カユーパッケージ株式会社
日本酒を世界へ。KAYU PACKAGEが日本酒用木箱「Sake04」へ込めた想い
2025年03月01日
「安くておいしいだけではない。高価格とその価値に値する日本酒があってもいい。」
日本酒の価値を高め、酒蔵の想いと個性を形にする「Sake04」のこだわりと魅力
日本酒は、日本の誇る文化です。でも、正直なところ、国内の競争に巻き込まれ、その価値が見過ごされがちな現実もあります。
KAYU PACKAGEが商品開発し、伝統的な木箱を現代にアップデートした「Sake04」は、ただの木の酒箱ではありません。伝統を守り、尚且つ、実用的な業務用向けギフト資材を商品化するためには、生産過程の見直しと木材の選定に苦労をしました。日本酒を造る酒造、酒蔵と酒屋のストーリーと個性を個々に表現できるデザインを追求しました。
さらに、小ロットでのカスタム印刷に対応することで、小規模な酒蔵や酒屋が自分たちのブランドを輝かせられるツールを提供します。「うちの日本酒にしかない味と想いを伝えたい」——そんな情熱を持つ皆さんの力になりたいのです。
このストーリーでは「Sake04」の誕生背景とともに、日本酒業界の現状と未来の可能性をお話いたします。
縮小する日本酒市場の現実。国内消費減と酒蔵減少、そして成長する輸出市場の可能性
日本酒の業界は厳しい業界です。1973年には年間170万キロリットルあった国内出荷量が、2021年には約39万キロリットルまで減少。酒蔵の数も1975年の約3,229軒から2007年には1,845軒に減り、現在は1,500軒を切る勢いです。背景には、若者の日本酒離れやビール・ワインの台頭があります。特にコロナ禍で飲食店での消費が落ち込み、安売り競争が加速。結果、高品質な日本酒の価値が埋もれがちです。
しかし、希望もあります。輸出市場は成長し、2022年には474億円を記録。アメリカや中国ではプレミアム酒が人気ですが、輸出は生産全体のわずか5-10%。国内の衰退を補うにはまだ力不足です。*注1
*注1) 参考:農林水産省, 「日本酒をめぐる状況」, https://www.maff.go.jp/j/seisaku_tokatu/kikaku/attach/pdf/sake-9.pdf, 令和6年9月.
日本酒とワインの価格差・価値観・ブランド戦略を徹底比較
日本でのワイン消費は年間約38万キロリットル(2017年)で安定し、輸入ワインが主流。2024年第1四半期の輸入ワイン平均価格は1リットル1,026円と上昇傾向で、高品質志向が顕著です。世界では、ボルドーやトスカーナのようなブランドが文化として根付き、高級ワインは数万円から数十万円で取引されます。
日本酒の価格は、普通酒が720ml(四合瓶)で500-1,000円、プレミアム酒が1,500-5,000円、高級品でも10,000円程度。ワインに比べ手頃ですが、逆に「安さ」が価値を下げる要因にもなっています。ワインはストーリー性やペアリング文化で付加価値を高めており、日本酒もその手法を学ぶ余地があります。*注2
*注2) 参考:日本酒造組合中央会 (JSS), https://japansake.or.jp/sake/en/topic/news/consecutive-record-high-growth-in-sake-export-value-and-volume-in-2022/, 2023年2月. Statista, https://www.statista.com/outlook/cmo/alcoholic-drinks/wine/japan, 2024年6月.
伝統を未来へ継承し、日本酒の価値を体験として世界へ。「Sake04」がもたらす可能性とKAYU PACKAGEの挑戦
KAYU PACKAGEの想い。日本の伝統を次世代に継承しつつ、その素晴らしさを国内だけでなく海外にも届けること。木箱に包まれた日本酒が、ただの日本のお酒ではなく、ストーリーのある「体験」として人々の手に渡る未来を夢見ています。「Sake04」は、小さな酒蔵が個性を発信し、ワインのようなブランド力を築く第一歩です。
安くておいしいだけではない、日本酒本来の価値を伝えたい。業界の皆さんに挑戦してほしい——「日本の伝統である木箱と日本酒をアップデートし、世界に挑みましょう!」
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