フジミツ株式会社
長門の水産物の美味しさと健康を届ける株式会社フジミツ。新たな「食」の創造に向けた終わりなき挑戦
2026年01月23日
フジミツ株式会社は、蒲鉾の名産地である山口県長門市で生まれた総合食品創造企業です。創業130年を越える歴史と伝統、さらには技術を駆使し、新たな「食」の創造に向けた挑戦を続けています。
人々の健康志向が高まる中、蒲鉾やちくわなどヘルシーな魚肉練り製品を中心とした食品づくりに取り組み、「山口から食文化を世界へ ~グローカルチャー~」の実現を目指しています。
今回は、フジミツの5代目経営者として代表取締役社長を務める藤田雅史が、創業からの歴史と苦労、製品の特長のほか、共に働く社員への想いについて語ります。
![]()
長門市の小さな漁師町で創業
-創業の経緯をお聞かせください。
フジミツは 1887年(明治20年)、山口県長門市の小さな漁師町・仙崎の地で創業しました。
創業当時は、食材の冷蔵技術や物流網が十分に整っていなかった時代で、傷みやすい魚をいかに長く保存し、美味しく加工するかが大きな課題でした。
そこで、創業者の藤田久蔵は「地域の人々に栄養価の高い食品を届けたい」という想いを強め、長門の豊かな海の幸を活かして蒲鉾やちくわなどの魚肉練り製品づくりを始めました。蒲鉾やちくわは保存性が高く、日常のたんぱく源として庶民の生活を支えられると考えたのです。
せっかく水揚げされた魚をできる限り無駄にしないように、廃棄を減らす工夫も重ねた久蔵の、「新鮮な魚を長く楽しめる製品を提供したい」「地域の食卓を豊かにしたい」という願いは、フジミツの原点となっています。
「食べていただく方々の健康と笑顔のために」という久蔵の姿勢は、その後も受け継がれており、130年以上たった今も新しい技術や食文化を取り入れながら挑戦を続けています。
![]()
幾多の困難を乗り越えた成長の歴史
-創業から現在に至るまでには多くの困難もあったかと思いますが、どのように乗り越えてきましたか。
最初の困難は、第二次世界大戦中から終戦直後にかけての原料不足でした。魚肉や調味料などの原料が極端に不足し、蒲鉾・ちくわ製造は存続の危機に陥りました。そんな中でも、フジミツは地元漁業者との協力を強め、限られた漁獲を無駄なく使う加工技術を磨くと同時に、保存性を高める工夫(塩加減・練り方など)を進化させて乗り切りました。
次の困難は、高度経済成長期の競争激化です。冷凍輸送や大量生産が普及し、全国的な大手メーカーとの競争が一気に加速。価格競争だけでは生き残れない状況となりました。そこで、社内では伝統製法を守りつつ、機械化による効率向上を進め、「味と品質のフジミツ」としての差別化を図り、職人の技と近代設備の両立に投資しました。
1980年代以降は、食生活の変化・魚離れという課題に直面しました。食の多様化と肉食志向により魚肉練り製品の消費が減少する中、健康志向や高たんぱく低脂肪の特性を打ち出し、新商品(高級志向、洋風アレンジ)の開発に乗り出しました。また、スーパー・コンビニ向けのパッケージ展開や、業務用商品・海外輸出・OEMにも取り組みました。
-近年の課題としては、どのようなものがあるのでしょうか。
近年は、食の国際化や衛生基準の高度化にどう対応するかが課題となっています。商品輸出に伴う国際規格や、製品の安全性を確保する衛生管理の手法であるHACCP取得の義務化への対応が求められてきました。
フジミツでは、自社工場を早期に国際規格(ISO、FSSC)に対応させました。独立部署として品質保証室も設置し、輸出や技術顧問契約にも積極的に挑戦しています。
製造コストの急騰も大きな課題です。魚肉すり身や蒲鉾板、包装資材などの原料価格に加え、為替・原油価格の影響によりエネルギーコストも急騰しています。そこで、設備投資や運用変更による生産効率の向上や、製品規格の見直し・販売価格の改定といった対策を行っています。
