株式会社Relic
事業共創カンパニーRelic、愛媛県の中小企業と都市部人材を繋ぐ「愛媛イノベーションステイ」を開催
2026年03月11日
経済産業省「地域の人事部」事業として、製造現場の就業体験と経営陣との対話を通じ、地域産業の持続的発展と「右腕人材」の接点を創出
![]()
事業共創カンパニーである株式会社Relic(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:北嶋 貴朗、以下、Relic)は、1月23日より1泊2日で、愛媛県内の中小企業と専門人材を繋ぐ「愛媛イノベーションステイ」を実施しました。
慢性的な人材不足から生まれる様々な経営課題。事業承継、DX推進、新規事業創出など。これらは現在、多くの地方企業が共通して直面している課題です。一方で、都市部には専門性や経験を持ちながらも、その力を活かすフィールドを探している人材が数多く存在しています。
こうした課題に対し、愛媛県の中小企業と人をつなぎ、課題解決に向き合うプログラムとして開催されたのが、「愛媛イノベーションステイ」です。 本プログラムは、参加者が製造現場での就業体験や、製造事業者の経営陣との対話を通じて、経営課題や現場のニーズに即した解決策を検討し、あわせて、将来的に企業の幹部候補となりうる「右腕人材」との接点を創出するとともに、地域産業の持続的な発展と新たな人材交流の促進を目指す取り組みです。
本プログラムは、経済産業省の補助事業である「地域の人事部事業」の一環として、Relicが採択を受け、1泊2日の日程で実施されました。本レポートでは、イベント当日の様子を振り返りながら、現場で起きた変化や可能性、そして本取り組みが地域にもたらした価値についてお伝えします。
ドキュメント動画
愛媛イノベーションステイ実施背景
地方企業を取り巻く環境は、年々複雑化しています。人材の確保が難しいだけでなく、経営者自身が複数の役割を担う中で、中長期的な事業変革にまで手が回らないという声も少なくありません。
こうした課題意識のもと、経済産業省が推進しているのが「地域の人事部事業」です。本事業は、民間事業者等が複数の地域企業を束ね、地方公共団体、金融機関、教育機関、業界団体、経営支援機関等と連携し、地域の関係者が一体となって将来の経営戦略実現を担う人材の確保や域内でのキャリアステップの構築等を行う「地域の人事部」の取組を推進しています。
出典「地域の人事部ポータルサイト(地域の人事部支援事業)_「地域の人事部」とは?」(https://strategic-hr.jp/#what-is )
Relicは2021年より地方展開を開始し、地方の事業創出やイノベーションに注力してきました。このような活動を背景に、Relicは本事業の趣旨に賛同し、「地域の人事部」の役割を担っています。本制度を活用し、地域企業と人材が実際に出会い、相互理解を深めながら関係性を築く場を設計・運営することで、地域に根付くことを目指してきました。
その具体的な実践の場として選ばれたのが愛媛県です。Relicは2025年2月に四国初となる愛媛拠点を設立し、地域との継続的な関係構築を進めてきました。製造業を中心とした確かな産業基盤を持つ一方で、次の成長に向けた人材との接点づくりに課題を抱える愛媛県は、地域の人事部支援事業の実証フィールドとして高いポテンシャルを有しています。
また、県としてもスタートアップ創出や外部人材との連携に注力しており、他地域からも注目を集めています。こうした背景のもと、県や市の関係者の理解と協力を得て、愛媛イノベーションステイの実施に至りました。
オープニング
初日、松山市内に参加者が集まり、プログラムがスタートしました。
参加者は、事業開発や専門領域での経験を持つ社会人を中心に構成されており、地域企業の課題に直接触れたいという意欲を持って参加しています。
オリエンテーションでは、本プログラムの目的に加え、愛媛県庁の担当者より、愛媛県の産業構造や地域特性について説明が行われました。県内は、製造業が集積する東予地域、観光・サービス業を中心とする中予地域、農林水産業が盛んな南予地域という3つのエリアに大きく分かれており、それぞれが異なる産業課題と可能性を有しています。
