株式会社パーマンコーポレーション

企画から実行まで、全てを従業員のアイデアと創意工夫、行動力で作り上げた創業60周年プロジェクト

2025年09月29日

社業のビジョンを「働く車と共に生きる喜びを、共創する」とし、「輸送・物流業務の安全・安心と利便性・快適性の向上に役立つ」を業務のMISSIONに掲げて運輸、物流業界に役立つ商品の開発と販売を行ってきた株式会社パーマンコーポレーションは2025年で創業60周年を迎えました。


時代とともに激変するトラック、バスなどの大型車や業務用車両用の部品・用品市場に柔軟に対応するため、当社では新たな商品開発に向けては、必ず営業担当者が頻繁に現場へ赴き、たくさんのお客様のニーズ収集し、商品開発に取り入れて参りました。

そんな、自由で闊達な現場のモチベーションを、今回の60周年記念事業にも活かそうという代表の意向で、社内外に向けた全ての記念事業を社員で構成されたプロジェクトチームで進めていくこととなりました。

今回、そのプロジェクトチームの活躍をパーマンコーポレーションのこれまでの歩みを辿りながら振り返ってみたいと思います。


株式会社パーマンコーポレーション60周年記念ロゴ


パーマンコーポレーション60年の歩み

まず初めにパーマンコーポレーションのこれまでの歴史を簡単にご紹介いたします。

1965年-創業と挑戦の始まり

日本が高度経済成長期の幕開けを迎える1965年4月1日、創業者吉原雅郎は「野口ブレーキロック株式会社」の大阪営業所を設立し、トラック用ブレーキロックの供給を本格的に開始。会社の事業基盤を築く重要な第一歩となりました。

1970年革新の「ギアレンチ」と「パーマン」ブランドの誕生

1970年、当社は自社独自の技術力と現場のニーズに応える情熱をもって、革新的な新製品「ギアレンチ」を市場に投入しました。

当時、大型トラックのタイヤホイールナットの効率的な脱着工具が日本には存在せず、切実な現場の声が上がっていました。

これを受けて創業者である吉原が自社独自で開発した「ギアレンチ」は、遊星ギアによる高トルクとコンパクトなボディを両立した画期的な倍力レンチとして市場に高く評価され、トラック用品販売事業における当社の発展の大きな原動力となりました。

また、海外展示会で「ギアレンチ」を紹介した際、訪れた海外バイヤーがその性能に驚嘆し「Power Man」と称賛したことが、現在の社名の由来である「パーマン」というブランド名が誕生するきっかけにもなっており、以降、「Pa-man」は当社オリジナル商品群のブランド名として、トラック用品・整備工具業界で広く親しまれる存在となっています。

1985年-通信販売カタログ発行―直接販売モデルへの大胆な転換

創業者の「中間コストを削減し、お客様に直接良い品を安く提供したい」という信念を基に、当時アメリカで普及していた「ダイレクト販売」の手法を取り入れ、工具・用品のカタログ販売を日本で実践しました。

販売店やトラックディーラーという従来の顧客からの厳しいお言葉により社員にも不安が広がりましたが、全国の運送会社や整備工場を訪問してニーズを探り、お客様に必要な商品をカタログを通じて直接販売するという、当時業界では一般的ではなかった新しいスタイルは、次第に顧客から支持を得るようになり、業績も急速に拡大しました。


販売開始当時のカタログ

1988年~1989年-ラッシングベルト(ベルト荷締機)の自社ブランド展開開始と広島センター開設

当社が新たな事業の柱として注力し始めたのが、1988年(昭和63年)に開始したラッシングベルト(ベルト荷締機)の自社ブランド展開です。海外の優良サプライヤーとの出会いにより生まれた当社初のパーマンブランドラッシングベルト(ベルト荷締機)は、当時の一般市場価格の6割程度という競争力のある価格で販売され、同等品の日本製と比較して圧倒的な優位性を持ち、大ヒット商品となりました。

1989年にはフックのバリエーションを拡充。同年、急拡大する需要に対応するため、即納体制を強化すべく広島に大型物流センターを開設しました。

1995年~2006年-物流効率の飛躍的向上と販路拡大:新社屋建設、自動倉庫増築、広島センター拡張移転

1995年には創業30周年を迎え、新社屋を建設。翌年には当時の物流基盤をさらに充実させるべく、広島センターの自動倉庫を増築しました。この施策によって物流効率が飛躍的に向上し、顧客対応力も強化。広島を拠点にした商品展開の拡充と合わせて、整備工場向け商品や乗用車向け商品のラインナップも増やし、販路拡大は順調に進みました。その後、事業規模の拡大に対応すべく、2006年には広島センターを10,000㎡に拡張移転し即納体制をさらに強化しています。


