株式会社ミック・ケミストリー

安全第一の化粧品OEM開発者としての挑戦。やりたいことを100%やりきった『DEZZIL(デジル)モイスチャライジングミルク』。妥協のない配合により発売1ヶ月でリピート4回のサロンも。

2025年01月28日


株式会社ミック・ケミストリーはOEMをメインに化粧品の製造を行う化粧品メーカーです。化粧品開発の研究者でもある創業者の技術と知見をベースに1975年に創業、2025年には50周年を迎えます。創業以来「素肌の美しさ」に向き合い続け、何十年にもわたりご愛用いただくお客様も数多くいらっしゃいます。化粧品OEMとして化粧品メーカー様のご要望に応じた製品開発を行う一方で、自社ブランドの化粧品も提供しています。

そうした自社ブランドの1つ『DEZZIL』から24年12月に新製品『DEZZILモイスチャライジングミルク』を発売いたしました。厳選されたプラセンタ発酵液原料をメインに展開する『DEZZIL』は、サプリメントと美容液によって、体の内と外と両面からのエイジングケアをコンセプトにしています。ラインナップに新たに加えられた『DEZZILモイスチャライジングミルク』はそのコンセプトを引き継ぎながらも、新たな成分ヒト幹細胞培養液とNMNを配合しています。この2つの成分を配合することには、社内でも様々な葛藤がありました。その開発について代表取締役・村松千春、取締役・村松聡子、研究所主任・内田有一が伝えます。



左から内田、村松千春、村松聡子


新ブランドの開発と新しい原料への葛藤

『DEZZIL』は“プロフェッショナルの化粧品を、ホームケアでも”という自社製品のコンセプトそのままのブランドです。創業以来エステティックサロン様とは多くの取引があります。そうしたサロン様でお使いいただくレベルの製品をホームケアで役立てていただきたいとの思いで、自社サイトでも販売しているブランドです。

「アーバンやエスプロージェなど、サロン様でお使いいただいているいくつかのブランドがありますが、どれも40年近く歴史のあるブランドです。その多くがコラーゲンなどをメインに配合しています。それらのブランドに、新しく開発された乳酸分解プラセンタ発酵液(プラセンタ発酵液)を加えて、新しい化粧品が作れないかと考えていました。そんな時に、非加熱で生100%と謳えるプラセンタサプリメントの権利を譲り受けました。このサプリメントにプラセンタ発酵液を配合した化粧品を組み合わせ『DEZZIL』ブランドを立ち上げました。」(村松千春)

開発の過程で内田は『DEZZIL』の乳液の処方に取り組んでいました。ブランドのコンセプト成分、プラセンタ発酵液にナイアシンアミドを加えエイジングケアを際立たせることを考えていましたが、さらにお客様に訴えかける成分はないかと新しい化粧品原料を探していました。

プラセンタ発酵液はプラセンタを乳酸菌で発酵させることで、通常のプラセンタの成分に加え、乳酸菌による代謝成分が産生されており、線維芽細胞や角化細胞などの増殖促進や保湿効果が期待できる成分です。その機能を考えると、ヒト幹細胞培養液との組み合わせが最適なのでは無いかと思いつきました。「そんな中、出会ったのがアンチエイジング株式会社の『RS Liposome 3.0E NMN』という原料でした。リポソームしたヒト幹細胞培養液と浸透型NMN誘導体を組み合わせたこの原料は、エイジングケアをコンセプトにする新製品にはぴったりだと感じましたが、ヒト幹細胞培養液という化粧品原料には、懐疑的な面もありました。」(内田)




代表取締役・村松千春


化粧品原料のヒト幹細胞培養液は多種多様

サロン用コスメを多く手がける化粧品OEMという仕事柄、ヒト幹細胞培養液の化粧品原料が支給原料として持ち込まれることは数多くあります。しかし、持ち込まれるヒト幹細胞培養液原料は多種多様で、「配合について判断がつかない原料だと感じていました。そのため需要があることは分かっていながらも、自ら手がけることには抵抗感がありました。ヒトの幹細胞を使って作られる化粧品原料という物に強い違和感があり、一体ヒト幹細胞培養液とは何?安全性は大丈夫なのか?という思いが拭えませんでした。そして、これは自分だけではなく、きっとお客様にも同じような思いがあるはずだと考えていました。弊社が化粧品を創り出す上でもっとも大切にしていることは、限りなく安全な製品であること。ただ表面的な美しさだけを追い求めるのではありません。『DEZZIL』もその考えに基づいて製造されています。そんな『DEZZIL』にヒト幹細胞培養液は配合できるのか?」(内田)



