ぜぜ社労士事務所
採用は「相性」ではなく「技術」です。ハローワーク求人にメチャ強い社労士の奮闘
2025年12月16日
滋賀県大津市に事務所を構える「ぜぜ社労士事務所」。所長の牧 伸英(まき・のぶひで)さんが、特に力を入れているのが中小企業の採用支援です。
中小企業にとって人材不足や求人難は大きな経営課題。ハローワークに求人を出しても、なかなか応募がなかったり、欲しい人材が見つからないのが現状です。そんな悩みを顧問先の社長から相談され、取り組んだのが求人票の見直しです。
このことをきっかけに、採用は「相性」ではなく「技術」だということを確信。求人票の書き方ひとつで応募状況が変わることを目の当たりにし、ハローワークの活用を広める社労士、求人コンサルタントとして、全力で中小企業の採用支援に取り組んでいます。
近年では面接に同席したり、応募から採用選考結果の通知まで採用業務全般の管理を担うなど、依頼内容の幅も広がっています。人と企業・仕事のミスマッチをなくし、健全な職場環境をつくりたいと奮闘する牧さんに、その理由や思いをうかがいました。
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「採用」に特化し、選ばれる社労士に。応募者が増えるハローワーク求人票の書き方をレクチャーし、よりよい採用活動をサポート
・・・「採用」に特化するようになったきっかけを教えてください。
社会保険労務士の仕事は幅が広く、例えば、労働・社会保険の手続きはもちろん、人事評価制度、教育研修、就業規則の作成など、入社~退職までの労務管理に関わるさまざまなサービスがあります。中でも「採用」は労務管理の最初の入口であり、私自身も特に思い入れが強い部分です。2003年に現在の事務所を立ち上げ、仕事をしていく中で、人の入れ替わりが多い、離職率が高い、人材の定着率が低い、そういった課題を持つ企業が多くあり、解決するには採用時にきちんと見極めることが必要だと感じました。
面接だけで決めると、「感じがいい」「がんばってくれそう」と主観的になってしまうので、そこに貢献できるものとして、採用時に使っていただく、個人の資質や特性を客観的に見極める「CUBIC(キュービック)適性検査」の販売を、2011年から併設会社「e-人事株式会社」で始めました。これが採用支援サービスに特化するようになったきっかけです。
・・・特にハローワークの求人に注目したのはなぜですか?
採用支援をする中で、ある顧客先の社長から、「ハローワークに求人を出しているけれど応募がない」という相談を受けたのがきっかけです。採用活動をする場合、求人広告や人材紹介など、さまざまな方法がありますが、特に中小企業の場合、なかなかそこに費用がかけられないのが実情だと思います。国の機関であるハローワークであれば、求人に費用はかからず、仕事を求める人も多く集まります。もっとハローワークを活用していただきたいと思うのですが、実際には、求人票の記載内容が適当だったり、わかりにくかったり、求人票を出したら出しっぱなしの会社が多くあります。相談を受けた会社では、求人票を見やすく、分かりやすいものに書き直したところ、応募数が増えたという結果を得ることができました。同じように、応募がないと悩んでおられる会社が多いのではないかと思い、応募者が増える書き方を広く発信し、採用のお手伝いができればと考え、力を入れ始めました。
ホームページで求人票の書き方のコツを発信
採用側、応募側、双方のミスマッチを無くすため、ヒアリングを重視。面接に同席し、応募者の心の化粧を落とすことも役割
・・・求人コンサルティングのサービス内容を教えてください。
ハローワークの求人票の作成から、ハローワークへの申請、求人票のメンテナンス、それに付随して、給与・休日・残業など労働条件のご相談を受けたり、最近では、面接の同席を頼まれたり、応募から採用選考結果の通知までの応募管理を任されることもあります。企業のお悩みやご要望はさまざまで、提供するサービスの範囲は広がっています。
特に重視しているのは、求人票を作成するために行うヒアリングです。自社の魅力にはなかなか気づけないもので、逆に魅力と思っていることが、応募者にとっては魅力ではない場合もあります。例えば、社長に「アピールポイントは何ですか?」と質問すると、多くの方はお客様に向けてのアピールポイントをお話しされます。「丁寧に対応します」「いい商品を売ります」「24時間サポートします」と。でもそれは応募者や従業員にとっては不安やプレッシャーになります。そうではなく、「求人票には従業員に向けてのアピールポイントを書くんですよ」とお伝えし、ヒアリングを進めながら魅力を見つけていきます。
・・・応募者の目線を持つことが大事なんですね。
そうですね。どうしても社長目線になってしまいますから、視点を変えて考えることが大切で、お伝えして初めて、社長自身も気がつくということがあります。可能であれば従業員の方にもヒアリングをして、仕事の内容やその魅力などもお聞きしています。
求人票は作成後、応募者の反応を見ながらアップデートもしています。業種によっては反応が得られるまでに時間がかかったり、難しい場合もありますが、さまざまなかたちでサポートを行っています。
最近では面接に同席することも増えました。応募者は、どうしても自分を良く見せよう、良いことを話そうと自分に嘘をつくものです。同席する私の役割は、いかに応募者の「心の化粧」を落とすか。気になったことを深堀りしながら、やり取りを重ねると、応募書類には書かれていないことが分かったり、「実は応募書類には書いていないんですが…」という話が出てくることが結構あります。ですから、面接では、その人の情報をいかに引き出すかということを心がけています。
求人票の書き方で印象が大きく変わる
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活動の根底にあるのは、自身の過酷な就職活動や転職の経験。人がやる気を持って働ける組織になるようお手伝いしたい
・・・そもそも、なぜ社労士になろうと思われたのですか?