拡張移転しオープンした新広島センター(当時)

2013年-世代交代とブランド価値の強化

2013年には、サンコーインダストリー株式会社との資本提携を契機に、創業者である吉原雅郎が代表取締役会長へ職務を移り、新たな代表取締役社長として奥山泰弘が就任しました。この世代交代は、創業者の強力なリーダーシップに依存する体制からの脱却を意味し、企業の持続的な成長を目指す新しいリーダーシップへの転換点となりました。また、この変革の年、長年の品質向上への取り組みが結実し、国内でJISマーク認証取得メーカーがまだ少ないベルトスリングにおいて、いち早くJISマーク認証を取得。「品質のパーマンコーポレーション」としてのブランドイメージを一層強化しました。

2017年-新体制で挑む次世代への革新と成長

2017年、奥山泰弘が代表取締役社長から代表取締役会長へ職務を移行し、現代表取締役社長である中部祥元が社長に就任しました。新体制のもとで、次世代を見据えた革新に向けた取り組みが積極的に進められ、企業として新たな成長のステージへと踏み出しました。

2018年-ラッシングベルト(ベルト荷締機)のJISマーク認証と東京店舗開設

2018年、ラッシングベルト(ベルト荷締機)のJIS規格制定に伴い、当社は業界に先駆けJISマーク認証を取得。これにより、ラッシングベルト(ベルト荷締機)分野での信頼性を高め、品質重視の姿勢を明確にしました。

現在ではJISマーク認証を取得したラッシングベルト(ベルト荷締機)で3年連続全国売上No.1(東京商工リサーチ調べ)を記録しております。

また同年、「パーマンショップ東京店」を開設し販売を開始。顧客ニーズへの迅速な対応も強化しました。

2019年~2025年における事業拠点の拡張と新ビジネスの展開

2019年:「パーマンショップ広島店」を開設、さらなる販売ネットワークの拡大を実現。

2020年:自社製造による「AdBlue」の販売を開始するとともに、アルコールチェッカー点呼管理クラウドシステム「AL-Call」の提供を開始。運送業界のデジタル化に貢献。

2021年:バッテリー補充液の自社製造・販売を開始。また、動態管理サービス「MOVO Fleet」の代理販売を開始し、物流業を中心とした顧客の効率化に寄与。

2022年:広島第2倉庫を建設・稼働。物流体制の強化により、即納対応力を更に向上。

2023年:ECサイト「Pa-man.shop」をリニューアルオープン。大規模な投資を通じて、お客様の新たな購買体験を提供。

2024年:東大阪市長田東に「パーマンショップ大阪店」開設。東京、広島と合わせて、事務所を置くすべての拠点に店舗を構えることとなり、各地域における販売体制と顧客対応力を強化。

2025年3月:「健康経営優良法人2025(中小規模法人部)」の認定を取得。社員の健康と働き方改革を推進する取り組みに注力。

2025年9月:「パーマンショップ東京店」を拡張移転し、店舗面積を2倍へ拡張。商品ラインナップ充実によりサービス向上を図る。



二つの力で未来を紡ぐ!パーマンコーポレーション60周年記念『社史漫画』&『テーマソング』制作秘話

記念事業として実施した多くの企画の中で、特に社員のアイデアを総結集させ、二つのプロジェクトを同時進行で進めた『社史漫画』と『オリジナルテーマソング』制作は特に印象深かったと思います。若手からベテランまで、社員全員で会社の歴史と未来を共有し、一体感を育むことを目指したこのプロジェクトの舞台裏について、総務部部長の入江が、社史漫画、テーマソング制作企画を推進した宮田リーダーに話を聞きました。



――入江: 宮田リーダー、本日はお忙しいところありがとうございます。まず、今回の60周年記念事業として、社史漫画とテーマソングの2つの企画を同時進行で進められた狙い、そしてそれぞれの企画が持つコンセプトについて教えていただけますか?