このように私たちは、決して品質を落とすことなく、お客様に手に取っていただきやすい商品づくりに努めています。
数々の困難を乗り越えてきた原動力となってきたのは、地元漁業者・地域との強いネットワークと、「品質第一・誠実なものづくり」の企業文化です。次世代を見据えた設備投資と商品開発に余念がないフジミツは、「原料不足→競争→魚離れ→国際規格対応→製造コストの高騰」という業界特有の荒波を一つひとつ乗り越えながら、創業以来130年以上の歴史を積み重ねています。
地域の産業・環境・雇用に貢献
-地元漁業者・地域との強いネットワークが困難を乗り越える原動力になったとのことですが、事業を通じて地域社会へどのように貢献していますか。
創業以来、山口県北浦地区の漁業者と連携し、地元で水揚げされた魚を安定的に買い取ることで漁業の持続に貢献しています。市場に出回りにくい小魚や規格外魚を練り製品の原料に加工することで、食品ロス削減と漁師の収入安定につなげています。
魚食離れが進む中では、学校・地域イベントでの食育教室を通し、保育園や小中学校の皆さんに会社案内や工場見学の機会を提供しています。子どもたちに魚の栄養や蒲鉾のこと、地元産業の魅力を伝え、食育と伝統食文化の継承に努めています。
また、長門市の観光資源である「仙崎かまぼこ」のブランド化に協力し、観光客への試食や販売イベントを継続しています。
環境・持続可能なものづくりでも地域社会に貢献し、製造工程で出る端材を飼料や肥料に再利用する廃棄物削減・再資源化や、工場で使用する揚げ蒲鉾の油をボイラー稼働の燃料として再利用する省エネ・CO₂削減に注力しています。加えて、工場の冷凍・冷蔵設備を高効率型に更新し、地域全体の環境負荷低減に貢献しています。
雇用面においても、長門市を中心に地元出身者の採用を積極的に展開し、女性の就業・活躍機会も広げています。
この他にも、台風や豪雨などの災害時には、常温保存が可能で保存期間が長いレトルトおでんなどの非常食・支援物資を全国各地の自治体へ提供した事例があり、地域防災ネットワークにも参画しています。
フジミツは「海の恵みを活かして地域を豊かに」という創業精神を軸に、「地元漁業の持続」「食文化の継承」「環境配慮」「雇用と人材育成」「災害支援」といった多方面で、長門市や山口県、ひいては国内外の社会へ着実に貢献しています。
![]()
企業文化は「誠実な品質第一×温かいチームワーク×挑戦を奨励」
-自社独自の企業文化について詳しく教えてください。また、長年かけて浸透してきた企業文化は、事業においてどのように活かされていますか。
「品質第一・誠実なものづくり」を大切にする企業文化の根底には、「海の恵みを活かし、安全で美味しい食品を届ける」という創業時からの理念があります。フジミツは国際規格であるISOやFSSCの取得、品質保証室の設置など品質管理の向上にいち早く取り組んできました。「味や衛生に妥協しない」ことは全社員の共通認識で、品質管理に関するメルマガも毎月配信して衛生意識の向上に努めています。
「チームワークと家族的な温かさ」も、フジミツが重視している企業文化です。地元・長門市に根ざした中堅企業らしく、困ったときは部署間の枠組みを超えて助け合っています。工場の繁忙期は、管理部門の社員も製造ラインに入り応援することが恒例です。経営層も現場に顔を出して社員と声をかけ合っており、気軽に意見を交わすことができます。
「挑戦を後押しする」という企業文化もフジミツの特色です。これまで築いてきた伝統を守りつつ、「挑戦する」姿勢が評価されます。実際に、若手社員が提案した蒲鉾や海外向け商品が商品化された実績もあります。社長である私が自ら試作品を試食し、「面白い、やってみよう」と後押しした出来事は、社内でも語り草になっています。