最初は人事系のコンサルタントになりたいと思っていました。大学を出て超氷河期といわれる時代に就職活動を行い、200社にエントリーし、約100社の面接を経験。最終の役員面接で「皆さんのように、そこに座るのが私の夢です」と言って新卒で入社した会社でしたが、過酷な業務と職場環境で、自分の体のことを考えて一年で見切りをつけて辞めました。この経験を無駄にせず、成功につなげたいと思った時、なぜ世の中にはこういう会社があるのか、会社や組織をいい方向に導くような仕事はないのか、と探した時にコンサルタントという仕事を知りました。最初は中小企業診断士をめざして勉強を始めたのですが、その過程で事務所を構えている現役の診断士や社労士の方々と出会い、一緒にやらないかと声をかけていただいた事務所で働き始めました。そこは中小企業診断士の事務所と社労士事務所が併設されていて、社労士の補助業務をしていたので興味を持ち、勉強してみようと方向転換したんです。
・・・そして2003年に独立開業されたのですね。
社会保険労務士の資格を取得し、30歳の時に事務所を構えました。組織や人事に興味があったので、人がやる気を持って働ける組織になるよう、何かお手伝いができればという思いを抱いてスタートし、現在に至ります。
採用に力を入れるようになったのは、自身の経験もありますが、お客様を見ている中で、採用の重要性を感じることが多くなったからです。自分のカラーとして「採用」に強い社労士として覚えていただき、著書も出すことができています。業種でいえば、歯科医院に力を入れていた時期もあり、歯科医院の採用に関する本も書かせていただきました。これからも、さまざまなかたちでサポートしていきたいと考えています。
目標は企業が望む人材から応募があること。今後は、求人から採用、人材の紹介まで、採用活動をワンストップで支援していきたい
・・・今後の目標をお聞かせください。
求人は、費用のかからないハローワークが基本だと思います。ですがハローワークでは難しいケースもあります。私どもの支援は、掲載求人サポート期間の3か月で採用に至らなかった場合、そこで役割が終了してしまうんです。そういう時に、紹介事業をやっていれば、引き続き人材の提案もできると考え、2025年9月に、人材紹介業の免許「有料職業紹介事業許可」を取得しました。社労士事務所での取得は非常に珍しく、全国でも数事務所程度だといわれているのですが、今後はこれを活かし、中小企業の人材採用から職場定着までワンストップで貢献したいと考えています。
応募から面接、採用内定までの通知はスピード感が大事です。専任の採用担当者がおられない場合、通常の業務をこなしながらの採用活動になり、時間があいてしまうと、内定を出した時には、「連絡がなかったので他社に決まりました」と辞退されるケースも多くあります。そこをアウトソーシングでお手伝いできれば、こうした事態を防げるとも思っています。
目標は、企業が望む人材から応募があること。これまでいただいたお客様の喜びの声を励みに、今後も独自のサービスを展開していきます。
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■ぜぜ社労士事務所 / e-人事株式会社
代表者:牧 伸英(まき・のぶひで)
所在地:〒520-0837 滋賀県大津市中庄一丁目15番28号
TEL :077-522-0354
URL :https://peraichi.com/landing_pages/view/fgakf
■プロフィール
・ぜぜ社労士事務所 代表
・e-人事株式会社 代表取締役
大学卒業後、営業職に従事。その後、京セラコミュニケーションシステム㈱にて『アメーバ経営』の経営コンサルタントを経験することで『稲盛経営哲学』を徹底的に叩き込まれる。退職後、人事コンサルティング会社を経て独立。
e-人事㈱では2011年からCUBIC適性検査の販売代理店として適性検査の販売や採用支援を行っており支援先は6,000社以上。2012~2018年まで(一社)滋賀経済産業協会からの依頼により地元滋賀県内の高校へ出張面接指導を行ってきた。
また顧問先企業に求人票の見直しやアドバイスをしていたことをきっかけに、2018年から本格的に求人コンサルティングをスタート。採用難に苦しむ全国の中小企業に向けて、情報発信や求人票の作成・代行サービスなどを提供している。2023年より「ハローワーク求人票の書き方セミナー」を定期開催。
●note書いてます 「ハローワーク求人にメチャ強い社労士」
●YouTube動画も配信中 「ハローワーク求人にメチャ強い社労士」
■著書紹介
『社長・人事・総務のための新しい採用活動(サイカツ)の本』(ダイヤモンド社)
『歯科医院の採用・定着支援ハンドブック』(日本法令)
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