健康住宅株式会社
高性能住宅が評判の健康住宅株式会社。マイホームを購入した顧客の喜びを原点に歩む社長のストーリー
2025年01月28日
健康住宅株式会社(本社:福岡県福岡市 代表取締役:畑中直)は、健康と省エネ、耐震を重視した高性能住宅ビルダーとして評判です。
高性能住宅の分野で業界をリードする畑中社長が、職業人としての人生観を変えることになった出来事や、住まいづくりへの思いなどを語ります。
父の後を継ごうと東京から帰郷
健康住宅は1998年8月、かつて父が経営していた、まるは住宅の元社員が創業しました。私は父の後を継ぐために東京から福岡に帰ってきたのですが、一時は年商100億円を達成していた父の会社は、バブル経済の崩壊により経営難に陥ってしまいました。
100人ほどいた社員数も17人まで減った中、残ってくれた社員の生活を守ろうと設立されたのが健康住宅です。
「こんなに素晴らしい商売をしている」と気付かせてくれた出来事
福岡に帰ってきた頃の私は、まるは住宅で飛び込み営業を繰り返す毎日でした。時折契約は取れたものの、朝から晩までそのような仕事を続けるのはつらく、玄関のチャイムを押すことさえできなくなるほどの苦しさを覚えるようになりました。
福岡に帰ってきたことを後悔し、「こんな会社はない方が良い」とまで思い詰めていたある日のこと。ふと目にしたのは、前日に住宅をお引き渡ししたばかりのお客様が歩いている姿でした。マイホームを初めて手に入れたそのお客様は仕事帰りで、ニコニコしながら新居に向かっていました。
お客様の嬉しそうな表情を見た瞬間、私が気付かされたのは、「自分はこんなに素晴らしい商売をしている」ということです。それまで真っ暗闇でしかなかった目の前の世界が、一瞬にしてカラフルに彩られた感覚で、それからは毎日の飛び込み営業も全くつらくなくなりました。
あの日の出来事は、自分の人生観を間違いなく変えました。そのときに高まったテンションは、40年以上経った今も、全く変わっていません。
九州でいち早く採用した外断熱工法
健康住宅の創業者は金融機関からの借り入れに頼ることなく、新たなビジネスを目指そうとしたものの、やはり借金に悩まされることとなりました。それでも、注文住宅を中心に受注する中で、お客様から前渡し金を受け取り、資金を確保した上で建築を進めるというビジネスモデルを成り立たせることができました。
さらに、同業他社と差別化した商品を創出するため、九州でいち早く外断熱工法を採用しました。お客様からの評判と競争力が高まった結果、業績を上向かせることに成功し、まるは住宅の債務を引き継いだ上で、経営基盤を安定させることができたのです。
経営理念の重要性に開眼
創業時から高性能住宅のみを提供してきた中、企業理念としては「機能と美と健康」というミッションなどを掲げています。しかし、創業した当初は、経営理念という概念自体を知りませんでした。まるは住宅には経営理念というものが存在しなかったので、その重要性自体を理解していなかったのです。
その後、経営に関する研修を受けた過程で経営理念の必要性を感じ、経営のノウハウを学びながら理念をつくろうと決めました。経営理念の中身は幾度か改訂し、現在は短く簡潔な形にまとめています。社員の意見を取り入れようとインタビューなどを行って作成したもので、お客様に感動を提供し、社員全員で物心両面の幸せを追求することを目的としています。
すべての社員が幸せになってほしい
すべての社員に対して望んでいるのは、幸せになってほしいということです。人生の目的は幸せを追求することなので、一度きりの人生を大切にしてもらいたいと願っています。社員には、「意義のある人生を送るためには、その都度設定すべき目標が存在する」と説いています。
営業成績や会社業績、人材育成などが目標の具体例で、自分の人生の目的を常に意識しながら業務に取り組むことが重要です。社員は建築士やインテリアコーディネーターなどの資格取得を目指して努力していますが、私も自分の葬儀の際には「うちの社長はよくやった」と社員に言ってもらえるようになりたいと思っています。
家づくりへの情熱がある「グッドピープル」を歓迎
採用面接では、家づくりが好きであるということを重視しています。デザイン、間取り、インテリア、照明など、住宅に関連するさまざまな要素に対して興味を持ち、工夫することが好きかという点にも注目しています。一生懸命に頑張る意欲や勉強好きであることも重視しますが、家づくりへの情熱を持っていることが最も重要なポイントです。
コンプライアンスやルールを守れるかどうかということも見ており、健康住宅が掲げる「正道を行く」という理念に共感し、その意味を掘り下げて考えられる人物を採用したいと考えています。
住宅メーカーの社員として働くなら、性格の明るさも重要で、笑顔やポジティブな態度も求められます。営業スキルがどれだけ高くても、お客様に暗い印象を持たれてはなりません。もちろん、自ら学び続ける姿勢も不可欠で、特に自己啓発や財務についての知識を高めることが重要です。私自身も、多くのことを学びながら成長してきた経験があります。
また、謙虚な姿勢で人の気持ちを理解し、思いやりに満ちていることも重視しています。健気でひたむきさを忘れず、周囲に応援される「グッドピープル」であることが大切で、穏やかで礼儀正しく、人の喜びや悲しみに寄り添えるようになろうと努力できる人を求めています。
「夏はヒンヤリ、冬はぽかぽか」の住まいを提供
健康住宅が創業から一貫して提供し続けているのは、「夏はヒンヤリ、冬はぽかぽか」という高性能の住まいです。外気温が室温に影響しない設計を取り入れ、室温の損失が少ないトリプルサッシを採用して結露を防いでいます。
「命も財産も守り、住み続けることができる住宅」も目指し、新しい制震技術「MIRAIE」を導入しました。しなやかな軸組み工法と高強度の2×4工法を組み合わせた独自の工法を駆使し、ご家族全員を震災から守ります。
もちろん、住まう人の健康こそが大事という考えも持ち、住まいには天然素材を使っています。構造材はヒノキの無垢材で、家中がオール浄水です。高性能というだけでなく、機能的なデザインも追求しているのが健康住宅の強みです。
日本の住宅の課題解決に挑戦
創業当時の日本は、高性能住宅という概念がまだ浸透していない時代でしたが、健康住宅は業界に先駆けて高性能住宅を手掛けてきました。しかし、全国には約6500万軒の住宅があり、うち約30%は断熱材が入っていない無断熱住宅です。
日本では高齢者が浴室で亡くなることが多いのですが、これは浴室の内外の温度差によるヒートショックが原因です。日本の住宅性能は先進国の中でも非常に低く、この問題を解決する必要があると考えています。
断熱性能が十分でなければ、建物の結露や劣化も進みますが、現在のZEH基準は欧州では低すぎるとされている上、新築住宅の中でも高性能住宅の割合は限られているのが実情です。住宅の性能を向上させることができれば、日本の電力需給に大きな影響を与えられる可能性もあります。
近年の新築住宅着工件数は減少していますが、自分の家を手に入れることが大きな幸せであることに変わりはありません。これからも、福岡の高性能住宅の歴史を創ってきたという実績を大切にし、新たに開発されるシステムや工法を取り入れながら住宅性能のレベルを上げ続けていきたいと考えています。
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