株式会社レジデンスコネクト
宅建業廃止の危機を乗り越え、住まいのトータルコンサル「スマイコネクト」事業発足秘話
2025年02月03日
株式会社レジデンスコネクトでは、有資格者による住宅コンサルティング業務を行っております。創業からまもなく3年を迎える今回は、昨年スタートした事業「スマイコネクト」の魅力とこれまでの軌跡を、代表取締役の佐藤利幸がお伝えします。
お客様の利益を最優先、不動産取引を透明に
株式会社レジデンスコネクトは、人生の中で最も大きな買い物と言われる住宅のお取引で、お客様の利益を最優先に考えることを目的として2022年3月に創業しました。私も過去に大手住宅メーカーにて10年間、一戸建てセールスを経験した経験から、創業当初より取締役に就任。しかし当時は不動産仲介業をメインとしており、社内に宅地建物取引士(以下:宅建士)が在籍していたこともあって、私が直接お客様と関わる場面はほとんどありませんでした。
宅建士不在に、廃業の危機で訪れた転機
約1年前、社内の人事異動に伴い、私は代表取締役に就任しました。そして同時に、それまで在籍していた宅建士が退職し、社内の宅建士はゼロに。メインとしていた不動産仲介業は、宅建士がいなければできません。私自身が宅建士の資格を取得するという選択肢もありましたが、資格取得試験は年に1回でしたので、すぐに解決できる状況ではありませんでした。
「もう廃業するしかないのか・・・」
そんな考えが脳裏をよぎる頃、私が副社長を務めていたグループ会社で工務店のコンサルティングを引き受けることになりました。その工務店の社長から「営業担当者が2人辞めてしまった」と話があったのです。社長の話によると、2年間で営業担当者による契約はゼロだったそう。営業担当者を雇ってもうまく営業ができない、人を雇うのも難しい、どうにかならないか?というご相談でした。
それまで当社がメインとしていた不動産業は、お客様に合う土地を用意して、家を売ったらそれで終わり。お客様との関係もドライだったと思います。ですが私が元々好きだったのは、家づくりでした。大手住宅メーカーに勤めていたときの、お客様と一緒に「どのような家づくりをしたいか?」ということを一緒になって考え、つくりあげていく。そのストーリーが大好きでした。工務店の社長と話しているうちに、私の中に眠っていた「家づくりをもう一度したい」という想いが湧き上がってきたのです。この想いと、これまでの住宅メーカーや生命保険会社での経験を活かして、困っている地域の工務店や住宅業界のお役に立てることはないだろうか。そこで考えたのが、「スマイコネクト」でした。
住宅版セカンドオピニオンの専門家
住宅の購入は、一生で一度の大きな買い物と言われ、ほとんどの方が初めての経験です。情報には不透明なところも多く、「どこに相談したらいいかわからない」「自分に合う適性予算がわからない」「住宅会社の担当者が適正なパートナーか判断できない」「住宅会社との打ち合わせが不安」といったお悩みを持つ方も少なくありません。そこでスマイコネクトでは、お客様と業者の間に入り、安心して家づくりをしていただける環境を整えることにしました。
具体的には、はじめにお客様のご家族構成や将来設計も含めて理想的な住まいづくりをヒアリングし、ハウスメーカーや工務店の診断と紹介、ライフプランニングや住宅ローンの紹介と審査交渉までを承ります。また、専門的で膨大なチェック項目のある住宅見積書の分析、そして打ち合わせの同行まで、家づくりの全てを一括でサポート。ご自宅を建てた後にも、家具や家電、引越し業者など協力会社の紹介や住宅ローン返済計画、その他のお悩みにも相談窓口を設けるなど、長期的にトータルサポートし、その分の手数料はお客様に全て開示します。
「お客様のため」が結果的に住宅業界で働く人のために
住宅を紹介するだけではなく、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(以下:FP)としても家づくりをサポートすることで、お客様に損をさせず、安心して家づくりをしていただくことができています。実際、お客様からも「安心できる」「交渉ごとも全て間に入ってくれるので助かる」などの好評の声をいただいており、必要とされるサービスであることを実感しています。
最初は、お客様のためになるサービスだと思って進めていました。ですがあるとき、お客様の担当となった業者様からも「いいサービスですね」と言っていただきました。住宅は大きな買い物ですので、その分トラブルもつきものです。業者は家づくりの専門家ですが、お客様は家づくりの素人。ですので、両者の意図がうまく伝わらないことで不安になったり、揉めたりすることが多くあります。ですが間に1人入るだけで、家づくりのスムーズさが違ってくるんです。スマイコネクトは、これまでほとんど広告を出していないのですが、口コミだけで多くの方にご利用いただけるようになりました。
全国に広めるためには
ありがたいことにスマイコネクトを多くのお客様にご利用いただき、一人では手が回らなくなったため、担当者の育成をスタートしました。そこで課題となったのが、これまで私が住宅メーカーや生命保険会社で培ってきた経験とスキルを、どのように教えることができるか、という部分でした。
FPは本来、お客様の人生設計に寄り添うことが大切な仕事であり役割です。しかし現実には、なかなかここができる人が少なく、お客様との間では保険を中心としたお話になりがちです。そこで住宅メーカーと生命保険会社、どちらの経験もあるという私の強みを活かして講座を作り、受講者を「スマイコネクト認定アドバイザー」「スマイコネクト認定FP」として当社で認定することにしました。住宅と金融、両方の経験がある私だからこそ、受講生から共感を得られやすく、「一緒にスマイコネクトをやりたい」と言っていただけています。
今後の展望
実は、スマイコネクト認定アドバイザーやFPの講座を作って資格取得で終わり、とは考えていません。認定者の活躍の場を作ろうと、「スマイコネクト展示場」の計画を進めています。このスマイコネクト展示場には、営業マンがいません。全てスマイコネクト認定アドバイザーや認定FPが営業を代行し、お客様をご案内します。
この展示場が実現すれば、全国に3〜4万社ある工務店が抱えている「営業マンを抱える余裕がない」「展示場に出展する予算がない」「お客様の契約を決める自信がない」といった課題も解決することができます。
現在、スマイコネクト展示場は宮城県と栃木県で企画がスタートしています。今後は、この展示場を47都道府県に展開する予定です。そのためには、スマイコネクト認定アドバイザーと認定FPの数も増やさなければなりません。これから「全国1,000名プロジェクト」として、スマイコネクトを一緒に盛り上げ活躍する仲間を全国にさらに増やしていきたいと考えています。
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