伊勢市
宿泊施設や店舗など市内で使える電子クーポンが伊勢市のふるさと納税返礼品に。「伊勢eまちギフト」誕生秘話と新しい旅の楽しみ方
2024年12月18日
伊勢志摩国立公園の玄関口として、豊かな自然と美味しい食材に恵まれた本市には、歴史と文化に富んだ名所・旧跡も多く、魅力ある地域資源があふれています。
また、古くから「お伊勢さん」「日本人の心のふるさと」と呼び親しまれてきた伊勢神宮を擁し、神宮御鎮座のまちとして栄えてきました。
伊勢市全体を楽しんでもらい、観光される方々にもっと長く滞在してもらうために、新しい取り組みを企画しました。これにより、訪れる方々が一か所だけでなく、市全体の魅力を発見し、伊勢での時間をより充実させてもらいたいと考えています。
本ストーリーでは、2024年7月から開始したふるさと納税制度を活用した電子クーポン「伊勢eまちギフト」の誕生背景やサービス提供までの過程、そして今後の展望についてお伝えします。
【伊勢市の観光が進化。ふるさと納税の「体験」型返礼品と電子クーポンで楽しむ新たな旅】
私たちは、訪れる方々にゆっくり市内を周遊し、観光都市である伊勢の旅を楽しんでもらいたい、そのためにはどうすれば良いかということから始めました。旅行者が便利に簡単に使えるものを、と考えた中で、ふるさと納税制度を活用した電子クーポンを導入する案となりました。
宿泊施設、飲食店や土産物店など様々な店舗で利用できる共通電子クーポンを導入することで、スマートフォン1つで伊勢の魅力を存分に味わっていただけるのではないかと考えました。ふるさと納税といえば”モノ”として届く返礼品という印象が強いですが、せっかく伊勢に来ていただいた方に”市内での宿泊・飲食・購入などの体験”を返礼品とすることで、”モノ”では伝えきれない伊勢市の魅力も感じていただき、一度の訪問が忘れられない思い出になることを願って、この取り組みをスタートさせました。
【伊勢市の観光再活性化。「伊勢eまちギフト」誕生までの道のりと電子クーポン導入の全貌】
導入に向けての準備は2023年12月頃から開始され、(公社)伊勢市観光協会とサービス提供事業者である株式会社ギフティとの協力のもと、「どうすれば訪れた方に満足してもらえるか」を主題に数多くの会議を行いました。
実施に向けては、ふるさと納税の担当部署である企画調整課・市内の観光の盛り上げを担う観光振興課・市外での観光PRを担う観光誘客課がタッグを組み、「ふるさと納税のキラーコンテンツとしての視点」「コロナ禍後の客足が鈍化している状況」「2033年の第63回神宮式年遷宮を契機とした旅客誘致」それぞれの課題とともに、持続可能なまちとして何をすべきかの視点も踏まえ、クーポンの愛称の命名(伊勢eまちギフトに決定)、発行する券種の種類や宣伝方法、どうすれば寄附者に使ってもらいやすいか、加盟店舗の対応などの議論が続けられました。
【返礼品事業者、行政、観光協会の連携によって実現へ。2024年7月から開始】
特に、伊勢eまちギフトの運営業務を委託している(公社)伊勢市観光協会においては、事業者の募集、登録と伊勢eまちギフトのロゴデザインの作成に大変な協力をいただきました。
そして、何よりも、このプロジェクトを実施するためには、返礼品提供事業者との連携、協力は欠かせません。事業者説明会を行い、事業者、行政、観光協会が一丸となってこのプロジェクトに取り組みました。その結果、なんとか夏の旅行シーズンに間に合うように導入することができました。
【事業者側の操作は一切不要!寄附者が1円単位で使えるこだわりのクーポン機能】
たくさんの事業者に参画をしていただくにあたって懸念されたのは、「〇〇ペイ」や「〇〇決済」が増えることによって、事業者にとって新しい決済操作が必要になるのではないか、ということです。そこで、伊勢市では、寄附者が店舗のQRコードを読み取って使用したい金額を入力し、それをお店に見せるだけで完結するという、事業者の手をわずらわせない仕組みを導入しました。このシンプルな操作性により、「面倒くさい操作がないのであれば参画してみよう」という事業者が増えたように思います。
また、寄附者にとってはアプリの導入なども必要ないため、気軽に手続きを行える点が大きなメリットです。
【「伊勢eまちギフト」を観光の新定番に。外宮・内宮だけじゃない、隠れた魅力も巡る旅をPR強化で実現】
『伊勢市』と言われて、「聞いたことがある」「知ってる」という方はたくさんいらっしゃいますが、この電子クーポンがふるさと納税の返礼品として利用できることはまだまだ認知されていません。伊勢に観光に訪れた人々が「伊勢観光をするなら伊勢eまちギフトを使おう!」と思えるような存在にしたいと考えています。そのためには、私たちは引き続きしっかりと旅前・旅中でPRしていかなければと思います。この新しい試みが観光される方々の間で浸透し、リピーターの増加や口コミによる広がりを期待しています。
一方で、伊勢市には「外宮エリア」「内宮エリア」などよく取り上げられる場所のみならず、市内にはあまり知られていない魅力的なお店がまだまだたくさんあります。これを機に伊勢の隅々まで巡っていただけるようにしていくことがこれからの課題となります。
新しい伊勢の魅力に触れ、また訪れたいと感じてもらえるように、そして伊勢市がより豊かで活気溢れる観光地となるために、私たちの取り組みは続いていきます。
伊勢eまちギフトの情報・お申し込みはこちら
https://ise-kanko.jp/tabisaki.gift/
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