なぜ今、企業はメタバースに参入するのか？ バーチャルマーケットの裏側に迫る“共創マーケティング”最前線

2025年7月、バーチャルマーケット（通称：Vket／読み：ブイケット）は通算14回目の開催を迎えます。 その始まりは2018年の夏。「メタバース」という言葉すら広く知られていなかった時代、わずか数人の有志によって立ち上がったこのVRイベントは、今や130万人超が来場する、世界最大級のメタバースイベントへと成長を遂げました。

来場者数は2020年に100万人を突破。2021年には“バーチャルリアリティマーケットイベントにおける最多ブース数”として、ギネス世界記録™に認定。現在もその記録を更新し続けています。

なぜ、これほどまでに人々を惹きつけるのでしょうか？ その答えは、Vketが単なる展示会ではなく、“誰かのきっかけ”となる共創の場だからです。

【バーチャルマーケット（通称Vket）とは】

メタバース上の会場でアバター用3Dアイテムや、洋服・飲食物といったリアル商品を売買できる、世界最大級※のメタバースイベントです。2018年の初開催以来、累計来場者は130万人以上。ギネス世界記録™を4つ取得した先駆的イベントでもあります。

会場では商品購入だけでなく、乗り物に乗ったり、音楽ライブに参加したりと、メタバースならではの没入体験が可能。アバター同士で音声コミュニケーションもでき、まるで現実世界の街を仲間と歩くような感覚が味わえます。

Vketはもともと、クリエイターが3Dデータを個人間で売買する場としてスタートしましたが、近年では企業・団体の参入が急増。イマーシブな体験を通じてブランド認知や好感度を高め、ファン創出を図るマーケティングの新たな場として注目されています。

※バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数としてギネス世界記録™に認定

“誰かのはじまり”になれる場。熱量はこうして連鎖していく

Vketの原点は、個人クリエイターとファンが出会い、作品を通じてつながる場所でした。 来場者はアバターで仮想空間を歩き、作品を見て、語り合い、購入し、SNSでその体験を発信。その熱量の連鎖が、Vketならではの価値を生んでいます。

この文化は企業ブースにも受け継がれています。単に商品を展示するだけでなく、ブランドの世界観を体験できる「空間設計」や、スタッフとの双方向の「アバター接客」など、来場者と心が通う“記憶に残る体験”が提供されています。

『バーチャルマーケット2025 Summer』では、「パラリアル東京」「パラリアルハワイ」の2会場にて開催予定です。

パラリアル東京

パラリアルハワイ

メタバースが「広告」に代わる理由とは？体験が生む“共感”の力

テレビCMやバナー広告の効果が薄れる中で、広告そのものが“嫌われるもの”と感じられる時代。 いま求められているのは、「届ける情報」ではなく「感じる体験」です。

Vketは、まさに“感じられる体験”を提供できる場所です。 来場者は企業ブースを自ら歩き、商品を見て、ミニゲームを楽しみ、アバターで接客を受けながらブランドの世界に没入します。その中で生まれる共感と驚きが、シェアを通じて自然に広がっていくのです。

▼ 来場者アンケートより

企業ブースに10分以上滞在した人…全体の約6割

商品に興味を持った・購入したいと感じた人…約7割

出展企業が語る“熱量”と“効果”

花王カスタマーマーケティング株式会社

▲Vket2024 Winterにて展開したブース外観

「SNSでの反響の多さにも驚きました。花王が「はっちゃけた」ことを称えてくださるうれしいコメントも多く、メタバースでの発信に可能性を感じました。「Vket」が、多くの来場者の皆さまと花王との出会いの場になったと感じています。」

マツダ株式会社

▲Vket2024 Winterにて展開したブース外観

「バーチャルマーケット初出展を通じて、ユーザーの皆様と共に新たな出会いや絆を深めていきたいです。その中で、さまざまな価値観・コミュニティの輪を今よりもっと広げていきたいと考えております。」

株式会社大丸松坂屋百貨店

▲メタバース上で働くバーチャル接客スタッフ

「“食品を仮想空間で購入する”という新たな体験を提供しました。実店舗で人気のスイーツや惣菜を精巧な3Dモデルで再現し、形状や中身まで確認したうえでリアル食品を購入できる仕組みです。「メタバース上で働くアルバイト」を採用しアバター接客も実施。リアル商品だけでなく、食品の3Dモデルそのものも“推しアイテム”として販売することで、百貨店の魅力を新たな角度から発信することができました。」

静岡県焼津市

▲世界初となるバーチャル上での「マグロ解体ショー体験」

「累計のべ70万人以上の方々にブースへご来場いただき、オンライン上でも“出会い”と“体験”が広がっていることを実感しています。HIKKYとの包括連携協定を機に、地域活性化にメタバースを活用していきます」

これから：企業と社会にとってのVketの可能性

• Z世代・α世代との新たな接点：広告より“体験”を好む層に、自然な形でブランドを届ける手段に
• “居場所”としての社会的役割：孤独感の解消や心理的セーフティネットとしての機能
• 企業の“実験場”としての活用：ファンづくりやブランド体験の試行錯誤ができる、柔軟なフィールド

今、企業に求められるのは「伝える」ではなく「感じてもらう」こと。Vketはその第一歩になり得ます。

あなたのブランドも、誰かの“はじまり”になるかもしれない

まずは一度、あなた自身がVketを体験してみませんか？ 2025年7月12日(土)～27日(日)（計16日間）で「バーチャルマーケット2025 Summer」を開催いたします。ご来場・ご出展をお待ちしています。

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