株式会社パレンテ
コンタクト社長がブラインドマラソンに挑戦~見えてないから、見えてくるもの~
2026年02月20日
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パレンテはコンタクト事業をはじめた2008年の創業以来、コンタクトレンズEC「レンズアップル」を通じて、多くのお客様の「見える」を支えてきました。
2011年に代表取締役に就任した吉田は、様々なシーンを通じて「見える」について考えてきました。そして今回、ブラインドマラソンの伴走者に挑戦して、改めて「見える」ということについて感じたことがあり、話を伺いました。(聞き手:広報中谷)
「見える=視覚」を通じて人生を豊かにしたい
私が、なぜブラインドマラソンを始めることになったのかは、社内で行った障害者スポーツに関する社員との対談でした。社員の青木隆典さんは、幼いころは弱視で視力がありましたが、20歳ぐらいからかなり見えなくなり、35歳にはほぼ見えなくなりました。そんな青木さんと対談中に「やってみたいスポーツはありますか?」と尋ねたところ、彼は「ブラインドマラソン」と答えました。
私は思わず「じゃあ今度、一緒に走ってみようか」と軽い気持ちで言いました。
まさかその一言が、本当に国立競技場を走ることにつながるとは、そのときは想像もしていませんでした。
そもそも「ブラインドマラソン」とは、視覚障がいのあるランナーと伴走者が、一本のガイドロープを手に走り抜ける競技です。伴走者は、ロープの感触や声で周囲の状況を伝え、ランナーの「目」となります。選手より先にゴールしてはいけないというルールがあり、走力だけでなく、二人の強い信頼関係と的確な連携が欠かせません。まさに、見えるを通してランナーの人生を豊かにする取り組みだと感じました。
ー見える人には、見えていない。見えない人にこそ、見えているー
少し話は時間を遡りますが、2023年3月外部とコラボレーションした企画「ストリートアートラインプロジェクト」。それは、渋谷の点字ブロックにアートを施し、視覚障害者にとっての安全な道標を社会に可視化させる活動でした。
我々にとって景色の一部に過ぎない点字ブロックは、「見える人には、見えていない。見えない人にこそ、見えている」という真実です。視覚障害者にとっては世界と繋がるための生命線です。アートによってその存在に光を当てることは、異なる視点を持つ者同士が同じ世界を認識し「見える」を改めて意識したきっかけにつながりました。この経験が、今回のブラインドマラソンへの挑戦につながったと感じています。
「キズナ」を介した世界の共有~ゴールまでの軌跡~
エントリーしてからあまり時間がなかったので、個別トレーニングと合わせて合同練習の機会を計画的に作り合計4回一緒に走りました。まずは社内でキズナ(伴走用の紐)を持ちながら歩くところから始めました。
ー 2025年12月3日 はじめての練習ー
私にとっても、初めてのブラインドマラソンでした。安全に走れるかどうかは、ほぼ伴走者にかかっています。正直に言えば、責任の重さを感じていました。
声かけや判断一つで、安心にも不安にもなる。歩幅、ペース、声かけのタイミング。
「段差あり」「右に人がいる」「少し左へ」
実際にやってみると、思っていた以上に言語化が難しい。
外に出て練習場へ向かう途中も、常に周囲に気を配りながら声をかけ続けました。
走るというより、まずは“信頼を作る”時間だったように思います。
公園では徐々にペースを上げ、最後は軽く走ることができました。
並んで走れた瞬間、ほっとしたのを覚えています。
ー2回目の練習(2025年12月16日)ー
約2キロを40分ほど。前回よりも、息が合っている感覚がありました。
声を出すタイミングも自然になってきました。
最後にコースを逆回りしてみると、彼は強い違和感を覚えたと言います。
頭の中で描いていた地図が消えた感覚だと。
その言葉を聞き、私は改めて気づかされました。
彼は私の言葉を頼りに、頭の中で世界を構築して走っているのだと。
この日は、私自身も目隠しをして歩いてみました。
見学していた社員に伴走してもらい、視覚障害者の立場を体験しました。
わずかな段差、周囲の気配、風の流れ。
見えない世界は、想像以上に緊張の連続でした。
同じコースでも、立場が変わると世界はまったく違う。
体験を通じて、深く理解できた一日でした。
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ー 3回目(2026年1月16日)ー
いつもとは違う公園で練習をしました。アップダウン、狭い道、段差。
私はこれまで以上に慎重に、細かく状況を伝え続けました。
「段差」「少し右」「路面が荒れている」
安全に走らせることだけを考えていました。練習後、彼は「安心して走れる感覚が増えた」と言ってくれました。その言葉に、私は救われました。
ー 4回目(1月22日)ー
本番3日前。マラソン会場の国立競技場周辺での練習。
広い道はやはり走りやすく、レースを意識した良い練習になりました。
私はできるだけ具体的に周囲の状況を伝えました。
彼が頭の中に地図を描けるように。
伴走とは、単に隣を走ることではない。
“世界を共有すること”なのだと改めて感じ始めていました。
ー本番当日(2026年1月25日)ー
国立競技場のピッチに立ったとき、感慨深いものがありました。
あの軽い一言から、ここまで来たんだと。
3キロのスタート地点。
どうやらブラインドマラソンでの参加は私たちだけのようでした。
周囲のランナーの高揚感の中、やや速いペースで走り出しました。
それでも、練習してきたので、落ち着いて走れました。
社員の応援団の声援が聞こえたとき、青木さんは本当に嬉しそうでした。
最後のトラック1周。
彼の呼吸は明らかに苦しそうでした。私は声をかけ続けました。
「いける」「あと少し」「大丈夫」「ここが見せ場だから大外からごぼう抜きしようぜ!」
正直に言えば、私自身も必死でした。しかし、二人で走り切りました!
