リコーITソリューションズ株式会社

なぜIT企業が高校の「強行遠足」を17年も支え続けるのか。リコーITソリューションズ北見事業所が挑む、技術による地域貢献とエンジニアの自律的成長

2026年02月20日


リコーITソリューションズは、リコーグループのIT戦略を支える中核企業として、「テクノロジーの力で、“はたらく”社会を豊かにする」というパーパス(存在意義)を掲げています。その実現のため、同社が重要視しているのが「地域社会との共存」と、そこから生まれる社員の「主体的な成長」です。

特に北海道北見市に拠点を構える北見事業所では、2008年から17回にわたり地元の伝統行事「北見北斗高校 強行遠足」をITの力で支え続けています。


本記事では、なぜIT企業が高校の遠足支援にこれほど熱心に取り組むのか、その裏側にある開発秘話や、活動を通じて社員が得ている「働きがい」と「誇り」のストーリーを深掘りします。


きっかけは「地域の若い世代に会社を知ってほしい」という実直な想い

リコーITソリューションズ北見事業所が「強行遠足」のサポートを開始したのは2008年のことでした。

当時、この活動を始めたきっかけは、「当社を北見の若い世代に認知してほしい」という切実な想いでした。

そこで地域貢献活動を「おもしろ北見」と名付け、地域へのアプローチを開始しました。

ターゲットとなったのは、1932年から続く伝統行事、北見北斗高校の「強行遠足」です。

男子は50km以上、女子も40km以上を走破する過酷なイベントですが、かつての運営は、生徒が持参するカードに先生が時刻を押印するというアナログなスタイルでした。

「人手と時間がかかる上にミスも起こりやすい」という課題に対し、リコーITソリューションズは「システムで解決しませんか?」と提案。

ここから、IT企業ならではの地域貢献が始まりました。

当初はバーコード方式でしたが、2018年にはICカードとクラウドに対応するなど、技術の進化とともにシステムも改良を重ねてきました。


生徒の「安全」を可視化し、地域との信頼を築く

このシステム導入の最大の功績は、生徒の「安全確保」です。

生徒が関門でICカードをかざすと、保護者や先生はスマートフォンから「今、誰がどこにいるか」をリアルタイムで把握できます。

その真価が発揮されたのが2023年の大会でした。

雷が発生し競技が一時停止となった際、システムの位置情報を活用して速やかに全生徒を招集・避難させることができたのです。

先生方からの「なくてはならないシステム」という感謝の言葉は、社員にとって大きな自信となり、地域との揺るぎない信頼関係を築いています。



「失敗できない本番」が育む、エンジニアの主体性と技術力

リコーITソリューションズでは、社員の「自律性」や「主体性」を重視するジョブ型人事制度を導入していますが、この地域貢献活動はまさにその実践の場となっています。

通常の業務とは異なり、強行遠足の計測は「やり直し」が利きません。

その緊張感の中で、開発者は万全を期してテストを行い、AWS(Amazon Web Services)などのクラウド技術や新しいフレームワークといった、普段の業務では試せない技術に挑戦します。

社員自身が「効率化」や「新技術の導入」を主体的に考え、実行する。

このプロセスが、エンジニアとしてのスキルアップと、地域社会への貢献という「誇り」の両立を実現しています。


2025年、17回目の挑戦。現場で直面した「リアル」な課題解決

2025年9月28日、例年通り、強行遠足が開催されました。

リコーITソリューションズによるサポートは17回目となります。

しかし、毎年同じことを繰り返しているわけではありません。

今回のプロジェクトでは、長年チームを牽引してきたベテランからバトンが託されました。

新たにリーダーの大役を引き継いだのは、これまで現場を支え続けてきた櫻井雄一さんです。櫻井さんにとっては、これがリーダーとしてチーム運営を担う大きな挑戦となります。

プロジェクトは決して順風満帆ではありませんでした。

学校側で保管されていたPCの環境設定やアップデート対応において、本番直前まで予期せぬトラブルが発生しました。

通常であれば、1〜2時間で終わる作業が夕方までかかりましたが、ITプロフェッショナルとしてチームで粘り強く対応し、当日の稼働に間に合わせました。

また、当日は朝の気温が7.9℃という底冷えの中、朝4時の男子スタートに合わせ、深夜からシステム運用をフォローしました。

こうした地道で過酷な「現場」の経験こそが、普段のオフィスワークでは得られないチームワークを育んでいます。


担当社員(櫻井さん):「自分たちの仕事が実際に役立っている現場を見ることができるのは、仕事をする上での大きな喜びです。また、通常の業務では試せない新しい技術に挑戦する絶好の機会になっており、開発者チームの成長の糧になっています」


地域への信頼が結ぶ「採用」という未来

この活動は、当初の目的であった「採用」にも確かな成果をもたらしています。

かつては「営利目的ではないか」と誤解されることもありましたが、地道な活動で信頼を獲得。

今では、高校時代にこのシステムに触れた学生が、「あの時のシステムを作っていた会社だ」とリコーITソリューションズへの入社を希望するケースも増えており、ブランディングと採用の好循環を実現しています。

まとめ:地域と共に成長し続ける企業文化へ

リコーITソリューションズの地域貢献活動は、単なるボランティアにとどまりません。

それは、北見事業所における強行遠足サポートや、他拠点で行われているプログラミング授業などを通じ、社員が自らの技術で社会課題を解決し、ダイレクトなフィードバックを得る。

それは「働きがい」を高めるための重要なプロセスです。

システムを利用する先生や生徒からの「ありがとう」という言葉が、「さらに使いやすいシステムへ」という飽くなき改善意欲や、次なる地域課題の解決に向けた新たな挑戦へと社員を突き動かしています。


こうした活動を通じて醸成された「自律的に動き、互いを助け合う」というマインドは、社内のダイレクトコミュニケーション(DC)や交流の場においてもフラットに協力し合える土壌となり、強固なチームワークを形作っています。

リコーITソリューションズはこれからも、地域社会に寄り添いながら、社員一人ひとりが「自律」して挑戦できる環境を提供し続けることで、地域と共に持続可能な未来を創出していきます。






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