株式会社 日立情報通信エンジニアリング

なぜ、日立情報通信エンジニアリングは車載領域に強いのか~クルマを「ひとつのシステム」として捉えてきた、人と経験の積み重ね~

2026年03月11日

近年、自動車業界は大きな転換期を迎えています。クルマは、走る・曲がる・止まるといった基本機能だけでなく、ソフトウェアや通信を活用しながら、ひとつの大きな「システム」として進化を続けています。

こうした変化の中で、車載システム開発の現場では、個々の技術力だけでなく、複数の要素技術を横断的に理解できる人財の重要性が高まっています。日立情報通信エンジニアリング(以下、当社)は、社名から「情報通信」に関わる事業イメージを持たれることが多い会社です。

3,000人規模の当社には、実はそのうち約500人が、車載向けの技術を有するエンジニアとして在籍しています。さらに、エンジニアリング事業部全体には、過去に車載システム開発を経験し、開発に有効な要素技術を保有する人財も数多く在籍しています。

本記事では、車載分野の案件に日々向き合っている営業担当の藤森さんへのインタビューを通じて、当社が車載事業を現在の規模へと成長させてきた過程を振り返ります。その中で、「人と経験の厚み」という観点から、その背景を掘り下げていきます。(本記事内で使用している英語の略語については、文末に略語一覧としてまとめています。)

インタビュー:営業担当の藤森さんに聞く、車載事業の“積み重ね”

【プロフィール】

藤森 光靖

営業統括本部所属、15年間自動車関連の専門営業を担当。


――まず、当社の車載事業はどこから始まったのでしょうか。

藤森さん:当社の車載事業の出発点は、車載CAN通信でした。

通信技術を強みとしてきた当社は、まず車載ネットワークの領域から車載システム開発に関わり始め、ゲートウェイや統合ゲートウェイ、さらにADAS、ECU、OTAへと対応範囲を広げてきました。その結果、私たちが向き合ってきたのは、クルマの「周辺」ではなく、クルマの中枢や基盤を理解する領域です。こうした積み重ねが、車載分野に関わる人財を増やしていく土台となってきたと感じています。

――通信を起点に、クルマの中枢や基盤を理解する領域へと対応領域を広げてきたのですね。


――当社がこれまで培ってきた、さまざまな製品・分野での開発経験が、そうした車載分野の取り組みにつながっていると感じます。その中で、車載分野以外の開発経験が、現在の車載システム開発に生きていると感じるのは、どのような点でしょうか。

藤森さん:車載分野以外での開発経験が生きていると感じるのは、製品を部分的ではなく、全体として捉えられる点だと思います。当社には、携帯電話やスマートフォン、ナビの開発を通じてソフトウェアで進化する製品を手がけてきたエンジニアや、サーバーやストレージの開発を通じて、構造設計や電源設計、電子基板といったハードウェアまで含めた製品開発を経験してきたエンジニアがいます。

こうしたソフトウェアとハードウェア両方の知見を背景に、BMSやバッテリー制御、インバータ制御、モータ制御といったEV関連領域にも対応できるようになってきました。これら幅広い領域に対応できるようになったことが、個々の案件や技術への取り組みを積み重ねてきた結果だと考えています。さまざまな製品開発を経験してきた結果、クルマを「ひとつのシステム」として捉えられる人財が社内に増えてきていると感じています。

――人財のバックグラウンドそのものが、今の車載システム開発を支えているのですね。


――最近の車載システム開発全体を見て、業界としてどのような相談やニーズが増えていると感じますか。

藤森さん:展示会やセミナーなどOEMの方のお話を聞く中で、「ソフトウェアエンジニアがまだ足りない」という声をよく耳にします。SDV化への対応として、プラットフォーム上での開発や組み込みAI、MBDなど、必要とされる人財や対応領域が広がっていると感じます。分野としてはxEVやSDV、機能別ではe-Axleやバッテリー制御、V2X、ADAS、GW/OTA、カメラセンサー、IVIなど幅広くありますが、増えている相談という点ではADAS関連が多い印象です。

