グンゼ株式会社

グンゼのより良いコミュニティー、社会づくりの取り組み

2025年06月25日

グンゼ株式会社の会社設立目的は、地域産業であった蚕糸業の振興でした。そのため、創業の精神を「人間尊重と優良品の生産を基礎として、会社をめぐるすべての関係者との共存共栄をはかる。」と定め、地域の活性化に向けた取り組みを進めてきました。第13回目は、「より良いコミュニティ・社会づくり」の取り組みについてご紹介します。


■門真市「子どもLOBBY」キャリア教育イベントにてグンゼの肌着教室開催

2025年4月、大阪府門真市「子どもLOBBY(ロビー)」にて「グンゼの肌着教室」を開催し、小学校1年生から 4年生までの児童6名とその保護者の方々に参加いただきました。昨年の夏に続く2回目の教室で、学校で行う出前授業とは異なるメニューを用意しました。

今回は、「肌着のナゾを解き明かそう!クイズに答えてまゆ工作にチャレンジ」と題して、グンゼとまゆの関わりや肌着の役割をクイズ形式で答えてもらいながら、解説をしていくスタイルで行いました。そして、クイズに正解するとまゆ玉をゲットでき、クイズの後にそのまゆ玉を使って様々なキャラクターを作って楽しみました。

子どもLOBBYで開催したグンゼの肌着教室


【コラム】子どもLOBBY キャリア教育イベントについて

「子どもLOBBY」は、2021年に公民連携によって設置した学校でも家庭でもない子どもたちの日常に寄り添う第3の居場所で、年間約2,000人の子どもたちが利用しています。子どもLOBBYでは、子どもたちが居場所として自由に過ごすほか、保護者の相談支援やキャリア教育イベントも実施しており、子どもたちの交流の場所であり、地域の見守りの拠点として役割を果たしています。

キャリア教育イベントは、本市のこうした取り組みに賛同してくださった約70の地域団体や企業と連携し、子どもたちが未来の職業や社会とつながるきっかけとなるよう、多様なプログラムを実施しています。今回、グンゼ様にもご協力いただき、肌着教室を開催したことも一つの例となります。私たちは、これらの体験を通じて、子どもたちが自分の夢や目標を描き、その実現へと踏み出すきっかけになればと願っています。

門真市では、公民連携により、子どもの未来につながる取り組みを推進しており、地域や企業の皆さまの積極的な参加を心からお待ちしております。どうぞ一緒に、子どもたちの未来を支える輪を広げていきましょう。

門真市こども部こども政策課 蔵元謙介さん


■養蚕の歴史を未来へ、創業の地・京都府綾部市で体験イベントを開催

2025年5月、グンゼは地元の精神・発達障害の当事者団体「蚕都Grants」と共同で、「おかいこさんフェスティバル」を開催しました。会場は、グンゼ博物苑の集蔵および未来蔵です。

このイベントは、かつて「蚕都(さんと)」と呼ばれるほど蚕糸業が盛んだった地域の歴史を、次世代に伝えることを目的としています。昨年に続き2回目の開催となった今回は、養蚕に関する体験の機会をさらに充実させ、多くの来場者に蚕糸文化の魅力を体感していただきました。

体験型ワークショップでは、グンゼ創業100周年を記念して整備された「桑の苑」で自ら桑の葉を摘み取り、それを蚕の幼虫に与える体験を実施。また、綾部産の繭から糸を引き、その糸を使って小さな機織り機でコースターやランプシェードを作るワークショップも行いました。これらの体験を通じて、かつて養蚕に携わっていた方々には懐かしい記憶を呼び起こしてもらい、初めて触れる方々には養蚕の世界を深く心に刻んでもらうことを目指しました。

