I-OTA合同会社
I-OTAが挑む共創DX──日本DX大賞2025サミット&アワードでアンバサダーに認定 100社連携で拓く“共感される製造業DX”の新たな地平
2025年09月12日
2025年7月、I-OTAの代表がJDXアンバサダーに認定されました。これは私たちにとって「実践すること」から「伝えること」への、本格的な転換点でもあります。
これまで現場起点で歩んできたI-OTAが、100社を超えるものづくり企業と共に築き上げてきた新しい協働のかたち。「プラッとものづくり」を通じて実現してきた共創DXの実績を背景に、これから全国に向けて発信していく役割を担うことになりました。
これから目指していくDXとは何か。日本DX大賞サミット&アワードに参加した國廣(I-OTA代表・JDXアンバサダー)に密着取材し、I-OTAのいままでとこれからについて聞きました。
静かに始まった変革~DXの最前線~
2025年7月、東京・渋谷。 日本DX大賞サミット&アワードの会場には、日本全国から、自社の未来を賭け、変革の舵を取る挑戦者たちが集い、パネルディスカッションやポスターセッションが展開されていました。
そこにあったのは、最新技術の競演ではなく、「スモールスタートでもいいからできることから始めよう」という前向きな勇気でした。そして、最後までやりきる覚悟と、組織の垣根を越えて共に進もうとする姿勢でした。 I-OTAも、アンバサダーとしてプログラムの中で、自らの取り組みを発表しました。
私たちは現場起点で活動してきましたが、その姿勢は単なる現場主義ではありません。技術をつなぎ、思いをつなぎ、構想から量産までを見据えた実装力を、地域や業種を越えて編み直していく試みです。それは、製造業におけるDXを「本質」から見つめ直す、静かで確かな変革への一歩です。
アンバサダー認定「実践から発信へ」
一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会により、DX推進の最前線で活躍する実践者として創設された「JDXアンバサダー」。日本DX大賞2023でのBX部門優秀賞の受賞が評価され、I-OTAの國廣がその一人に認定されました。これは、私たちにとって「実践すること」から「伝えること」への、本格的な転換点でもあります。
これまでI-OTAは、現場で手を動かしながら課題に向き合い、言葉よりも行動で示すことを大切にしてきました。しかし今後は、私たちが何を思い、どう動いてきたかを、より多くの人へ「言葉」として届けていく役割も担っていきます。
「実は、やることは変わらないんです」と國廣は言います。
「お客様の相談ハードルを下げて、現場目線で一緒に解決策を考える。それを、今度は全国の企業さんに向けてやっていくだけなんですよ。」
「プラッとものづくりは、I-OTA専用のツールではないんです」と國廣は続けます。
「全国の製造業がつながって、新しい価値を生み出すためのプラットフォーム。この10年で確実に起こった『連携による意識変革』を、今以上に他の地域にも広げて、日本のものづくり全体を強くしたいんです」
お客様からも仲間企業からも“頼られる存在”であり続けるために
私たちは、「町工場」という言葉の情緒的なイメージではなく、確かなプロジェクトの実行力と対話力によって信頼を築くことを大切にしています。
プロジェクト遂行力。課題を共に発見する力。
そして「この人たちに相談すれば安心できる」と思ってもらえる関係性。
それが、I-OTAが長年培ってきた信頼の実績です。
受発注を“関係構築”へ──プラットフォームが革新する共創のかたち
I-OTAが事務局を担うデジタル受発注プラットフォーム事業は、100社を超える中小製造業のネットワークです。各社の強みや技術領域を掛け合わせることで、単独では応えきれない高度化・多様化するニーズに対し、スピーディーかつ柔軟にワンストップ対応できる体制を整えてきました。
この連携の核となっているのが、株式会社テクノアが提供するクラウドサービス「プラッとものづくり」です。開発パートナーであるテクノアと共に、中小企業が業種を超えてプロジェクトベースで協働できる環境を整備しています。図面がなくても相談でき、構想段階からの共創が可能である点が大きな特長です。昨年だけで150件を超えるプロジェクト相談を受け、従来の装置製造から上流のアドバイザリーサービスまで幅広い受注を獲得しています。