また、生産年齢人口の減少という共通課題に直面する中で、デジタル人材の育成や外部人材との連携を通じた事業変革が重要であることが共有されました。単なる視察ではなく、企業と向き合い、自身のスキルをどう活かせるかを考える場であることが共有され、参加者の問題意識が揃えられていきました。
現場に入ることで見えた、企業のリアル
三王ハウジングに訪問
![]()
住宅事業を手がける三王ハウジングを訪問しました。同社は木材のプレカット加工を中心に住宅の設計・施工を行い、地域に根差した住まいづくりを続けています。当日は会議室での会社説明に加え、実際の加工現場も見学。木材が加工機を経て住宅部材へと姿を変える工程を目の当たりにし、現場で働く社員の動きや設備の稼働状況を間近で体感する時間となりました。
説明の中では、人口減少や市場変化といった住宅業界を取り巻く外部要因に触れつつ、事業を継続・発展させていく上での課題も共有されました。特に事業を推進する中での「社内体制や人材面の強化」が、今後の重要なテーマであることが語られています。
続く質疑応答では、事業内容や課題に関する活発な質問が寄せられました。その中で、同社の技術力の高さという魅力に触れつつ、「欲しい人材を確保するためには、よりオープンに発信すべきではないか」といった具体的な改善視点での対話も展開されています。
![]()
三王ハウジングの人事担当者は、本プログラムを通じて外部人材と直接対話できたことの意義を強調します。実際に顔を合わせて対話したことで、自社の取り組みを改めて言語化する機会になっただけでなく、参加者からの率直なフィードバックが自社を客観的に捉え直すきっかけになったと振り返っていました。
三王ハウジングさんにご興味がある方は、下記の公式サイトをご覧ください。
菱進テックを訪問
続いて訪問したのは、半導体関連分野で事業を展開する菱進テックです。同社は半導体製造工程の中核を担う事業を手がけており、当日は会社概要や事業内容の説明に加え、工場内見学を実施しました。
説明会では代表自らが登壇し、これまでの経歴や創業から現在に至るまでの歩みを紹介。半導体業界を取り巻くマクロ環境や最新の動向を交えつつ、事業を継続・発展させていく上で直面しているリアルな課題についても言及がありました。
![]()
あわせて、社内の組織体制や人材に関する現状も共有され、事業運営において「人」がいかに重要なテーマであるかが改めて示されています。質疑応答では、業界動向から具体的な組織運営に至るまで多角的な質問が寄せられ、説明内容を踏まえた深い意見交換が行われました。参加者一人ひとりが、同社の事業や課題の本質について理解を深める貴重な時間となりました。
菱進テックの担当者は、本プログラムへの参加理由について「外部人材との接点によるプラスの影響を期待するとともに、自社の取り組みや思想を社外へ発信するきっかけにしたかった」と語ります。実際に参加者と対話する中で、社内からは出にくい視点の質問に触れただけでなく、今後の採用や発信を見据えて「自社の強みを採用観点で言語化する」という、実りある機会になったと振り返っていました。
![]()
菱進テックさんにご興味がある方は、下記の公式サイトをご覧ください。
懇親会
夜の懇親会では、訪問企業の関係者、参加者、運営メンバーが一堂に会し、意見交換が行われました。企業説明会や現場訪問での内容を踏まえ、事業や地域に関する話題を中心に会話が進みました。
![]()
参加者同士や企業担当者との間で名刺交換や情報共有が行われるなど、交流を深める場となりました。
地域と人材が交差する対話の場
最終日は、新居浜市にあるワクリエ新居浜を会場に、参加者と地域企業が直接対話する「カウンセリング会」が実施されました。本プログラムでは、企業訪問とは異なり、より落ち着いた環境の中で、参加者が自身のスキルや経験を紹介し、企業側が抱える課題や関心事について意見交換を行う時間が設けられました。
