株式会社 日立情報通信エンジニアリング
営業活動の現場で生成AIを活用してみた~職場の「すごい」プロジェクトから、私自身の「使える」実践へ~
2025年11月26日
これまで、日立情報通信エンジニアリング(以下、当社)における、当社エンジニアを中心としたさまざまな場面での生成AI活用シーン(*1)や、営業現場における生成AI活用推進の取り組みについてのインタビュー(*2)をご紹介してまいりました。
そこで今回は、本記事の執筆を担当している私自身の、担当業務での日々の悩みごと、それらに対して上記でご紹介してきた社内の生成AI活動をどのように応用してきたかをご紹介いたします。
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はじめに:悩みの連続だった日々
改めまして、こんにちは。 日立情報通信エンジニアリングの営業戦略本部に所属している中林です。私は、営業部門で「事例紹介」や「メールマガジン(以下、メルマガ)」のコンテンツ作成を担当しています。
コンテンツ作成を担当されている方には特に共感していただけると思いますが、日々「ネタがない」「文章のストーリーが決まらない」「ターゲットからの反応が得られない」といった悩みに直面しています。社外に向けて魅力的な情報を発信したいのに、なかなか問い合わせや反響につながらない——そんなもどかしさを感じながら、試行錯誤を繰り返す毎日です。
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皆さんももう聞き飽きた言葉かもしれませんが、当社でも、「生成AIを業務に活用せよ」という声が高まっています。しかし私は、当社技術部門の社員による生成AI関連のblog(*1)を読んでも「すごい!」とは思うものの、自分の業務にどう生かせばいいのかピンと来ないままでした。
同期の「すごい」活動がくれたヒント
転機となったのは、同じ職場の同期が主導した「営業部門での生成AI普及活動(*2)」でした。
普及活動の一環である勉強会では、生成AIの基本から、業務での活用方法、プロンプト設計のコツまで、実践的な内容が盛りだくさん。特に、Microsoft 365 Copilotのエージェント機能(資料検索用エージェント、文章校正用エージェント)の紹介は、私の業務に直結するヒントが満載で、「これならできそう!私も使ってみたい!」と思うことができました。そこで、同期の普及活動で得た学びや刺激を、自身の事例やメルマガ作成に取り入れて実践してみました。
実践①:生成AIエージェントで「探す時間」を半分に
事例紹介の記事を作成する際に毎回頭を悩まされているのは、事例のネタ探しとその記事化のために必要な商材情報の検索です。
従来の方法では、まず各部の報告資料などから魅力的かつ露出ができそうな案件を探し、次にその提案書や報告資料などを探してコンテンツの作成にとりかかります。この時、複数の社内データ格納場所を検索する必要があり、事例作成の着手までに時間がかかっていました。
さらに、事例の基となる報告資料にはあくまで過去の内容が記載されているために、商材の更新情報を記事へ反映しきれず、記事作成中に手戻りが発生することにも悩んでいました。
そんな時に助けてくれたものが、同期が作成した“資料検索用エージェント”です。
例えば、「DXに関連する当社の事例を社外露出したい。過去に露出済みの事例と被っていないもので」と指示すると、社内データ格納場所を横断して関連資料を自動で検索・提示してくれるため、検索の時間が短縮されるだけでなく、資料の見落としも格段に減るため、手戻り発生の悩みも解消されました。
さらに、露出する際のPRポイントまで提案してくれるなど、コンテンツ作成着手までの所要時間が半分以下に削減され、「探す」から「書く」へ、時間の使い方を大きく変えることができました。
実践②:メルマガ文面に「顧客目線」を取り入れる
メルマガの文面を作成する際、どうしても商材の魅力を伝えたい気持ちが先行し、顧客目線からずれてしまうことがありました。
そんな時は、生成AIに「この文面は読み手に響くか?」と問いかけることで、客観的な視点を加えることができます。ここまでは今となっては一般的な生成AIの使い方ですね。
しかし私が活用している、同期が作成した“文章校正用エージェント”はまた一味違います。
この生成AIエージェントは当社の表現ルールも記憶しているため、校正・修正まで自動で行ってくれるようになり、業務効率が飛躍的に向上しました。
もちろん、最終的なチェックは人の目と感性が不可欠ですが、「頼れるパートナー」としてAIを活用することで、より創造的な部分に集中できるようになりました。
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生成AIに頼りすぎない「ちょうどいい」距離感
生成AIは便利ですが、すべてを任せるわけにはいきません。
私は「頼れるけど、頼りすぎない」距離感を意識しています。生成された文章の内容が正しいかの確認はもとより行いますが、例えば、生成AIが提案した文章表現をそのまま使うのではなく、自分の感覚で「この言葉は硬すぎる」「この表現は温かみがない」といった微調整を加えるようにしています。
生成AIと自分の感性を組み合わせることで、より「伝わる」コンテンツが生まれると感じています。
自分の変化と、周囲への広がり
同期の熱量に触発され、私は自身の活用方法を、業務を共にするメンバーに積極的に共有するようになりました。さらに、生成AI活用で生まれた時間を自己学習の時間に充てることもできるようになっています。
「すごい」と見ているだけではなく、「自分の業務にどう役立てるか」という目的意識を持って一歩踏み出すことで、「当たり前」の活用方法が「自分ごとの実践」に変わることを実感しています。
当社には、先述した生成AIエージェント以外にも、エンジニア社員開発の社内向け生成AIサービス(音声ファイルを利用した議事録作成ツール)もあり、私たちの時間の使い方を大きく変えてくれています。
新しい技術を積極的に取り込み、業務効率化を通じて自社に還元する。これは、お客さまの課題解決にも貢献できるエンジニア、営業が当社にはたくさんいる、という何よりの証です。このことは、当社の大きな強みであり、誇らしいばかりです。
今後も、生成AIをチームの一員としながら、当社の技術力や魅力を皆さまにお伝えしてまいります。次回の投稿をぜひご期待ください。
■当社の取り組みや当社社員についてご興味をお持ちいただけた方は、日立情報通信エンジニアリングのblogもぜひご覧ください。
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