また、「地域と社員の幸せを両立する」という企業文化に沿い、「社員一人ひとりが長く安心して働ける会社づくり」も大切にしています。女性管理職の積極登用や育児・介護中の社員の時短勤務制度導入により、総務部長や品質保証副室長も仕事と家庭を両立しながら活躍しています。女性社員の先輩方が生き生きと働く姿は、若手女性社員のロールモデルとして社内外で紹介されています。
フジミツの企業文化は、「誠実な品質第一×温かいチームワーク×挑戦を奨励」です。地元密着型企業ならではの家族的な安心感がありながら、温故知新の精神で新しい提案を柔軟に受け入れる懐の深さが特長です。
「若手が成長できる職場づくり」を重視
-創業130年を超えた中で、社員の若返りを目指していると伺いました。現在進めている、あるいは今後検討している取り組みがあればお聞かせください。
社員の若返りに向けては、新卒・第二新卒採用を強化しています。山口県内外の高校・大学を訪問して、会社説明会や工場見学を積極的に実施しており、学校側からの要請を受けてキャリア教育の授業にも社員が講師として参加しています。
また、地元出身者が地元に帰って働けるようUターン・Iターン就職フェアへの参加や、Jターンを後押しする独自の移住支援情報の発信にも力を入れています。
加えて、若い世代がライフスタイルに合わせて柔軟に働けるよう、時差出勤や育児短時間勤務などの制度を整え、社内資格制度・社外研修参加・ジョブローテーションなど「成長実感」を得られる仕組みも提供しています。社内では新年会やスポーツイベントといった各種行事も盛んで、役員も参加して社員間・会社全体のコミュニケーションの向上に寄与しています。
フジミツでは 「若手が成長できる職場づくり」 をキーワードに、地元志向の学生・若手社会人の積極的な採用に努めており、働きやすさ・成長機会の整備を進めながら、世代交代と組織の活性化を図っています。
福利厚生制度の拡充に感謝の声が続出
-2023年には、通勤手当の上限引き上げや扶養手当の改定など福利厚生制度を手厚くしたと伺いました。実際に働いている社員の皆さんからは、どのような評価や声が寄せられていますか。
通勤手当や扶養手当の充実は、日々の生活における安心感に直結しているようです。先の取り組みは物価・燃料費の上昇を直接カバーする内容だったため、特に地方通勤者や子育て世帯から「ガソリン代や電車賃の高騰が続いていたので本当に助かる」「子どもの学費や家計に充てられる余裕ができた」と歓迎する声が多く聞かれました。
「社員の声をきちんと聞いてくれていると感じた」「経営陣が現場の状況を理解してくれている証拠」など、会社の姿勢への信頼感を表してくれる意見もありました。賃上げの動きが社会全体で注目される中、いち早く手当を見直した点が“社員想い”と感じてもらえたのだと思います。
「フジミツで働き続けたい気持ちが強まった」「家族も会社に感謝している」といった声も多く、とりわけ扶養手当の増額が家庭を持つ社員の安心感につながっているようです。福利厚生制度の充実は、定着率や仕事への意欲にも良い影響を及ぼしていると感じます。
-社員の皆さんのモチベーションを高く保つために、どのような工夫をしていますか。
会社の目標を共有し、経営を「自分ごと」として考えてもらうため、年度初めに社長の私と各部門長が全社員に会社の方向性を直接説明しています。数字や進捗、目標を共有し、「何をすべきか」を一緒に考えることで、社員自身が「自分が会社を動かしている」と感じられるようにしています。説明会が終わった後は懇親会を催し、社員同士がフランクなコミュニケーションを楽しめる機会を提供しています。
自己成長を実感できる仕組みとしては、管理職昇進時の研修などに加え、食品衛生や食品表示など業務に直結する資格取得を会社がバックアップしています。
働きやすさ・安心感を高めるため、柔軟な勤務制度や女性管理職の積極登用を取り入れ、部署横断の交流機会も多数設けています。社長や役員が日常的に現場へ足を運び、社員の声を直接聞くことで「相談しやすさ」と信頼感を醸成していることも、社員の帰属意識とモチベーションの向上につながっています。