当日は、松屋旅館、東武トップツアーズ松山支店、三王ハウジング、エス・ピー・シー、Relicが参加しました。参加者は事前に「話をしてみたい企業」を選択しており、それぞれの関心や課題意識に応じた対話が行われました。
![]()
カウンセリング会では、採用を前提とした面談に限らず、業務委託やプロジェクト単位での関わり方、今後の事業展開に向けた意見交換など、柔軟なテーマでの対話が進みました。企業側にとっては、自社の課題や取り組みをあらためて言語化する機会となり、参加者にとっても、地域企業と具体的な関わり方を考える場となりました。
カウンセリング会終了後は、バスで今治市へ移動し、今治エリアの見学を行いました。移動中には、愛媛県内の地域特性や産業の分布について補足説明が行われ、参加者は県内を横断しながら地域の広がりを体感しました。今治エリアでは、地域の街並みや周辺環境を実際に見て回り、愛媛で働くこと・暮らすことをより具体的にイメージする時間となりました。
参加者よりコメント
多くの前向きなコメントが寄せられました。
都市部のITベンチャーを中心にキャリアを積んできた参加者の一人は、「地方企業の歴史や産業の成り立ちを直接聞く機会はこれまでなかった」と驚きを露わにしていました。実際に現地を訪れたことで、愛媛の産業が持つポテンシャルや将来について深く考えるきっかけになったと振り返っています。また、別の参加者からは「Webサイトの情報だけでは見えてこない現場の空気感や、働く人の熱量を肌で感じることができた」という声も上がりました。工場の製造現場などで直接説明を受けるプロセスにおいて、現地に足を運んでこそ得られる情報の価値を再認識したといいます。さらに、愛媛での生活環境に注目する声も少なくありません。「街を歩く中で生活面の不便さは感じなかった」と話す参加者もおり、単なる「仕事の場」としてだけでなく、愛媛で「働くことと暮らすこと」を地続きに捉える貴重な機会となりました。
責任者の声
責任者の中山は、企業の要望を丁寧に汲み取り設計しつつも、あえて出会いを限定しない「付加的に要件を広げた人材との接点づくり」を強く意識したと語ります。
今回の「愛媛イノベーションステイ」では、事前の条件整理や書面上のマッチングに終始するのではなく、参加者が実際に地域へ入り、現場で経営者や担当者と直接対話する機会を最重視しました。中山は、こうしたリアルな場を通じて初めて、企業・人材双方に真の気づきが生まれると説明。今回の取り組みを「将来的な雇用や成果を見据えつつ、まずは関係性づくりや意識の変化を促す第一段階の施策」と位置づけています。企業と人材が直接向き合い、相互理解を深める機会そのものに、本プログラムの大きな意義があったと総括しました。
プログラム終了後には、地域の人事部が主催する報告会において本取り組みの概要が共有されました。当日は参加者や関係者から、プログラムの設計思想や今後の展開に関する質問が相次ぎ、活発な質疑応答が行われました。
![]()
まとめ|人と地域をつなぐ、次の一歩へ
愛媛イノベーションステイは、すぐに答えが出る取り組みではありません。しかし、人が地域に入り、企業と向き合うことで、事業や組織に向き合う視点が生まれ、確かな変化の兆しが生まれることを示しました。
こうした実践を通じて見えてきたのは、地域には挑戦の余地があり、その変革に伴走する人材が求められているという事実です。Relicのグローカルイノベーション事業部は、地域の現場に泥臭く入り込み、自治体や企業のパートナーとして、机上の空論ではない「構想から実行まで」を一気通貫で支援する役割を担っています。私たちはこれからも、地域のイノベーションを民主化し、日本全国どこからでも大志ある挑戦が生まれる社会を目指して、現場から価値を創出する仲間とともに歩みを止めることなく突き進んでまいります。
グローカルイノベーション事業部の活動や採用情報に関心をお持ちの方は、下記より詳細をご覧ください。
https://herp.careers/v1/relic/Z1cbhz0ChXgW
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