宮田: はい。社史漫画については、実は50周年の際には、写真や資料をつかったパンフレット形式の冊子を制作したのですが、60周年では何か新しい形で、と。特に「若手社員が増え、パーマンコーポレーションの起源や歴史を知らない社員が増えている」という課題があり、漫画という親しみやすい媒体で企業の価値観や目標を直感的に示すことで、社員の一体感を育むことを目指しました。


一方、テーマソングでは「未来への希望や活気」を表現し、社員の心に深く刻み込むことを狙いました。会社のアイデンティティや、私たちが大切にしている想いを、歌という形で表現することで、社員の皆さんが「会社の一員である」という誇りや、未来への希望を共有できるような、そんなコンセプトで制作を進めました。


――入江: なるほど。視覚と聴覚、両面からアプローチすることで、より深い浸透を狙ったのですね。この2つの企画を同時に進めることで、どのような相乗効果を期待されましたか?


宮田: 社史漫画で歴史やエピソードを知り、テーマソングでその精神を心で感じる、というように、互いに補完し合う関係を目指しました。漫画を読んで会社の源流を理解した社員が、テーマソングを聴くことで、より前向きな気持ちで仕事に取り組める、といった相乗効果ですね。


――入江: 素晴らしい狙いですね。次に、それぞれの企画の具体的な制作過程についてお聞かせください。まずは社史漫画から、お願いします。


宮田: はい。社史漫画で一番苦労したのは、私自身「昔のパーマンコーポレーションを知らない世代」だったので、会社の風土や創業者のエピソードをどう描くかでした。そこで、創業者のエピソードを社員から集めたり、当時のパーマンコーポレーションの風土を知るのにベテラン社員にインタビューに協力してもらったりと、徹底的に取材を行いました。結果的に半年程の期間を要しましたが、おかげでリアリティのある社史漫画が完成しました。

完成した社史漫画


――入江: テーマソングについては、いかがでしたか?作詞作曲、歌唱など苦労した点は?


宮田: テーマソング制作にあたっては、まず外部のプロに当社のイメージと込めたいメッセージを共有し、複数の候補曲・候補歌詞を提案してもらいました。楽曲案は、親しみやすい既存曲「線路はつづくよどこまでも」の替え歌バージョンと、完全オリジナルバージョンの二つ。最終的には、社内アンケートで社員の声を広く集め、オリジナル曲を採用することに決定しました。

歌詞は社員から寄せられたアイデアを随所に取り込みつつ、出だしのインパクトや合いの手の入れ方など細部を詰めるために、弊社代表である中部とも直接打ち合わせを重ねました。アイデアをふんだんに盛り込み、パーマンコーポレーションらしさと未来へのメッセージを両立させた仕上がりになっています。また、歌唱はプロのシンガーに依頼し、その歌声が、私たちの描くパーマンコーポレーションの未来を鮮やかに表現してくれました。


――入江: さて、素晴らしい作品が完成しましたが、社員の皆さんや関係者の方々からの反響はいかがでしたか?


宮田: おかげさまで、非常に良い反響をいただいています。社史漫画は、入社歴が浅い社員からは、「パーマンコーポレーションの歩みを知る機会になって良かった」との声が多数ありました。また、漫画にすることで目を通してくれる社員が多かったと感じています。ベテラン社員の方々からは、「当時が懐かしくなった」と言っていただけました。「中部社長が似てる!」という声も多かったですね(笑)。

テーマソングは、社内イベントで披露した際、多くの社員がすぐに口ずさんでくれるようになり、「アップテンポで耳に残る」「一度聴くとくせになる」といった感想を多くもらいました。狙い通りの一体感と活気につながったことを実感しています。


――入江: 社史漫画とテーマソング、それぞれ異なる役割を持つ企画ですが、どのように受け止められていますか?


宮田: はい。社史漫画で会社の「過去から現在まで」の歩みを理解し、テーマソングで「未来への希望や活力」を感じてもらうという、それぞれの役割を果たす形になっています。異なるアプローチだからこそ、より多角的にパーマンコーポレーションを深く知ってもらえていると感じています。


――入江: 最後に、社史漫画、テーマソングを今後どのように活用していきたいか、展望をお聞かせください。


宮田: 今後は企業PRや採用活動にも積極的に活用していきたいと考えています。実は、面接に来てくれた就活生に渡したことがあったのですが、とても興味深そうに読んでくれて。これは採用活動においても非常に有効だと感じています。

テーマソングは、会社説明会や、もしかしたら企業CMなど、社外へ向けた広報活動にも活用できればと考えています。本社の電話保留音としてテーマソングを流すようにしてからは、外部の方々からも「素敵な曲ですね」「印象に残ります」といったお褒めの言葉をいただくようになりました。歌は、会社の顔となり、私たちパーマンコーポレーションの想いを広く届ける力があると思っています。


