ライオン株式会社
毎日の歯みがき習慣を啓発してきたライオンが「お口の中から美容」という新たな習慣づくりに挑戦!リベンジに燃える企画者の思いとは
2025年09月29日
ライオン株式会社は、2025年9月10日より、「inquto(インキュット)口内美顔器VRインナーリフト」の発売を楽天市場にて開始しました。
なぜ、ライオンが美顔器を発売するのか?どのような思いでこの商品が生まれたのか?今回は、新規事業開発リーダーとして企画開発を主導したライオンの松井さんに、この商品にかける思いを伺いました。
──2025年9月10日より、「inquto口内美顔器VRインナーリフト」が発売になりましたが、どんな商品か教えてください。
この商品は、お口の中から表情筋にアプローチし、肌をこすることなくリフトケア(※1)できる美顔器です。顔の下半分をケアする上で、「お口の中」という、より表情筋に近い場所から効率的にアプローチできます。
また、肌への摩擦を気にされる方が増えている中で、肌をこすらずに安心してお使いいただける点も大きな特長の一つです。
※1 押し上げるように機器を動かすこと
──摩擦レスでケアできるのはいいですね!
口の中からなので、朝メイクをした後やフェイスマスクでスキンケアをしているときなど、時間やシーンを選ばず使えるので、習慣化しやすいと思います。
防水性能もIPX7(※2)相当なので、お風呂の中でも「ながら美容」ができますよ。
※2 水深1mのところに機器を沈め、30分間放置して取り出した後に、機器が動作すること
──ライオンが「なぜ美顔器を発売するのか」と思われる方もいらっしゃると思うのですが、発売の経緯を教えてください。
当社が2018年にクラウドファンディングで発売した美顔器「VISOURIRE(ヴィスリール)」が基点となっています。
「VISOURIRE」は、当時、研究開発本部内にあったイノベーションラボにて、オーラルケア分野とビューティケア分野の間にある「オーラルビューティ」のブランドを創出しようという発想から誕生しました。当社の口腔と皮膚の基礎研究がベースとなり「口の中から表情筋にアプローチする美容機器」にたどり着き、当時話題になり始めたオーラルリフレクソロジーも参考にしました。
クラウドファンディング(Makuake)で展開したところ、300万円の支援金目標に対し、1,000万円を超えるご支援をいただき、目標を達成することができました。
しかし、一部のお客様から熱烈なご支持をいただいたものの、当時はユーザー拡大のシナリオがうまく描けず、残念ながら一般販売の段階には進めないとの判断に至りました。社内にはこのコンセプトに可能性を感じ、プロジェクト終了を惜しむ声も多かったのですが、同時に当時のチームも解散となってしまいました。
その後、社内ではビジネス開発センターという本部が立ち上がり、本格的に新規事業を開発する体制が整い、私はこの本部で新しい新規事業のテーマを探索していました。
そうした時に、コロナ禍を経たマスク生活やリモートワーク増加の影響により、表情筋を動かす頻度が減り顔の下半分が衰えてきたと感じる人が増えたことや、在宅美容の流行といった潮流をキャッチしました。
そこで再度、「VISOURIRE」の着眼点「お口の中から美容」を掘り起こしてみようと、同じ思いを持つ仲間とともにボトムアップでプロジェクトを立ち上げました。
──潮流と社内体制がうまくマッチしたのですね。ライオンにおけるこの事業の位置づけを教えてください。
当社は、口腔衛生だけではなく、それを超えた健康やQOL(生活の質)の向上まで価値提供範囲を広げたオーラルヘルスケアの習慣づくりを推進しています。
ビジネス開発センターの新規事業部門からボトムアップで生まれた事業ですが、美容の文脈から、当社が掲げる口腔健康や口腔機能向上への貢献につながる、既存事業とは異なる提案を目指しています。
「お口の中から美容」という習慣を生み出そうという新しい取り組みなので、初めは小規模で始め、お客様の声やマーケットの反応を踏まえながら製品ラインアップや施策を磨き上げていこうと考えています。
──チームメンバーはどのように集めたのですか?
商品の開発にあたっては、専門的な「知見」と「技術」が必須でした。
そこで、かつて社内で「VISOURIRE」の商品開発を担当していた研究員に加えて、口腔周囲筋やスキンケア、習慣化の研究を専門に行っている研究員など、専門の知見や技術を保有するメンバーに声をかけました。ほとんどの研究員が、プロジェクトの序盤は半ば有志のような形で参画してくれました。
また、企画サイドでも「この事業開発に携わりたい」という強い思いを持つ社員が自発的に参加しています。
──ライオンの強みが活かされているのですね。「VISOURIRE」は一般販売の段階に進むことができなかったとのことですが、「inquto」の事業化にあたり、過去の経験をどのように活かしていますか?
