株式会社スーパーホテル
外国籍人材が主役に!スーパーホテルのグローバル支配人活躍の実績
2025年10月21日
スーパーホテルでは、従来から展開してきたベンチャー支配人制度「Super Dream Project」を、海外出身者にも広く開放し、国籍を問わず挑戦できる「グローバル支配人制度」として発展させています。
日本で実際にホテル運営を担いながら、経営力やおもてなしを磨き、その経験を母国や新たな地域で活かせる点が大きな特徴です。こうした仕組みは、外国籍のスタッフにとってキャリアを飛躍させる貴重な機会であると同時に、スーパーホテルの理念を世界に広める役割も担っています。
今回は、その取り組みを象徴する存在として、ベトナムで初めて支配人に就任するディンさんにフォーカス。どのような思いで現地での挑戦に臨むのか、そして日本で培った経験をどう母国に活かそうとしているのか、人事担当の中本が伺いました。
プロフィール
■Dinh Trong Hieuさん(ディンさん)
スーパーホテルPremier秋葉原 副支配人。来日して約8年、ホテル専門学校を経て2020年に入社。研修を経て副支配人候補生となり、現在は同ホテルで2年間にわたり副支配人を務めている。
■木村 賢治さん
スーパーホテルPremier秋葉原 支配人。約10年前に福島から上京し入社。八重洲、武蔵小杉、銀座などで経験を積み、2年前より同ホテルの支配人に着任。グローバル人材とペアを組むことで牽引し、サービス向上に取り組む。
■中本 譲
株式会社スーパーホテル 総務部 人事グループ。2013年新卒入社後、店舗勤務や複数部署を経験。2023年よりベンチャー支配人の採用・育成、ならびにグローバル人材の採用を担当し、人材戦略を推進している。
国内から世界へ。グローバル支配人制度が可能性を広げる
中本:
今回、ディンさんがベトナム・ハノイに開業予定のスーパーホテルの支配人に抜擢された理由や背景について、まずお話ししたいと思います。
東南アジアでは必ずしも思うように運営ができたわけではなく、ミャンマーの店舗では国情の難しさに直面しましたが、現在はスーパーホテルらしい運営が軌道に乗っている状況です。
その成功事例に続く第2弾として、今回ベトナム・ハノイでの開業を決断しました。
今、日本へのインバウンド需要は大きく伸びており、特に東南アジアのお客様が増えています。スーパーホテルがベトナムにしっかりと拠点を構えることで、現地でのブランド認知が高まり、さらには日本への送客にもつながると考えています。
そしてもう一つ重要なのは、現地の人材採用と育成です。その役割を担うにふさわしい人物として、日本のスーパーホテルで副支配人として実績を残してきたディンさんを支配人に抜擢しました。日本で培った運営スキルと、スーパーホテルが大切にしている「自律型感動人間」の育成を現地でも実践していただきたいと考えています。
支配人就任への決意。ディンさんが語る挑戦と覚悟
中本:
それでは、ディンさんにお話を聞いていきます。まずは、ベトナムの支配人に抜擢されたとき、率直にどんなお気持ちでしたか。
ディン:
まずは大きな役割を任せていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。一方で、本当に自分に務まるのかという不安も正直ありました。ただ、日本で積み重ねてきた経験を信じて、これは自分にとって大きなチャンスであり挑戦だと感じたので、全力で頑張ろうと決意しました。
中本:
秋葉原の店舗で副支配人としての経験をしてこられましたよね。その経験は今後どのように活かせると思いますか。
ディン:
秋葉原は海外のお客様がとても多いエリアで、多様なニーズに対応する力を学びました。外国人として日本のおもてなし文化を学んだ経験を、今度はベトナムに持ち帰り、現地のホテルで広めていけたらと思っています。
中本:
