富山県上市町

移住担当のひとりごと【富山県上市町】移住・定住のとりくみ 「どこにも負けない子育て&移住定住施策」

2025年03月07日

1 消滅可能性都市?!

富山県上市町(かみいちまち)。

令和6年10月1日現在、人口は18,018人で、富山市の東側に位置する田園工業都市です。北アルプスの名峰・剱岳(標高2,999m)を間近に望むことができ、豊かな自然環境と歴史・文化を有しています。

この上市町が令和6年4月に民間有識者会議「人口戦略会議」によって発表された“消滅可能性都市”に、10年前と同様に名前が挙がりました。

【移住担当者の1番好きな風景写真 空がきれいなのが好きです】

2 目指しています「子育て支援ナンバーワンのまち」

平成27年度からは「上市町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、地方の人口減少が進む中で、その流れに歯止めをかけるべく、さまざまなプロジェクトに取り組んできました。しかし、人口減少は加速の一途をたどったため、時代に合わせた新しい取り組みに積極的にチャレンジする体制づくりが必要となりました。

そのため、令和3年度からは第8次上市町総合計画および第2期総合戦略を進め、都市から本町へ「ひと・もの・しごと」の流れを呼び込み地域活性化を図ることにしました。

また、当町出身の細田守監督の映画『おおかみこどもの雨と雪』をヒントに、物語の子育て世代の親子が田舎に移住し、地域の人々に支えられながら子育てをするストーリーをもとに「おおかみこどもプロジェクト」を掲げ、大胆な事業を展開してきました。


上市町が一番力を入れてきたのは、子育て支援策の充実です。

まずは、ママたちの意見を聞こうと「子育て環境プロジェクト会議」を開き、数回にわたって意見を丁寧に聞きました。その中で、保育料の無償化、放課後や長期休暇の子どもの預かり、さらにはベイビーギフトに入っているマグカップのシール作成の要望まで出てきました。町としては、ママたちに寄り添い、できることを前に進めてきました。

小中学校の給食費無償化、町独自の奨学金支給や返済支援、温泉施設での産後ケア、高校生年代までの医療費無償化、おむつ無料券の配布といった新しい事業を打ち出し、令和7年度からは新たに第2子保育料の無償化も実施する予定です。


私自身、数十年前に県外から上市町に移住し、子ども2人を成人させました。当時は保育料が非常に高く、ほぼ育児と仕事の両立のみの毎日。自分が親元を離れて選んだ道に後悔しないよう、必死に前だけを向いて進んでいたことを思い出します。情報もなかなか入らず、苦労もしました。

それが今、上市町では「きらきらかみっ子」や「母子手帳アプリ」など、子育てに役立つ情報が簡単に手に入るようになり、支援策も大変充実しています。

富山県上市町には「子育てナンバーワンのまち」と胸を張って言える環境が整っています。


3 移住・定住施策

「子育て支援の充実」と並行して、移住・定住施策にも力を入れてきました。

特に注目すべきは、住宅取得のための補助金「若年・子育て世帯定住促進事業」です。この補助金を利用すれば、最高140万円まで支給されます。賃貸で借りるよりも、この補助金で中古住宅を購入する方も少なくありません。

また、上市町は地盤がしっかりしていて、地震の被害が少ないため、「地盤が固いから上市町に家を建てた」と専門知識を持つ職員が勧めているのも特徴的です。

上市町で1番のヒット施策に挙げられるのが「0円空家バンク制度」です。

空き家を譲りたい人と、空き家を探している人をマッチングさせるこの取り組みは、令和4年度から始まり、これまでに26件が成約し、町外から25世帯73人の移住を実現しています。

これらの取り組みの結果、令和5年1月30日に総務省が発表した人口移動報告によると、町の社会増減がプラス30人となり、18年ぶりの社会増を実現しました。このことは、私たちにとってビックニュースとなりました。


4 まちをカラフルに!

「選ばれるまち」を目指し、移住担当として取り組んできた3年間。

もしあなたが新しい場所での生活を考えたとき、どんな町に住みたいと思いますか?