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「見えているのその先に」 ~ビジョンライフカンパニーへ~
今回のブラインドマラソンへの挑戦は、私たちが提供してきた「視覚」という価値を、改めて客観的に捉え直す貴重な機会となりました。
これまでパレンテは、コンタクトレンズEC「レンズアップル」を通じて、多くの方々の「見える」を支えてきました。しかし、伴走者としてガイドロープ(キズナ)を介し、ランナーと情報を共有しながら走る中で再認識したのは、「見える」ことは、その先にある「行動やパフォーマンス」に直結しているという事実です。
私が青木さんの「目」となり、周囲の状況を的確に言語化して伝える。それによって彼の中に「見える世界」が構築され、結果として迷いのないパフォーマンス(走り)に繋がったのです。
この経験を背景に、パレンテは今後、単なるコンタクトレンズ販売の枠を超え、視覚にまつわる多様な体験価値を提供する「ビジョンライフカンパニー」への進化を加速させてまいります。具体的には、以下の3つの領域を軸に事業を拡大します。
- 視覚補正: PBブランド「WAVE」やメガネ、サングラスを通したクリアな視界の確保
- 視覚の最適化: スポーツ、仕事、日常など、各シーンにおける視覚パフォーマンスを最大化するプロダクト(アパレル等)の展開
- 予防領域: 将来にわたって「見えるコンディション」を維持するための、アイケアと健康管理(サプリメント等)
これら3つの領域をバラバラなものとしてではなく、一貫した「視覚体験」として統合し、最適化していく。それこそが、お客様が本来持っている力を最大限に引き出し、豊かな人生を送るための基盤になると信じています。
「見える」のその先にある価値を見据え、私たちはこれからも視覚の可能性を追求し続けてまいります。
■WAVEについて
WAVEは、オリジナルコンタクトレンズとして2013年に発売し、発売開始から約10年となる2023年4月27日、「見えるをデザインする」ブランドへと生まれ変わりました。「“見える”をもっと楽しく。“見える”をもっと手軽に。」をコンセプトに、コンタクトレンズ以外の様々な商品、サービス、体験の提供を通じて、見える世界を拡げるブランドへ進化することに挑戦します。
LOOK.GOOD WAVE,見て、いい波がくる。
WAVEブランドサイト:https://wavecontact.jp/
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■会社概要
会社名:株式会社パレンテ
所在地:千葉市中央区富士見1-2-11 勝山ビル5階
代表者:代表取締役 吉田 忠史
事業内容:ECフルフィルメント事業、コンタクトレンズ小売事業(店舗販売・インターネット通販)
パレンテは、2008年業界に先駆けコンタクトレンズのインターネット通販事業に参入。
「レンズアップル」をはじめとした自社ECサイトの運営を軸に、この10年強で順調に会員数を増やし、2024年1月には延べ注文件数4,000万件に達する※1など、多くのお客様に商品をお届けして参りました。
併せて「楽天」、「Amazon」、「Yahoo!ショッピング」をはじめとしたモールプラットフォームへの出店も展開し、優良店舗として「Amazon.co.jp 販売事業者アワード2022 ヘルス・ビューティー部門」の受賞をはじめ、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」3年連続受賞の実績も有しています。2020年12月には当社が運営する「レンズアップル」がコンタクトレンズ通販の比較調査により「安心して利用できる」、「お得に購入できる」、「到着が早い」等を含むNo.1「5冠」を獲得※2しました。
また、コンタクトレンズとの親和性が高いスポーツを支援する目的から、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」、プロサッカークラブ「ヴィッセル神戸」、プロeスポーツ・ゲーミングチーム「Rush Gaming」とのオフィシャルパートナー契約締結をはじめ、障がい者スポーツの支援など、地域・スポーツ振興にも積極的に取り組んでいます。
※1 当社運営通販サイト合算の件数 ※2 ショッパーズアイ インターネット調査
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