株式会社Livmo
問い合わせ数3倍。“孤独を癒す居場所”をつくった暮らしの工夫
2025年09月12日
ホテルやシェアハウスの企画・開発・管理運営を自社で一貫して手がけている株式会社Livmo。
都内を中心に、1日単位で利用できる宿泊サービスと、中長期で1部屋単位の賃貸が可能な住宅サービスを提供し、国内外のお客様に多様な「くらしの体験」をお届けしています。
そんなLivmoが2021年に手がけたのが、杉並区・西永福に位置するシェアハウス「REFU(レフ)」です。
都心の利便性と自然の穏やかさをあわせ持つこの場所で、「誰かと共にくらす」という価値を見つめ直す、ひとつの挑戦が始まりました。
本記事では、コロナ禍で大きく変化した“くらしのあり方”に対し、Livmoがどのようにオーナーの想いを引き出し、空間を再設計したのか。
そして、「孤独を癒やす場所」としてのREFUが、どのように人々のくらしに寄り添っているのかを紐解いていきます。
学生寮からシェアハウスへ。西永福で始まった再生の物語
2021年7月、まだコロナの影響が残る東京・西永福。
一つの学生寮が、その役割を終えようとしていました。
かつては大学生の寮として安定した運営が続いていた建物も、リモート授業の浸透とともに、だんだんと学生の姿が消えていきました。
「このままでは空室が増えていく一方。新しい形で活かせる道はないだろうか?」
そんな想いを持っていたのが、個人オーナーのAさん。
ご縁がつながり、私たちLivmoにご相談をいただいたのは、地域の不動産ネットワークを通じてのご紹介でした。
かつての学生たちが過ごした空間
くらしの記憶が残るキッチン
誰かと共に生きることが、くらしの安心に変わる時代へ
当時、私たちはすでに都内で複数のシェアハウスを運営しており、コロナ禍でも稼働率が大きく落ちないことを実感していました。
感染拡大によって“人との接触を避けること”が推奨される一方で、一人暮らしの孤独や精神的な負担を感じる人が増えたのも事実です。
実際に、内閣府の「コロナ下での人々の孤独に関する調査」(2022年)によると、20代〜30代の約半数が「孤独を感じている」と回答しています。
特に一人暮らしの人や配偶者がいない人は同居人がいる人たちや配偶者を持つ人(事実婚含む)よりも孤独感が高い傾向にあり、私たち自身も現場でその声を聞く機会が増えていました。
【出典:内閣府ホームページ「「コロナ下での人々の孤独に関する調査」(2022年2月24日)】
https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/platform/setsuritsusoukai/dai1/pdf/siryou2.pdf
そうした中で、Livmoのシェアハウスは「誰かの気配があるくらし」や「さりげない会話が生まれる空間」が安心につながるとして、多くの方に選ばれてきました。
コロナ禍によって社会とのつながりがさらに希薄になる中で「誰かと一緒に住むこと」そのものが、心の豊かさにつながるのではないかと、私たちは感じていました。
「REFU」は、まさにそうしたくらしの形を体現した物件です。
本来であれば収益性を重視して居室を増やすこともできた1階部分を、私たちはあえて「人が自然に集まれる場所」として残しました。
リビングの中にある、さりげない繋がりの空間
また、くらしの多様性を受け入れる設計として、ペットとの共生も可能にし、土足のままリラックスして過ごせる海外スタイルを採用。
日本の住宅では珍しいこの仕様は、靴を脱がずに自然体で過ごせる開放感や、気軽に外と中を行き来できる自由さを生み出しました。
海外のゲストハウスのようなラフであたたかい雰囲気が、日々のコミュニケーションを自然に育む要素となっています。
土足のまま集まれる、みんなのキッチン
「数字」ではなく、「雰囲気」に惹かれて
オーナーご本人がLivmoの別の運営物件を訪れた際、「たこ焼き器が置かれていたり、みんなでごはんを食べたときの空気感がとても良かった」と話してくださり、「こういう空気感を作れるかもしれない」と感じて、Livmoへの依頼を決定されました。
旅好きなご家族も、「まるでゲストハウスのような懐かしさがある」と共感してくださり、その想いが大きな後押しとなりました。
温かさ感じる、ちいさなパーティーの様子
「くらしの主役は入居者」—設計に込めた想い
REFUの設計にあたって、開発担当者たちが大切にしていたのは「デザインはあくまで引き立て役であり、主役はそこでくらす人たち」という考えでした。
ハードが前面に出るのではなく、生活の中で自然に馴染み、気持ちがほっと落ち着くような空間を目指しました。
内装は意図的にシンプルにし、グリーンを効果的に配置して、視覚的にも精神的にもリラックスできる環境づくりを重視しました。
くらす人が主役。その想いをかたちにした当時の設計図
どんな空間が“落ち着く”と感じられるのか、どんなイベントなら“自然に会話が生まれる”のか、そんな問いを繰り返しながら、入居者のくらしを起点とした空間設計が行われました。
期待を超えた反響、問い合わせ数は他物件の約3倍
完成後、シェアハウスのポータルサイトにREFUを掲載すると、他物件の3倍以上の問い合わせが寄せられました。
また、エリア相場よりも家賃が2万円高い8万5000円という設定にもかかわらず、入居率は80%超を維持。
専有面積が約10㎡とコンパクトでありながらも、共用スペースでの交流や空間体験に価値を見出す入居者が多く、家賃は空間や設備そのものではなく、くらしの体験に対して払われていることを実感しています。
Livmoでは、設備投資を最小限に抑えつつ、物件ごとに明確なコンセプト設計と空間活用を行うことで、高い稼働率を実現。
ハードのみでなく“ソフト”で勝負する運用力が、事業としての安定性と、オーナー様の資産価値向上を両立する結果となっています。
共用スペースで生まれる、賑やかなイベントのひととき
また、Livmoの提案力や「くらしに寄り添う設計思想」が評価され、大手企業からの新たな物件相談も生まれ始めています。
共感される物件づくりが、選ばれる理由に
REFUを通じて感じたのは、くらしの形が変わっても、人とのつながりが心を豊かにしてくれるということでした。
私たちは、そんな“これからのあたりまえ”を、もっといろんな場所で広げていきたいと考えています。
もし、空室の活用や建物の再生、新しいくらしの提案にご興味がありましたら、ぜひ私たちにご相談ください。
まだ具体的でなくても構いません。「何か一緒にできるかも」と思っていただけた方と出会えることを、楽しみにしています。
<株式会社Livmo 概要>
ホテルやシェアハウスの企画・開発・管理運営を自社で一貫して手がけています。
都内を中心に、1日単位で利用できる宿泊サービスと、中長期で1部屋単位の賃貸が可能な住宅サービスを提供し、お客様の多様なくらしのニーズに応えています。
お客様が求める“くらし”を実現する不動産事業を通じ、地域活性化と不動産価値の創造に取り組み、国内外のお客様に忘れられない「くらしの体験」をお届けしています。
会社名:株式会社Livmo(読み:リブモ)
所在地:東京都港区六本木四丁目8-7 六本木三河台ビル5階
代表者:
代表取締役会長 源侑輝
代表取締社長 鈴木涼介
設立:2012年3月23日
企業URL:https://livmo.co/
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