あんしん経営をサポートする会
夢の描き方がわからない子どもたちへ。目標設定の考え方を学ぶイベントの誕生ストーリー
2025年12月10日
あんしん経営をサポートする会(所在地:東京都中野区、以下当会)〈https://www.ansin.jp/〉は全国の会計人(税理士・公認会計士などの専門家)による組織です。経営者一人ひとりが描く未来を実現するため、経営計画立案と達成管理の仕組みづくりをサポートしています。
当会では、2025年2月、10月に「子ども向けマンダラチャート作成体験会」という体験型のイベントを開催しました。
初回は奈良県、続く2回目は秋田県で開催し、ご参加いただいた方のおかげでどちらも盛況に開催を終えました。
このSTORYでは、当会が過去2回子ども向けに開催した「マンダラチャート作成体験会」について、イベント誕生の背景や想い、今後の展開などを語ります。
子どもにも知って欲しい。「未来会計」における目標達成を実現する考え方とは
なぜ、当会のような会計人(税理士・公認会計士などの専門家)の集団が、子どもたちに目標達成の方法を学んでもらう活動を行うことになったのでしょうか。
その前に、これまで主流だった「過去会計」と、当会が推進する「未来会計」の違いをご説明します。
従来の会計事務所の業務では、会社の業績や税金を計算するための会計が中心でした。これは、過去の経営状況を把握するための会計であることから「過去会計」と呼ばれています。
一方で、企業の将来像を描き、経営計画を立てるための会計を、当会では「未来会計」と呼んでいます。
私たちは、この「未来に向けた道筋の描き方」は、企業だけでなく子どもたちの夢にも通じると考えました。
昨今、社会のネガティブなニュースも多く、子どもたちが将来に希望を持ったり、夢を描いたりする機会が以前より少なくなっているかもしれません。
だからこそ、未来会計で中小企業の経営支援を行う当会だからこそできる「夢を描く支援」を全国の子どもたちにも届けたい、その想いからイベント開催に至ったのです。
そして「未来会計における目標達成の考え方を子どもたちに学んでもらいたい」という思いから、イベントでは「マンダラチャート」というツールを活用しました。
マンダラチャート自体は会計や税理士の業務とは直接関係ありませんが、達成したい目標を最初に設定し、それを実現するために必要なアクションを洗い出すという“逆算思考”のプロセスは、まさに未来会計的な考え方そのものです。
子どもたちは、このツールを使って自分の夢や目標を具体的に書き出し、どう行動すれば達成できるかを考える体験を通して、「未来を設計する力」を学ぶことができるのです。
警察官や弁護士と同じくらい、税理士を憧れの職業へ
講師を務めるのは、同会所属でマンダラチャート認定コーチでもある税理士の 佐野 元洋 氏(かなえ経営株式会社)。普段は中小企業の経営支援に携わり、「会社の未来」を一緒に描く立場にあります。
イベントについて佐野氏はこう語ります。「税理士がどんな仕事をしているのか、子どもたちに知ってもらうチャンスはなかなかありません。例えば、警察官や弁護士は頻繁にドラマになっていますが、税理士を描いたドラマは極めて少ないです。この体験会をきっかけに少しでも知ってもらえればいいなと思っています。」
当日の様子:「マスを埋めていくのが楽しい」「自分について考えるきっかけになった」など、子どもからの前向きな声
10月に開催した秋田県でのイベントでは、小学5年生~中学生の子ども3名、大人4名に参加していただきました。
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子どもたちは「健康」「学校・学び」「将来なりたい職業」「友人・家族との関係」など、自分にとって大切なテーマを書き出し、それを達成するための日々の行動を考えました。
今回の参加者である3名の子どもたちはそれぞれに打ち込んでいるスポーツがあり、「もっと上手くなりたい」という思いを軸に、必要な練習や生活習慣を具体的に書き出している姿がとても印象的でした。
本イベントは保護者の方にもご参加いただけますが、マンダラチャートの作成ワークではあえて子どもチームと大人チームにテーブルを分けています。
これは、子どもたちが大人の視線を気にして発言やアイデアを遠慮してしまうのを防ぎ、のびのびと自分の言葉で夢や目標を描いてほしいという考えからです。
マンダラチャートの作成後は、同会副会長で税理士の髙橋 晃彦氏(株式会社RINGS PRO)が登壇し、人類が初めて月面着陸を成功させたアポロ計画を例に、目標達成に向けた“逆算の考え方(ロケット理論)”についてお話ししました。
髙橋氏や講師の佐野氏が推進している未来会計では、ゴールとなる目標を明確に設定し、そこに到達するために必要な行動を具体的に洗い出し、実行と改善を繰り返していくことが重要とされています。
この逆算思考は、企業の経営だけでなく、子どもたちが抱く目標や夢にも同じように当てはまります。「自分の未来をどう描くか」を考えるきっかけとして、私たちはマンダラチャートを通じて子どもたちにワクワクする未来を思い描いてほしいという想いからこのイベントを企画しています。
参加した子どもたちからは、「どんどんマスを埋めていくのが楽しかった」「普段はあまり考えない“自分”のことをじっくり考えるきっかけになった」など、前向きな感想をいただきました。
今後の展望
この体験会は、子どもたちが暮らす地域や環境にかかわらず、“夢を描ける場”を届けたいという思いから、今後も全国各地での開催を視野に入れています。
また、これまで企業に向けて支援してきた「未来会計」の考え方を子どもたちや地域にも広げることで、「未来を前向きに考えられる人」を一人でも多く増やしていきたいと考えています。
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