子育てを考える年代であれば、充実した子育て環境とその支援が整ったまちが魅力的に感じるでしょう。

私は、それだけではなく、「楽しさ」と「ワクワク感」を感じられるまちづくりが大切だと考えました。だからこそ、もっとカラフルで活気のある場所にするために、さまざまな楽しいイベントを企画・開催してきました。

「フォトロゲイニングⓇ上市まちのわ」「つるぎフェスティバルinかみいち」「eケーションinかみいち」「まちづくりポーカー大会」「おおかみこどもの森づくり植樹祭」「ミライの種」「吉本興業の芸人さんとのTAMARIBA」など、地域の事業所や住民、子どもたちと連携して開催してきました。これらのイベントは、時代に合うようにアップデートされ、まちの活気を感じることができます。

また、移住体験としてオススメしたいのが、まちの生活を体験できる「上市暮らし体感プログラム」です。実際に移住してきた地域おこし協力隊が案内し、まちの人や事業所を紹介します。温かいコミュニティを実感し、移住後の生活がどれだけ楽しく充実するかを体験できます。

さらに、自然を愛する方には「りんご収穫体験」や「剱の大王杉トレッキング」、運動好きには「つるぎリレーマラソン」や「つるぎトレイル」といったイベントを実施してきました。

これらを通じて、豊かな自然と共に過ごす新しい生活の魅力を実感できることでしょう。


5 情報発信が足りない?!たぶん日本一発信している自治体なのに

数年前、町の情報は主に「広報かみいち」を通じて発信されていました。しかし、ちょっとしたことでも、もっと広く発信すべきだと思い、移住担当者としてSNSを活用して毎日情報を発信し始めました。最初は「行政らしくない言い回しだ」「誰がチェックするのか、毎日続けられない」と言われましたが、私は自分を励まし、とにかく小さな出来事も拾い上げて発信し続けてみました。

今では、大学生の意見も積極的に取り入れ、YouTube動画やInstagramをはじめとする8つ以上のSNSを活用して、情報発信に努めています。これにより、まちの魅力が伝わり、関心を示す人たちは確実に増えています。

「上市町の情報はSNSで見ています」「いつも情報を発信してくれてありがとう」という嬉しい声もいただくようになりました。

Instagram @kami1__110





6 点を線に。そして面に イベントの紹介

令和6年度からは、株式会社ハテナブックから派遣されている地域活性化起業人と協力し、移住施策をさらに加速させています。地域おこし協力隊の募集では、専門的な力を借りることで、全国から17名の応募につながり、外国籍3名を含む計6名が来年度から活動します。この取り組みは、観光業や地域活性化において、大きなチャンスを提供しています。

また、株式会社ハテナブックは上市町の中心、熊野町にゲストハウスを開設し、地域に温かい活気を生み出しています。たとえば、ハロウィンのまちあるきや高校生写真家こーたろー展など、これまでにないバイタリティをもたらしています。

さらに、令和7年3月22日~23日には、まちの空き家対策の取り組みを広めるための空家シンポジウムや空き家見学ツアー等が開催されます。まちなかのゲストハウスが点となり、空き家が線につながり、そして面となっていく変化を見守るのはワクワクします。

まち歩きで空き家を知ろう🏡 「AKIYA coming」&「カミノイチ」


7 これからも上市町に住むのか

私は、生まれ育った故郷から移住し、正直なかなか好きになれなかった上市町ですが、今では人々の温かさ、景色の美しさ、そして剱岳に守られている安心感が心地よく感じられます。新しい時代の流れを受け入れてくれる仲間がいることも、とてもありがたいです。

まちが、色づいてきてカラフルさがでてきた。私好みです。

健康づくりとストレス発散に山登りをして、混まない道や窓口にノンストレス♪

子育てナンバーワンのまちには笑顔が溢れています。

飲食店のラークでの朝のコーヒーを飲みながら内山会長やママたちの優しい会話に包まれて始まる毎日。心穏やかに、暮らしやすいところがいいのかも。


【上市暮らし体感プログラム】上市町を体感してください!



富山県上市町ホームページ https://www.town.kamiichi.toyama.jp/

上市町移住・定住ポータル かみスイッチ https://iju-kamiichi.com/


【移住全般の問合せ】

 上市町企画課企画班

 TEL(直通):076-472-2473

 EMAIL:k.kikaku@town.kamiichi.toyama.jp

【空家バンク及び住宅関連の問い合わせ】

 上市町建設課管理建築班

 TEL(直通):076-472-2477

 EMAIL:k.kenchiku@town.kamiichi.toyama.jp





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