――対応領域も、かなり広がってきている印象ですね。


――多くの企業が共通して直面している課題には、どのようなものがありますか。

藤森さん:1つ目の大きな課題は、開発スピードの向上だと思います。海外のEVメーカーや新興プレイヤーは、過去資産を持たない強みを生かし、仮想環境を活用した迅速な開発を進めてきました。一方で、国内メーカーは、既存の開発資産や確立された開発スキームが足かせとなり、開発に時間を要しているケースが多いと感じます。

2つ目は、過去のソフトウェア資産をどのように活用するかという点です。全てを一から作るのではなく、流用しやすい形で整理をし、開発スピードをあげていくことが重要になっています。

3つ目は、AIを業務にどのように適合させていくかです。ソフトウェア開発や検証、シミュレーションなどAIの活用範囲は広がっており、AIスキルを持つ人財の確保やリスキリングも大きな課題になっていると感じます。

写真:藤森さんへのオンラインインタビューの様子


――これまでのお話を伺っていると、対応できる領域そのものが少しずつ広がってきた印象があります。車載の案件に携わる中で、当社の車載事業が「積み重ねてきたもの」だと感じるのは、どのような点ですか。

藤森さん:ご依頼いただける範囲が着実に広がってきているという点です。以前は、開発領域ごとにプロジェクトが分かれており、その中の1機能単位でのご依頼が中心でしたが、最近では、開発プロセスの上流から検証までを含めて、プロジェクト全体を一括でお任せいただくケースも増えてきました。また、先端技術領域を担う場面も多くなっています。最新SoCやパワー半導体を含むハード設計、E2E実現に向けたAI適用など、お客さまにとっても初めての取り組みにご一緒する機会が増えてきました。

――ご依頼の内容そのものが、拡大しているのですね。


――当社の支援によって、お客さまの開発現場にはどのような価値が生まれていると感じますか。

藤森さん:クルマ開発は規格や規制が変化し続けており、すべてを自社だけでカバーするのは難しいのが実情だと感じています。当社では、機能安全やサイバーセキュリティといった分野について、早い段階から専門体制を整えるとともに、MBDをはじめとした開発プロセスを自社内で構築してきました。そのため、開発の上流段階から設計・検証までを見通した支援が可能となり、後工程で大きな手戻りを発生させることなく、プロジェクト全体をスムーズに進められる点が、お客さまの現場にとっての価値になっていると考えています。また、部品廃番時の代替え選定や再生産支援など、開発後まで見据えた対応ができる点も強みです。

――幅広い領域を理解しているからこその支援ですね。


――最後に、この記事を読んでいる方へ一言お願いします。

藤森さん:当社はソフトウェア・ハードウェアの両面から、車載システム開発の主要な周辺領域を幅広くカバーしてきたと自負しています。車載システム開発の各領域を理解している人財が多く在籍していることで、開発の安定性や継続性を意識した支援ができる点も当社の強みです。開発リソース不足を感じているOEM様やサプライヤ様がいらっしゃいましたら、ご協力できる範囲はかなり広いと思いますので、ぜひ一度お問い合わせいただけますと幸いです。


まとめ:

今回は、営業担当・藤森さんへのインタビューを通じて、当社が車載事業をどのように現在の規模へと成長させてきたのかを振り返りました。通信技術を起点に、ソフトウェアとハードウェアの両面で経験を積み重ねてきたことが、クルマを「ひとつのシステム」として捉えられる人財を育んできました。クルマを本質的に理解するエンジニア集団として、当社は人と経験を基盤に、車載・SDV・EVの進化を支えていきます。ご関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


■略語一覧

・CAN:Controller Area Network ・ADAS:Advanced Driver-Assistance Systems

・ECU:Electronic Control Unit ・OTA:Over The Air 

・BMS:Battery Management System ・OEM:Original Equipment Manufacturer ・MBD:Model Based Development 

・xEV:電動化車両の総称(BEV/HEV/PHEV/FCEVなど) 

・SDV:Software Defined Vehicle ・e-Axle:Electric Axle 

・V2X:Vehicle to Everything ・IVI:In-Vehicle Infotainment 

・SoC:System on Chip ・E2E:End-to-End


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お問い合わせ:https://www.hitachi-ite.co.jp/inquiry/index.html


以上

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