奥さまとは日本で出会って結婚されて、今回一緒にベトナムへ帰られると伺いました。ご夫婦でどのように受け止められたのでしょうか。
ディン:
最初にお話をいただいたときは、二人とも日本が好きなので不安や寂しさもありました。ですが「これは次の大きなステップだ」と二人で話し合い、このチャンスをつかむことが自分のキャリアにとっても良い経験になると考えました。妻も常に応援してくれていて、心強く感じています。
中本:
母国ベトナムで初めて支配人を務めるにあたり、どのような意気込みをお持ちですか。
ディン:
母国で働く機会はこれまで少なかったので、日本とは違うルールや文化に直面することもあると思います。ですが、日本で学んだおもてなしの心や社会マナーを現地に活かし、スタッフの成長や人生をより豊かにするために伝えていきたいと考えています。
中本:
これからベトナムで2026年のホテル開業に向けて準備が始まりますが、ディンさんはどのようなホテルにしていきたいと考えていますか。
ディン:
私は日本で働いた3年間を通して、スーパーホテルの理念を強く感じてきました。その理念を母国に持ち帰り、現地スタッフ一人ひとりに徹底して伝えていきたいと思います。清掃やフロントといったすべての業務に理念を根づかせることで、ホテル全体の価値を高めたいです。
また、ハノイの新しいホテルはオフィスエリアに位置しますので、日本や韓国、欧米からのお客様にも安心して泊まっていただける「安全で快適なホテル」を目指したいです。そして、スーパーホテルというブランドを現地の方々にも知っていただき、日本とベトナムをつなぐ架け橋のような存在になれたらと思っています。
中本:
素晴らしいですね。では最後に、現在スーパーホテルで活躍しているグローバル人材の皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
ディン:
グローバル支配人として任せていただくことに大きなプレッシャーはありますが、何よりも挑戦する気持ちが大切だと思います。日本に来ている皆さんも、それぞれ夢を持って働いているはずです。スーパーホテルの理念は、その夢を後押ししてくれるものですし、副支配人や支配人としての経験を通じて成長できる仕組みが整っています。
日本は経済的にも文化的にも学びの多い国です。ここで得た経験や知識は、母国に戻っても、あるいは日本で働き続けるにしても、必ず社会に貢献できる力になります。小さな一歩でも積み重ねれば大きな力になりますので、どうか夢を忘れずに前へ進んでいただきたいです。私も同じ仲間として応援しています!
共に歩んだ2年間 ― 木村支配人が語るディンさんの成長
中本:
秋葉原の店舗の支配人をしていてディンさんとこの2年間一緒に働いた木村さんから見て、この2年間のディンさんの仕事ぶりはどのようなものでしたか。
木村:
最初に一緒に働いたときから、ディンさんはとても真面目で勉強熱心だと感じていました。日本語も英語も堪能で、常に学ぶ姿勢を持っている方です。副支配人に着任した当初は、慣れない部分や若さゆえの課題もありましたが、コミュニケーションを重ねる中で大きく成長しました。
今では副支配人として一人で責任を持って業務を回し、安心して任せられる存在になっています。責任者としての落ち着きも身につけられており、ベトナムで支配人を務める準備は十分に整っていると感じています。
中本:
支配人としての適性を十分に発揮されてきたのですね。送り出す立場として、ディンさんにメッセージをお願いします。
木村:
この2年ほど一緒に仕事をしてきて、私自身も多くの学びをいただきました。ディンさんと組んだ時間は特別であり、思い出深いものです。これから新しい挑戦が待っていますが、きっと素晴らしいホテルをつくり上げ、スーパーホテルの名をさらに高めてくれると思います。遠く離れても応援していますし、困ったときはいつでも連絡してほしいですね。心からエールを送りたいです!
