレスに繋ぎ、最上級の体験価値創造へ。


クレジットカードのステータスは、時間をかけて上級ステータスを得る時代から、自らの意思で上級ステータスを選べる時代へと変化しています。これからさらにその勢いは加速し、主に富裕層向けと呼ばれるクレジットカードの種類は増えていくことが考えられます。その中で「JAL Luxury Card」が提供するのは、単なるステータスだけではありません。


「ひとつは、航空機の素材(DNA)と同様に、金属製のクレジットカードを日常で提示する高揚感。ロゴデザインや質感もそうですが、実はカード裏面には、最新の航空機にも使用されているカーボン素材を用いています。そうしたJALの航空機を常に身近に感じられること、そして機内でも、日常でもJAL様とラグジュアリーカードが提供する最上級のサービスを体験できることが、他にはない圧倒的な体験価値だと考えています」(渡部)


「渡部様がおっしゃった『高揚感』こそ、我々が本カードで提供したかった価値のひとつです。JALが大切にしているのは、お客さまとの生涯にわたる繋がりです。このカードが、旅という『非日常』のシーンだけでなく、お客さまの『日常』においてもJALを身近に感じていただき、次の旅への期待感を高めるきっかけとなれたら、これほど嬉しいことはありません。ぜひこの一枚を手に取っていただき、我々が目指す最上級の体験を感じていただきたいです」(稲葉氏)


単なる決済手段やステータスの証としてだけではなく、それを持つことで一人一人の人生そのものが豊かになっていく。私たちが見据えるのは、まさにそうした『体験』です。ラグジュアリーカードのブランドスローガン「Experience More®」の精神と、JALが培ってきた最上のおもてなしを融合させ、お客さまのライフスタイルに関わるあらゆる領域を繋ぐ、最上級の体験価値を創造していく。この一枚から始まる新たな挑戦にも、ぜひご期待ください。




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