Monterey Capital Management Japan 株式会社
【訴訟ファンド】「英国の自動車ローン過払い金問題」は、かつての「日本の過払い金」と同じ味がする。オムニブリッジウェイ・グレッグ氏と語る、僕らがいま、訴訟ファンドに熱くなる理由。
2026年03月13日
#資産運用 #投資 #訴訟ファンド #東京 #シンガポール
訴訟ファイナンス:金融の「ダム」が決壊する前夜
「訴訟ファイナンス(Litigation Funding)」――この言葉は、日本の投資家にとってはまだ未開の領域かもしれません。しかし、私たちモントレーは、世界有数の訴訟ファンドであるオムニ・ブリッジウェイ(Omni Bridgeway)社と提携し、現在、英国でのプロジェクトを推進しています。
議論を深める前に、「訴訟ファイナンス」あるいは「リーガル・ファイナンス」が何を意味するのか、簡単に説明させてください。一言で言えば、訴訟(裁判や集団訴訟など)を支援するために投資家が資金を提供し、原告側がすべての財務的リスクを負うことなく法的権利を追求できるようにする仕組みです。より広い視点で見れば、リーガル・ファイナンスは法律、経済、リスク管理の交差点に位置しています。投資家にとって、これは「市場の動き」ではなく「法的な結果」によってリターンが決まるオルタナティブ資産として認識されつつあり、市場との相関性が低い(アンコレイテッド)点が最大の特徴です。
今日のランチのテーマは「答え合わせ」。機関投資家営業責任者のグレッグが、ニューヨークからシンガポールへ飛んできました。スパイシーなラクサを囲みながら語り合った彼のグローバルな視点と、私たちの描く日本の未来像は、驚くほど密接にリンクしていました。
訴訟ファイナンス、日本、そして英国――その予期せぬ交差点について。
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右:オムニブリッジウェイのグレッグ氏。左:中田
日本の投資家が抱く「違和感」の正体
中田:
「グレッグ、正直に言うよ。日本の投資家に『訴訟ファイナンス』を説明するのは、今でも簡単じゃない(笑)。どうしても『難しそう』とか、『他人の争い事に首を突っ込むのか』といった反応が返ってくるんだ。」
グレッグ:
「その反応の一部は、言葉の響きから来ているのかもしれませんね。しかし、本質を紐解けば、リーガル・ファイナンスとは『法的権利の執行』を支援することに他なりません。紛争はすでに存在しているのです。問題は、それを現実的に追求できるかどうか。私たちファンドの役割は、緻密な法的・財務的分析を行って機会を評価し、リスクを管理することなのです。」
中田:
「……だよね? まさに今、僕たちが取り組んでいる『英国の案件』がその象徴だよ。」
英国の「自動車ローン過払い問題」への共同投資
中田:
「現在、私たちが共同で投資している『英国自動車ローン過払い金請求』。この構造は、2006年頃に日本で社会問題となった『グレーゾーン金利』と全く同じ空気感がある。なぜ、このようなケースが特にリーガル・ファイナンスに適しているんだい?」
グレッグ:
「この種の案件は通常、同じ問題に直面している膨大な数の人々が存在し、法的な論点が明確であり、かつ裁判所や規制当局から強いシグナルが出されています。リーガル・ファイナンスは、個人では到底不可能な、大規模かつ長期的な請求を可能にする力となります。」
中田:
「そう考えると、急にこれが『勝てる戦い』に見えてくるから不思議だ。言葉で説明するよりも、これを見てほしい。今の状況をAIで3コマ漫画にしてみたんだ。」
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グレッグ:
「おぉ……!(笑) 銀行という名のダムが決壊して、お金が溢れ出している。かなり大胆な風刺だけど、今の状況を完璧に捉えていますね。」
中田:
「だろう?(笑) 英国金融行為規制機構(FCA)の推計によれば、過払い金の総額は2兆円を超え、約2,000万件のローンに影響が及ぶ。僕にはこれが、まさに『崩壊の前夜』に見えるんだ。」
司法から行政のステージへ:動き出した銀行