――入江: 宮田リーダー、本日は貴重なお話をありがとうございました。この社史漫画とテーマソングは、当社の歴史を未来へと繋ぎ、社員一人ひとりがパーマンコーポレーションの一員であることの誇りを再認識する素晴らしいきっかけとなりました。今後も様々な場面で活用し、当社の更なる発展に貢献してくれることと期待しています。



当社採用サイトで「社史漫画」と「テーマソング」を公開中

こちらから「社史漫画」と「テーマソング」を是非ご視聴ください



その他、社員のアイデアから生まれた60周年記念事業の概略

60周年記念ロゴの制作

従来の当社ロゴマークやECサイト「パーマンショップ」どちらにも、縦置き、横置きに対応できるよう外部デザイナーと詳細な打ち合わせを繰り返し、素敵なロゴマークが完成いたしました。

60周年記念ロゴ(縦タイプ・横タイプ)



お客様・お取引先様向けノベルティ商品

パーマンブランドの更なる認知アップとブランディング戦略の一環として、展示会やイベントなどで配布する、ノック部にパーマントラックの付いたボールペン(5色)と60周年記念タオルをノベルティグッズとして制作しました。


ノベルティの記念ボールペン及びタオル



社員用各種ウェア

社内で自由に着用できる、夏用のTシャツと3シーズン用トレーナー及びパーカーを作り、希望する社員全員に配布しました。お客様の御来社応対時の正式なユニフォームとしても定着しています。

各トレーナー・パーカー・Tシャツを業務用ウェアとして社員へ配布


株式会社パーマンコーポレーション、これからの新たなの試み

これからの10年そして100周年に向かって常に新しい挑戦を続けて参ります。その一環として今年度は以下の大きな変革を行います。


1. ジャパンモビリティショーへの初出展

2025年10月、当社は昨年加盟させていただいた日本自動車部品工業会からお声がけをいただき、自動車だけでなく幅広いモビリティや関連技術、サービスが集まる日本最大級の展示会「ジャパンモビリティショー」にて、1コーナーを担当し出展する運びとなりました。

 当社はこれまで主にBtoB向けの展示会に参加してまいりましたが、本ショーは次世代のモビリティ全般が集まり、BtoCを含む幅広い層へのアプローチが可能な場です。

これを機に、多様なモビリティ分野への進出や新たな市場開拓の足掛かりとするとともに、持続可能な物流とモビリティ社会を支える企業として、未来の物流業界の発展に向けて挑戦を続けてまいります。


2. 完全週休二日制の導入

昨今の働き方改革の推進と、社員のワークライフバランス向上への社会的ニーズの高まりを受け、当社では2026年春からの完全週休二日制の導入を検討しています。十分な休息と自己研鑽の時間を確保することが、創造性・生産性の向上と、優秀な人材の確保及び定着率の向上につながると考えています。 


3. 東京事務所の拡張移転

当社の首都圏拠点「パーマンショップ東京店」は、創業60周年を迎え、東京都足立区入谷から同区西竹ノ塚2丁目13-15へ拡張移転しました。

新店舗は売場面積を従来の約150㎡から2倍超へと大幅に拡張し、乗用車7台分の駐車スペースも確保しています。


新東京事務所(パーマンショップ東京店)外観

新店舗の特徴

品揃えの拡充

販売アイテム数は従来約2倍の1000点以上へと増強。これまでスペースの都合で取り扱えなかった、他店舗で人気の商品を多数ラインナップに追加しました。


展示・演出の強化

マーカーランプなどの「光もの」商品の演出を強化。また、ショーリングバーや荷止めツッパリポールなどの長物商品を実物展示できる専用台を導入しました。


接客品質の向上

レジ横にお客様との対話スペースを新設し、より深いコミュニケーションを通じて接客品質の向上を追求しています。


アクセスの改善

最寄りの舎人ライナーの舎人公園駅から徒歩15分だったアクセスが、東武伊勢崎線竹ノ塚駅から徒歩6分に大幅短縮されました。


新しい店舗では、快適な環境の中で充実した商品ラインナップ、そして質の高いサービスをご利用いただけます。

専門知識を持つスタッフが皆さまをお迎えする「新生パーマンショップ東京店」に、ぜひお気軽にお立ち寄りください。



創業60周年を一つの節目として、パーマンコーポレーションはさらなる成長と発展に向けて多方面で新たな取り組みを進めています。

これからも挑戦を続け、お客様、社員、そして社会全体に貢献する企業を目指して邁進してまいります。




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