自社製品が生み出す社員の誇りと喜び
-自社で製造・販売している多様な水産加工品に対し、社員の皆さんからはどのような評判が寄せられていますか。
社内でよく聞かれるのは、「自信を持って勧められる品質」という評判です。「自分の家族や友人にも胸を張って勧められる味と安全性」「FSSCやISOなど厳しい基準を守っているから、安心して食卓に出せる」といった声が多くあがっています。創業以来の「品質第一」が社員全員に共有されている中、衛生管理や素材選びのこだわりを誇りに感じている社員が多いと思います。
「昔ながらの伝統製法と最新設備が共存しているのが魅力」「新商品開発に積極的で、挑戦の手応えがある」など、「伝統と革新の両立が面白い」との声もあります。ハート形の蒲鉾や海外向け商品の開発など、社員の提案が実際に商品化された事例も働きがいにつながっているようです。
フジミツの社員は、「地元への誇り」が強いことも特長です。「長門の海の恵みを全国に届けているという誇りを感じる」「地元学校や地域施設への支援など、地元とのつながりを感じる」といった声が聞かれ、地域密着型企業として、その絆(きずな)が社員のモチベーションを高めていると感じます。
また、「自社の商品は家族にも人気」という評判もあります。「家に持ち帰ると子どもが喜ぶ」「贈答用として親戚に贈ると必ず喜ばれる」など、「自分が作ったものを自分や家族が食べる喜び」が、フジミツならではの働きがいとして語られています。自社商品を社員価格で購入できる福利厚生制度もあり、家族からの評価が社員の満足感につながっています。
社員の多くが「安心してお勧めできる品質」「伝統と新しさを兼ね備えた商品づくり」に誇りを持っており、自社商品を家庭でも愛用している傾向が見受けられます。
![]()
未来の社員に求める人物像とは?
-未来の社員に求める人物像を教えてください。
食品を扱う企業の一員として「安全・品質第一」を徹底できる誠実さとともに、細かい作業や衛生管理を確実に守れる責任感がある方を求めています。社内には、部署の垣根を越えて助け合う社風が根付いているため、協調性・コミュニケーション力を発揮して一緒に働ける方を重視しています。
そのうえで、伝統を守りながら新商品開発や海外展開など「新しいことに挑む」姿勢が求められます。社員からの提案が商品化された事例もあるように、自ら学んで行動できる積極性が評価されます。社内では、現場改善やIT化など新しい仕組みを取り入れる段階にあり、変化を前向きに受け入れ、学び続ける柔軟性が求められます。
そして何よりも大切なのは、地域や食文化への愛着です。フジミツは長門市を拠点に地域密着型の事業活動を展開しており「この地域に貢献したい」「地元の食文化を広めたい」という想いを持つ方がマッチします。
フジミツが必要としているのは、「誠実に品質を守りながら、仲間と協力し、新しい挑戦・変化を楽しめる方」です。「食品づくりを通じて地域や社会に貢献したい」という想いと、「自分自身を成長させたい」という意欲を持つ方が理想的です。
安全・安心で魅力ある食文化を未来につなぐ
-貴社が目指している将来ビジョンをお聞かせください。
フジミツは、長い歴史で培った水産加工技術を基盤としつつも革新を重ねる総合食品創造企業へと進化し、日本の食文化・食技術を世界に広げる「グローカルチャー」な企業を目指しています。
具体的には、①国内市場での新商品開発と販路拡大による事業の安定成長、②海外輸出や技術顧問契約を通じたグローバル展開、③地域産業の活性化や環境配慮型ものづくりなど、社会・地域への貢献を一層深めることを柱としています。
これからも社員一人ひとりの挑戦心を活かし、安全・安心で魅力ある食文化を未来につなぐべく、全社一丸となって邁進してまいります。
![]()
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