グレッグ:
「ふむ。では、客観的な事実で答えましょう。昨年の英国最高裁の判決後、銀行やメーカー系金融の貸し手はどう反応したと思いますか? 彼らはすでに、数十億ポンドもの引当金を積み増しているのです。」
中田:
「FCAの推計の半分にあたる約1兆円が、すでに財務諸表に計上されているね。」
グレッグ:
「その通りです。銀行がなぜこれほど巨額の資金を確保したか、わかりますか? 彼らはこの法的リスクを極めて深刻に捉えているからです。これは空想ではなく、金融業界が認めた『負債』なのです。金融機関が引当金を設定し始めたということは、リスクが認識され、測定可能になったことを意味します。投資の観点から言えば、リーガル・ファイナンスはこうした分析――市場のセンチメントに頼るのではなく、法的な妥当性、ダウンサイド・リスク、そして回収の見込みを評価すること――に基づいているのです。」
中田:
「銀行が巨額の損失に備え始めた……。僕の言葉で言えば、彼らはもう『タオルを投げる準備』をしているということだね(笑)。つまり、この漫画のシーンはファンタジーじゃない。僕たちは『確定した未来』に確実に近づいている。だからこそ、今ここで発信しているんだ。」
グレッグ:
「その通りです。……ただ、一点だけ釘を刺しておきましょう。」
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締めはやっぱりこれ、シンガポール・ラクサ(グレッグ)
プロが心得ている「訴訟の世界にスケジュールはない」
中田:
「わかっているよ。『訴訟の世界に、決まった予定はない』。君たちのロンドンの投資チームがよく言っている言葉だね。」
グレッグ:
「ええ。勝率は極めて高く、方向性も正しい。しかし、いつゴールラインを越えるかをコントロールすることはできません。だからこそ、十分な期間のバッファーを持って臨む必要がある。それがプロの戦い方です。リーガル・ファイナンスが通常、長期的な戦略として扱われるのはそのためです。結果が出るまでには時間がかかります。だからこそ、異なる案件や管轄区域に分散投資することでリスクを管理する。その規律こそが、投資家が短期的なノイズに惑わされずに済む理由なのです。」
中田:
「ありがとう、グレッグ。僕もこの『時間との戦い』を楽しむことにするよ。」
初めて食した魚のティカ・マサラ・カレーは絶品(中田)
インタビューを終えて:シンガポールの熱気の中で感じた確信
スパイシーなラクサの熱が引いた後、私の中に残ったのは静かな確信でした。「訴訟ファイナンス」という言葉は、まだ多くの日本人を身構えさせるかもしれません。しかし、グレッグとの会話で明確になったのは、これが「未知へのギャンブル」ではなく、歴史的・法的なエビデンスに基づいた「極めて合理的な投資」であるということです。
リーガル・ファイナンスの本質は、正当な主張を可能にすると同時に、リスクを緻密に管理することにあります。市場全体にとっては司法へのアクセスを支援し、投資家にとっては景気サイクルや市場の変動に左右されないオルタナティブな資産クラスを提供します。
かつて日本を席巻した過払い金返還の波。それと同等、あるいはそれ以上の巨大なうねりが、今まさに英国で起きようとしています。世界最大級のパートナーと共に、その最前線に立っている興奮を隠せません。
「時間はかかるが、我々は正しい方向に向かっている」
グレッグのこの言葉を胸に、モントレーは日本の投資家と世界の最先端をつなぐ架け橋となります。英国で金融のダムが「決壊」するその瞬間を、ぜひ私たちと共に目撃してください。
Monterey Capital Management Japan 株式会社
Monterey Capital Management Pte. Ltd.
中田憲太郎
【免責事項】
本記事は、リサーチ結果および対談内容の共有を目的として作成されたものであり、特定の金融商品の売買を勧誘するものではありません。また、記載された予測や見解は将来の結果を保証するものではなく、投資には元本割れのリスクが含まれます。
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