「お口の中から美容」という着眼点はクラウドファンディングの結果から確実に顧客に刺さるという事実をもとに、美容機器ブランドで終わらない事業構想に力を入れています。
また、「VISOURIRE」では、新しいモノやガジェット好きな方が集まるクラウドファンディングのプラットフォームで検証を行ってきましたが、今回は、メインの顧客層となる美容高関与層の方々に受け入れていただけるかどうかを、検証の重要なポイントとしています。
さらに、商品コンセプトも新たに開発し、機能面についてもより使いやすくなるよう改良を行っています。
──商品はどのようにアップデートしたのですか?
まず、最新の美容潮流を調査し、美容業界の方にヒアリングを行うとともに、自分自身も美容沼にどっぷりとはまりながら、コンセプトをゼロから見直して再開発を行いました。
ここでの一番の発見は、「摩擦レス」という新たな意識の常識化です。SNSや美容関連の著名人の著書でもよく目にしますが、日々のスキンケアすらも肌にとっては摩擦や刺激になるリスクがあるため、なるべく触らない・こすらない美容法が注目されています。私自身もシミやほくろを美容医療でケアした際に、肌への摩擦を避ける意識が急激に高まり、表皮を強くこするマッサージなどは避けるようになりました。
こうした体験から、「口元から、摩擦レスリフトケア(※1)」というコンセプトが誕生しました。これは、「VISOURIRE」になかった観点です。
また、機能面でも「VISOURIRE」にはなかった防水性能を搭載するとともに、電池式からUSBでのスタンド充電式へアップデートしました。
さらに、美容クリニックや美顔器で人気の赤色LEDも搭載しています。人によって見え方は異なりますが、肌の外側からも赤い光が確認でき、どこをケアしているかが一目でわかるといった特徴もあります。
使い方も簡単に、“美圧ポイント”と名付けた顔の4つの箇所それぞれに1分間当てるだけという独自のメソッドを開発しました。
「VISOURIRE」で集めた意見を参考に、継続しやすさにこだわって改良をしています。
──継続のしやすさは大事ですよね。
習慣形成の初期において、行動を起こした後に結果(報酬)がすぐに得られることがとても大切です。例えば、顔写真を撮って記録し、変化を可視化して実感することも効果的です。こうした習慣化のモチベーションをサポートするアプリも、公式LINE内でご用意する予定です。
──開発にあたり、こだわった点や苦労した点について教えてください。
お口の中のことを研究し、オーラルヘルスケアで知られる当社が提供する口内美顔器として、安全性と機能性の両立を追求した設計にこだわりました。ハブラシの開発で得た知見を活かし、お客様が安心して毎日心地良く使っていただける製品に仕上げています。
私自身も毎日使用していますが、お口の中から頬裏にシリコンヘッドを押し当てるととても気持ちが良く、顔の緊張がほぐれた感じがしてクセになりますよ。
──毎日続けるには、使い心地が良いことも大事ですよね。「お口の中から美容」というユニークな方法について、周りの反応はどうでしたか?
このテーマを進める中で、美容感度の高い方々とお話させていただく機会が多くありました。「お口の中からとは盲点だった!」という反応が最も多かったです。また、皆さんスキンケアだけでなく口腔ケアについても意識が高く、表情筋を鍛えることや、唾液の分泌、嚙み合わせ等の重要性もよくご存じだったのが印象的でした。「人生100年時代に必要な新しい美容法を、ライオンさんにどんどん提案してほしい」とご期待の声をいただいています。
──最後に今後の展開について教えてください。
「inquto」というブランド名には「 “口の中”というインナー(in)からキュッと(quto)引き締まったフェイスラインへ導き、人々をもっと笑顔(ü)にしたい」という思いが込められています 。これからもお口の可能性を探求し、発見した研究結果やテクノロジーを製品にインプットしていきます。顔の下半分を美しくする様々な製品、サービスを国内外で展開していきますのでぜひご期待ください。
購入サイト:楽天市場 https://item.rakuten.co.jp/lion-official/6496-00/
inquto公式Instagram https://www.instagram.com/inquto_official/
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