Polimill株式会社

元市役所職員が挑む“外側からの行政改革”。生成AI「コモンズAI」で自治体の働き方を変えたい

2026年01月21日


Polimill株式会社(以下、ポリミル)で省庁・自治体向け生成AI「コモンズAI」の営業・導入支援を担当する森田智さん。元市役所職員の経験を活かし、1日あたり5~6自治体の担当者と直接コミュニケーションを取り、DXの伴走支援をしています。


市役所時代には行政行革・DX推進を担当していた森田さん 。入庁当初の「地域に尽くしたい」という思いが、8年半の現場経験を通じて「社会全体をより良くしたい」という使命感へと変わっていきました。そんな使命を抱いていた森田さんが、なぜ31歳で安定した公務員職を手放し、ベンチャー企業へ飛び込んだのか。その理由やコモンズAIが自治体に与える影響などについて話を伺いました。


【プロフィール】

千葉県出身。大学卒業後、千葉県外房地域に帰郷し、地元の市役所に入庁。自治体職員として子育て支援や総合窓口対応、行政行革・DX推進業務に従事する。2025年11月、Polimill株式会社に転職。行政DXサポートプランナーとして、省庁・自治体向けに「コモンズAI」を提案している。


(省庁・自治体向け生成AI「コモンズAI」の営業・導入支援を担当する森田智さん)

現場での経験が「社会に尽くしたい」という思いを強くしてくれた


――大学卒業後、市役所に入庁した理由を教えてください。

 

正直なところ、当初は何か強い志があって入庁したわけではないんです。もともとは研究職を目指していて、大学院に進学したいと思っていたのですが、家庭の事情で断念せざるを得ず……。将来のキャリアに迷っていたところ「市役所でも受けてみたら?」という家族の助言もあり、地元の市役所に入庁しました。

 

――いわゆる「消去法」での選択だったんですね。

 

そうですね。ただ、市役所に入庁する=公的な人間になることが決まった以上、「地域に尽くそう」という使命感は自然と芽生えました。

 

特に、入庁後に配属された子育て支援課での経験が大きかったです。窓口対応では「赤ちゃんが生まれたばかりだが、離婚を考えている」といった、重い相談にも数多く向き合いました。そうした苦しい思いを抱えている住民との対話の中で、「社会を良くしたい」という思いがより強固になっていきました。

 

その時の配属先には、女性の班長がいたのですが、その方は「森田くん、好きにやってみていいよ。責任は私が取るから」とのびのびやらせてくれました。そういう信頼感ある環境の中で、仕事をすることの喜びを知ったし、「こういう雰囲気で働くことって大事だな」と強く感じたんです。

 

その後、総合窓口やDX推進の部署へと異動しましたが、最初の配属先の環境と全く違っていて……。最終的には「組織というのは、ガチガチに固められていく」という息苦しさを感じるようになりました。

「このままでは自治体は立ち行かなくなる」という危機感。だが組織の中では変えられない


――8年半の市役所勤務の中で、転職を考えるようになったきっかけを教えてください。


特に最後の2年半で行革・DX推進を担当していたときですね。人事配置を考える時期に各課の状況を伺うと人手不足が深刻だったんです。募集をかけても応募がなく、退職した人を呼び戻すといった対応をしていました。そして何より、若手職員の離職率が高くて。給料の高い都市部へと転職していくんです。結果的に自分もその一人になってしまいましたが……。


――人手不足によってどんな弊害が発生していたのですか。


組織に残された人材への期待値が高くなり過ぎるんです。結果として仕事量が増加し、期待が強すぎるあまり、いわゆるパワハラに近いコミュニケーションが発生してしまう。正直、自分もそれで結構苦しめられたこともありました。


人手が足りない中でも業務の生産性を向上させるためには、デジタルの力を使うことが唯一の方策ではないかと考えました。実際に庁内でコモンズAIの導入を提案したこともあります。「これなら費用もかからないし、導入できるのではないか」と思ったし、職員の皆さんも使ってみたら変わるんじゃないか、って。


でも、ここで立ちはだかったのが役所特有の「前例踏襲」という組織風土の厚い壁です。「生成AIを使ったら人が育たない」とか「本当に安全なのか」といった“やらない理由”をつけられて、結局、導入見送りになってしまいました。


――そのときにどんな思いが芽生えたのですか。


自分の経験と技術進化のギャップ、そして組織全体の凝り固まり具合に対するやり場のない無力感ですね。「内側からは変えられない」「このままではいけない」という思いがずっと心に残っていました。


――そこからなぜポリミルへ転職しようと考えたのですか。


最初に雑誌でポリミルとコモンズAIのことを知ったとき、代表の伊藤あやめさんのことも知ったんです。「この人、自分と同じぐらいの年なのに、なんかすごいことやってるな」と思って。


そして何より、コモンズAIという存在そのものに惹かれました。「これなら自治体の働き方が変わるかもしれない」と直感的に思ったし、無料プランまであるということで「これだったら、コストが理由で導入できない自治体にも届くんじゃないか」って希望が見えたんですよね。だから庁内への導入を提案したんです。