研究所主任・内田有一


サンプルを製作して実感できる配合濃度を検討

そうした思いを持ちながら出会ったのが、『RS Liposome 3.0E NMN』という原料でした。ヒト幹細胞培養液だけでなく、NMNを組み合わせているということで、強く興味を持ちました。NMNはヒト幹細胞培養液同様、エイジングケア成分としてお客様からの要望が多い原料ですが、化粧品に配合する際に特許があり、使用できないと思っていました。アンチエイジング社の原料に使用されている浸透型NMN誘導体『Pentide-NMN』は特許に関係なく使用できると聞き、アンチエイジング社から詳しい説明を受けました。

浸透型NMN誘導体についてもデータが充実しており、ヒト幹細胞培養液についても同様でした。アンチエイジング株式会社はヒト幹細胞培養液の専門メーカーであり、ヒト幹細胞培養液がどのようなものなのか、安全性についての考え方など、詳しくうかがいました。それに対する資料も全て読みました。これによってこれまでの懸念は晴れたのですが、「アンチエイジング社のデータは多岐にわたり充実したものでしたが、果たして化粧品にしたときに、本当に違いが出るのか?開発者としてはこれまで採用を控えてきた原料だけに、慎重に検討したい部分でした。」(内田)

そこで村松は内田に『RS Liposome 3.0E NMN』を入れた化粧品のサンプルと入れないサンプル、濃度の異なるサンプルを複数作成することを提案しました。そのサンプルを社内のスタッフ20人に1〜2ヶ月使用してもらうと、違いを感じるスタッフが数多くいました。効果実感があることが確認できたことで、内田は開発者としても自信を持って『RS Liposome 3.0E NMN』の採用に踏み切ることができました。

「私もサンプルを試した一人なのですが、入れるだけでこんなに違うのかと驚きました。今も使い続けていますが、冬の乾燥する時期になっても、このミルクがあればクリームの必要性を感じないほどです。」(村松聡子)



取締役・村松聡子


自社製品として制約なく処方開発

開発者の目線で『RS Liposome 3.0E NMN』を見てみると、ヒト幹細胞培養液がリポソームされていたり、NMNもそのものではなく浸透や安定の工夫がされていたりと、ただ原料を提供するだけではなく、化粧品として製造されたときに機能させるというコンセプトがわかります。化粧品の開発者としても浸透する技術は常に考えており、リポソームは好みの技術の1つでもありました。

アンチエイジング社によると、『RS Liposome 3.0E NMN』を美容液として採用したのは『DEZZILモイスチャライジングミルク』が最初であるとうかがいました。ヒト幹細胞培養液のエクソソームと浸透型NMN誘導体の組み合わせは、エイジングケア化粧品を作る上では魅力的な組み合わせです。こうした原料を使った化粧品をいち早く市場に出せたことは内田にとって開発者としての一つの成果だと思っています。

「『DEZZILモイスチャライジングミルク』は、自社製品として入れたいものを、効果実感を得られる量を配合することができました。入社以来100製品以上の処方開発を行ってきましたが、制約なく仕事ができた1つです。」(内田)

プラセンタ発酵液という原料を知り、同時期にプラセンタサプリメントの権利を得て『DEZZIL』というブランドができました。そのブランドをより際立たせるためにアンチエイジング社の『RS Liposome 3.0E NMN』の配合を決めました。この原料を使用した『DEZZILモイスチャライジングミルク』は「サロン様から大変な好評を得て、発売1ヶ月で4回のリピートをいただいているサロン様もあるほどです。それに呼応して他の商品も売り上げを伸ばし始めています。」(村松千春)



これからの『DEZZIL』

『DEZZIL』は肌に良いことを伝えたいという営業部長飯田の提案で、村松が考えたブランドネームです。体に良いものというイメージで“出汁(ダシ→コスメダシ=エッセンス)”から『DEZZIL』というインパクトのあるブランドネームをつけました。自社サイトとエステティックサロン様を中心に、ご興味があれば販売店様にも商品を提供していきたいと思っています。

今後はアイクリームやスペシャルケアのマスクなど様々な剤型のラインナップと新たな原料を取り入れ、しっかりと浸透性を考慮した物作りで、製品の幅を広げていきたいと思っております。


DEZZILシリーズ


会社概要

株式会社ミック・ケミストリー

神奈川県座間市ひばりが丘5-48-16

電話046-253-1417(代)

代表取締役 村松千春

URL:https://www.miic.co.jp/

研究所

神奈川県相模原市南区豊町12-12

本社工場

神奈川県座間市ひばりが丘5-48-16

第二工場

神奈川県座間市ひばりが丘5-47-7

第三工場

神奈川県座間市ひばりが丘5-55-16

研修センター

神奈川県相模原市南区豊町12-12




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