「プラッとものづくり」は、 単純な図面ありきの「マッチング・見積り依頼サービス」ではありません。
”図面がなくても相談できる”
”構想段階から共に開発できる”
”「どこに頼めばいいのかわからない」「新事業のリソースが足りない」といった声にワンストップでこたえられる”
相談者にとっては、「一社に相談するつもりで、複数の知恵と実行力にアクセスできる」──そんな新しい体験が生まれます。そして、受発注という行為そのものを、価値ある関係構築のプロセスへと再編集する。それが、I-OTAの描く新しい受発注のかたちです。
「プラッとものづくり」や「アドバイザリーサービス」についての詳細は過去のPRTIMESSTORYもぜひご参照ください。
https://prtimes.jp/story/detail/BL43lKiGymB
DXは“育てる”もの。意識変革から始まる現場のストーリー
「DXは導入ではなく、醸成である」。この言葉は、日本DX大賞に登壇した多くの実践者たちが語っていた共通のキーワードでした。「DXは手段にすぎない」「目的は人を幸せにすること、地域を良くすること」という声が並び、共感を呼んでいました。
「できるところからやってみよう」「まず一歩を踏み出そう」
そんな言葉に、I-OTAは使命を再確認し、決意を新たにしました。
I-OTAは、大田区の町工場ネットワークからスタートしました。旋盤やマシニングが並ぶ現場、紙の伝票、FAXでのやりとりといったアナログな日常はいまも存在します。そこにどのようにデジタルの橋を架けるか──その問いと真摯に向き合い、丁寧に進めてきた積み重ねがあります。
「人が変わらなければ、何も変わらない」
その実感があったからこそ、まずは対話から始め、"つくり手"が自分たちの言葉で語れるように支え、プラットフォームを「使う側」でなく「育てる側」として関わる仕組みを整えてきました。
「プラッとものづくり」という“使う”から“育てる”への挑戦の場
「プラッとものづくり」は、単なるマッチングサービスではありません。図面がなくても相談でき、構想段階から共に開発でき、様々な案件にも柔軟に対応できます。
なにより、「発注する側」「受ける側」といった垣根を越え、 一緒に考え、一緒に形にしていくための信頼関係を大切にしています。 I-OTAに参画する企業は、技術力はもちろん、「ものを作る前段階から顧客に寄り添う」という姿勢を共有しています。
かつて紙やFAXで行っていた図面や相談のやりとりも、いまではプラットフォーム上で完結できるようになりつつあります。これは大きな変化のひとつです。
「これなら自分にもできるかもしれない」
「はじめてよかった」
そう思えるような体験を増やすことが、次の相談や挑戦につながっていきます。
DXとは、ツールの力で劇的に変わるものではありません。じんわりと、でも確実に変わっていく「現場の気持ち」こそが、最大の推進力になります。結果として、一社でも多くの企業が連携の拠点(ハブ)となり高付加価値なものづくりを提供できる力を身に着けていくことが、日本を豊かにすることにつながる。 私たちは、そう信じてこの活動を続けています。
おわりに──「伝える力」と「支える力」を、次の一歩へ
日本DX大賞での経験を胸に、I-OTAはこれからも「現場起点のDX」を進めていきます。
必要なのは、すべてを変える勇気ではありません。目の前の誰かに「伝える」こと、小さな一歩を「支える」こと。その積み重ねが、確実に社会を変えていきます。そしてその変化は、すでに始まっています。
そしてそれを可能にするのが、I-OTAという「仕組み」です。
製造業におけるDXのリアルは、現場の課題に真正面から向き合い、必要な情報と人をつなぎなおすことにあります。そこには、着飾らない誠実さと、機能としての信頼性が求められます。
I-OTAは、これからも「伝える力」と「支える力」を携えながら、ものづくりにおける連携とDXの最適解を模索し続けていきます。挑戦は、まだ始まったばかり。アンバサダーとして「伝える力」を磨きながら、これからも「支える力」を大切に、ものづくりにおける連携とDXの理想形を追求し続けます。
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