グンゼは今後も、創業の原点である蚕糸業の歴史を生かし、地域社会の活性化に貢献してまいります。

繭からランプシェードを作る養蚕体験ワークショップ

綾部市山崎市長が激励のため来場


【コラム】おかいこさんフェスティバルを開催して

私は、京都府北部に位置する綾部市を拠点に、精神・発達障害のある方々の就労を支援する当事者団体の代表を務めております。日頃から、福祉の枠を超え、地域の皆さまとより深くつながるにはどうすればよいかを模索してまいりました。

そのような中で着目したのが、「蚕都」としての歴史を持つ綾部市に眠る養蚕の記憶です。この地域が育んできた貴重な無形資産を掘り起こし、地域全体で共有することで、世代を超えたつながりを生み出せるのではないかと考えました。

そこで、子どもから高齢の方まで幅広い世代に楽しんでいただける、学びと遊びを融合させた体験型ワークショップを企画・開催いたしました。展示物を見るだけでなく、実際に手を動かして体験することで、より深く心に残る時間となることを目指しました。

この取り組みを通じて、地域社会に新たなつながりや協働の芽が生まれ、ひいては社会課題の解決に向けた一歩となることを願っております。

一般社団法人蚕都Grants 代表 久馬憲さん


■地元滋賀県守山市の小学生対象に「環境学習」の出前授業を実施

5月14日、21日、23日の3日間、滋賀県守山市のあるプラスチックフィルム製造工場の従業員が、地元守山市主催「環境学習」の講師を務めました。前半は、当社従業員が講師を務め、プラスチックフィルムの特性の説明にはじまり、琵琶湖の環境問題に触れながら、クイズやリサイクルマークのついた資源分別ゲームなども交え、子どもたちに正しいプラスチックの知識を学んでもらいました。最後には、この工場で製造したプラスチックフィルムの端材を利用して作成したしおりに、「琵琶湖を守るメッセージ」を書いてもらいました。みんなに書いてもらったしおりは、7月26日(土)に開催される「守山夏まつり2025」でグンゼブースに飾り、来場者の皆さまにご覧いただく予定です。後半は、守山市役所環境生活部環境政策課武田さんが講師となり、フィールドワークに基づいた琵琶湖に生息している生き物のことやとプラスチックごみがどのように生態系に影響を与えているかについて説明されました。

2019年、グンゼはプラスチックフィルム包装材料等を製造販売している事業会社としての社会的責任を認識し、プラスチック資源循環基本方針を制定しました。そして、この方針に基づき環境行動計画を策定し、2025年3月にはプラスチックごみ排出ゼロを達成しました。グンゼは、引き続き積極的に社会、地域活動に参加し、社会との友好な関係を築き、地域社会との持続可能性を追求します。

守山市エコパーク交流拠点施設で行った出前授業「環境教室」

グループで「ゴミ分別チャレンジクイズ」に挑戦


【コラム】グンゼ株式会社と環境学習を開催して

滋賀県は、琵琶湖をはじめとする豊かな自然環境を保全するため、全国に先駆けて環境問題に取り組み、1970年代から環境学習に力を入れてきました。守山市は、2017年に市民の提案により市民一人ひとりが何をできるのかを学び、考え、行動するため『環境学習都市』を宣言し、2021年にはもりやまエコパーク交流拠点施設を開設し、五感を使う環境学習ならびにフィールドワークに力を入れています。

今回、グンゼ株式会社に環境学習の講師をお願いした理由は、グンゼ様の行動規範の中に「企業活動にあたって、環境問題に積極的に取り組み、地球との共存に努めます。」という宣言があり、守山市の考えと一致する部分があったことです。また、これまで守山市の環境学習プログラムは、行政単独または企業単独で行っていましたが、今回初めて守山市と民間企業が連携し、小学生のみんなにわかりやすい授業内容を作成しました。このプログラムが、未来を担う次世代のみんなに響き、自分ごととして環境問題に向き合ってもらえればうれしいです。

守山市役所環境生活部環境政策課 武田みゆきさん





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