株式会社サンセイランディック

“何も起きない決算”が最大の成果。企業の健全性を守る“最後の砦”の仕事観とは

2026年02月27日

2026年2月に創立50周年を迎える記念として、当社の経営陣がバトンをつなぎ、

想いを語る連載の最終回は、常勤監査役の永田武司です。


「私の少年時代は、“超”がつくほどの恥ずかしがり屋だったんです」と語るのは、サンセイランディックの常勤監査役を務める永田武司だ。飛行機のプラモデル作りに黙々と手を動かし、完成に向けて積み上げていく時間が好きだったという。その一意専心は、中学時代には鉄道旅へと移行した。夜行列車や各駅停車を乗り継ぎ、日本の各地を訪ねた。携帯電話がなかった時代、駅前の公衆電話で仲間達と連絡を取り合いながら旅を続けたというエピソードは、今聞いても驚きだ。「どう回るかを事前にちゃんと調べて計画しました。時刻表を見ながら“計画書”を作ったんです」


「調べるほど次が気になる」好奇心の広がり方

同時に、読書も永田の世界を広げた大きな要素だった。冒険記やSFなどを入口に、「調べていると別のことが気になって、また次の本を読みはじめる。宇宙、地質、相対性理論、航空力学、電子工学、地名の変遷など、興味は次々と枝分かれしていったんです。そこには難しい哲学があったわけではないのですが、気になるとつい掘り下げてしまうんですよね」と振り返る。この“掘り下げる力”が、のちに数字や仕組みを丁寧に見ていく原点になっている。


計画通りにいかない時に、どう立て直すか

鉄道旅の経験が今の自分を形作ったものとして、永田は「事前に調べ、計画書を作る」習慣を挙げる。

時刻表を使い、どこで何をして、どこに泊まるかまで設計していた。しかし、旅にはトラブルもつきものだ。そのたびに「どう立て直すか」を考える。この「計画」と「変更」のラリーが、仕事でも生きているという。

ゴールに向けて調整し、状況に合わせて何度も組み替える力は、この経験から鍛えられたものだった。


数字の現場と、危機対応で培った実務感覚

インタビューでは、監査役という職務について嚙み砕いて語られた。

「株主総会で付託を受け、取締役の職務執行が法令やルールに沿って行われているかを監視します。単に形式的にいるのではなく、万一の株主代表訴訟などの局面を考えても、“何を見て、どう判断してきたか”が問われる立場でもあるんです」具体的には、取締役会の業務執行が適切か、会社が示す数字に合理性があるか、会計監査や社内監査が機能しているかを確認し、最終的に監査報告書へとつなげていく。少し俯瞰した立ち位置から、会社の健全性を守らなくてはならない役割だ。監査役という立場が期待する達成感とは、決して派手な成功ではない。「大きな問題がない」ことを確認できた時の「安心感」が、最も大きなやりがいになると永田は語る。


50周年、そしてその先へ。変化に備える企業であるために

自分が恵まれている環境にいると、相手(顧客や取引先)の発想が想像しにくくなる。建築費や利益構造など、相手側の事情を理解しなければ、土地の見方や仕入れ方にも影響してくる。外部環境が大きく変化する時代だからこそ、“相手の視点”を持つことが、ひいては社員の力、すなわち企業力になるという。

「50年継続するだけでも、すごいこと。これもある意味で社会貢献ですよね。でも、次の100年を見据えるなら、従来通りだけでは無理があるかもしれません。人口減少などの環境変化がある中で、次の柱を考える必要があるのではないでしょうか。DX化や競合他社の動向も視野に入れながら、取り入れるものは貪欲に取り入れて、働きやすい環境を整え、“考える”余裕を作る。これがとても大切だと思っています」


少年時代に経験した「コツコツ積み上げる」こと、急な変更にも「柔軟に対応できる」こと、そして相手の立場や視点を持ち、「調べ尽くして挑む」こと。これらは決して派手ではないが、長くサンセイランディックを支えてきた仕事の本質が詰まっていると断言できる。




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