庁内でのコモンズAIの導入は見送りになったものの、それでも気持ちがあきらめきれませんでした。「こういうサービスが本当に自治体を救う力を持っているなら、自分が庁内で説得するのではなく、自分が広める側に回れば、地域ひいては社会全体を救えるのではないか」という思いがわいてきたんです。そこで転職を意識するようになりました。自分は当時31歳で、転職するなら「ここがギリギリかな」という年齢的な焦燥感もありましたね。


そして、転職サイトに登録したところ、エージェントが提案してくれた最初の会社がポリミル社だったんです。これはもう運命だなって思いましたね(笑)。

元市役所職員だからこそ、職員に“寄り添う”提案ができる


――森田さんのポリミルでの担当業務を改めて教えてください。


「行政DXサポートプランナー」として、コモンズAIの導入を検討している自治体の担当者に対して、ソリューション提案をしています。


具体的には、オンライン面談で、コモンズAIの機能やデモ紹介をしたり、導入により働き方がどう変わり得るのかを紹介したりすることですね。また、庁内での合意形成を後押しするための助言もしていますし、導入後には研修も実施しています。


入社してまだ2か月ほどですが、南は沖縄から北は北海道まで、1日あたり5~6自治体の担当者と日々コミュニケーションを取っています。朝10時から夜5時まで、ほぼしゃべりっぱなしです(笑)。


(自治体の担当者とオンラインで面談する様子)


――市役所勤務時代と比べると、随分と働き方が変わりましたか。


本当にそうですね。市役所でも話すのは得意でしたけど、ここまで話し続けることはなかったですし。


ただ、自治体の皆さんから「使ってみたい」「困ってるから教えてほしい」という申し込みが来て面談するので、本当に意欲的な自治体の担当者の皆さんと向き合えて、やりがいを感じますね。


――市役所での勤務経験も生かされていますか。


かなり生かされていますね。役所の言語体系や文化を理解しているため、円滑にコミュニケーションを取れるのが強みかもしれないです。相手の説明が役所用語では何を意味しているのか、すぐに理解できるし、相手のニュアンスも汲み取りやすいですからね。


それに、相手の職員さんも「あ、この人は自治体の実情を分かっている」と感じてくれるんです。そうすると一気に距離感が縮まって、本当の困りごとを教えてくれるようになるんです。営業活動というより、相手の職員さんの不安や困りごとに一緒に向き合っていく感じですね。


市役所時代には前例踏襲で固まってた現場ばかりを目の当たりにしていましたが、いろいろな自治体を見ていると、すでにコモンズAIを導入して、新しい風を感じ始めている自治体もあるんです。自治体の皆さんが「生成AIってこんなことができるんだ」と気づく瞬間が、一番やりがいを感じます。


――コモンズAIを導入した自治体にはどのような変化が期待できますか。


まずは人手不足をカバーできると思います。定型的な文書作成やクレーム対応文の下書き、庁内資料の叩き台作成などをコモンズAIに任せることで、人的リソースに余裕が生まれます。


コモンズAIで時間と心の余裕が生まれれば、職員同士の関係も変わってくるはず。そうすると組織の雰囲気そのものが変わるし、現場も生き生きしてくるんじゃないかなって思いますね。


コモンズAIにより自治体職員の働き方が変わり、さらに職員が心身に余裕を持って、住民に寄り添った政策が企画・実行されることで、結果として行政サービスの質が向上する。ひいては地域社会がより元気になっていくことにつながります。


人手が足りない、財源が限られているという自治体こそ、このサービスを導入することで、大きく変わるポテンシャルを持っているはずです。


(「コモンズAI」の使い方を自治体職員の方々に研修する様子 )


市役所時代に抱いた使命感を、ポリミルで形にしたい


――今後の森田さんの目標を教えてください。


今は市役所時代の経験という「素材」をメインの武器に戦っています。ただ、技術進化のスピード感から見ると、その素材が古くなっていくのも避けられません。


だからこそ、その経験という「素材」を、ポリミルの知見やサービスで「調理」していく。そうやってブラッシュアップしながら、より多くの自治体に価値を届けられる人材になりたいと考えています。


そして、市役所時代から一貫して持っている「地域社会に貢献したい」「社会をより良くしたい」という使命感。その初心を忘れずに、一歩一歩着実に進んでいきたいですね。


――最後に、DX推進を模索している自治体の担当者へメッセージをお願いします。


正直なところ、AIの技術進化があまりにも速く、自治体と生成AIが融合したときにどのような姿になるのか、予想が難しい状況ではあります。ただ、自治体の中も外も経験した人間として、生成AIやデジタルの力は自治体に新しい風を吹かす起爆剤になり得ると、断言できます。


コモンズAIは現在全国600の自治体で活用されている生成AIサービスとなっています。私も元お客様として自治体向けの様々な生成AIサービスを比較検証しましたが、コスト面や使い勝手の良さでコモンズAIに勝るサービスはなかったです。とくに職員数が限られている地方の小規模自治体にとって、生成AIサービスは希望の光になり得るでしょう。


元自治体職員として、生成AIサービスを活用して全国の自治体が元気になっていく姿を見ること、それが今の私の原動力です。その思いを胸に、自治体の皆さんのために走り続けたいですね!


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