中本:
ありがとうございます。ディンさんが店舗の副支配人をご卒業されたあとの木村さんご自身の今後のミッションについてもお聞かせください。
木村:
ディンさんが出国した後は、私が採用したアルバイト出身の日本人スタッフが副支配人を引き継ぎます。その方を育成し、将来的には支配人として独り立ちさせ、私と同じようにグローバル人材とペアを組んでホテルを運営できるようにしたいと考えています。
これまでディンさんと働く中で感じたのは、日本のおもてなし文化やスーパーホテルの理念「自律型感動人間」をしっかり伝えるのが大切だということです。グローバル支配人候補生の方々にも、日本で働くからこそ得られる学びを経験してほしい。私自身が現場でお客様に心を込めて接する姿を見せることで、自然とスタッフに伝わっていく。それが私なりの育成スタイルです。今後もその姿勢を大切にしながら、次世代の支配人を育てていきたいと思っています。
世界で活躍する支配人を育てる!スーパーホテルのグローバル支配人制度の広がりと魅力
中本:
ここ数年、スーパーホテルでは、夢や目標を持つグローバル人材を積極的に採用し、育成していこうと取り組みを強化してまいりました。現在すでに全国で10店舗ほどにグローバル支配人が着任しており、来年3月には15店舗前後まで増える見込みです。中期経営計画としても、全店舗の約20%をグローバル人材が運営する体制にしていく方針を掲げています。これはスーパーホテルが“海外人材も活躍できるホテル”であることの象徴だと思います。
採用から着任までのプロセスも特徴的です。現地(ベトナムやミャンマーなど)のホテルで4〜6ヶ月ほど研修を受け、そこで人材としての土台を築いたうえで日本に渡り、本社での座学やOJTに進みます。特に重視しているのは「自律型感動人間」の育成です。スキルだけでなく、理念を理解し体現できる人材を育てることで、日本でも母国でも活躍できる人材になれると考えています。
挑戦と成長の循環をつくるースーパーホテルがグローバル人材に託す想い
中本:
今後期待するのは、やはり「理念を軸にした人材育成」です。東南アジアでは条件の良い職場へ短期間で転職するジョブホッピングが多いと聞きますが、スーパーホテルの理念に共感し、ここで働くこと自体が自己成長につながると感じてもらえれば、長くチームに貢献してくれるはずです。実際、ミャンマーのホテルでは、隣の三ツ星ホテルから倍の給与で引き抜きの声があったにもかかわらず、一人も移籍しませんでした。スタッフが「スーパーホテルだから成長できる」と思ってくれているからです。この理念は国や言語が違っても変わらない普遍的な軸であり、ディンさんをはじめとするグローバル支配人にも、それを現地で根づかせてほしいと強く願っています。
また、支配人の採用担当として、グローバル支配人の方々の活躍には特別な思いがあります。実際に接してみると、皆さん本当に熱い夢や目標を持っており、その実現に向けて努力を惜しまない姿が印象的です。私たちスーパーホテルの制度の中で、その夢を応援し、成長を支えていけることは大きな喜びです。将来的には「卒業」という形でスーパーホテルを巣立ち、母国や日本国内でそれぞれの夢を実現していただきたいと考えています。そして卒業後も「スーパーホテルで夢を叶えられた」という経験を周囲の方に伝えていただければ、新たに挑戦したいと考える人材も増えていくと信じています。
【スーパーホテルのベンチャー支配人制度「Super Dream Project」】
スーパーホテルでは、ホテル勤務経験の有無を問わずパートナーと2人1組での応募により経営を実際のホテル勤務を体験しながら習得ができ、将来起業を目指す方々を支援する独自のベンチャー支配人・副支配人採用のプロジェクト「Super Dream Project」を1998年より展開しています。
ベンチャー支配人は開業資金と経営ノウハウを、当社はビジネスの戦力を得られるのがこの制度の特徴です。ベンチャー支配人制度は、双方がメリットを得られる WIN-WIN の関係によって成り立っています。
スーパーホテルで働くベンチャー支配人の情報メディア「ふたりごと」:
支配人・副支配人募集サイト:
https://www.superhotel-shihainin.jp/
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