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稲毛神社 川崎山王祭の神幸祭
3年ぶりの実施へ

稲毛神社 川崎山王祭の神幸祭  3年ぶりの実施へ
 稲毛神社(川崎区宮本町)の例大祭「川崎山王祭」(同祭実行委員会運営)の神幸祭(しんこうさい)が8月7日(日)に、一部規模を縮小して行われます。
飾り付けをし、拝殿の前に飾られた玉(左)と孔雀 ※昨年の様子

神幸祭は2基の大みこしで

 稲毛神社の神幸祭は山王祭の最終日に、氏子全員が担ぐ「孔雀(くじゃく)」と「玉(たま)」と呼ばれる男女2基の大みこしを使った巡行のことです。一昨年と去年は、新型コロナ感染拡大防止のため、みこしを神社の外に出しませんでした。

トラックに載せて

 今年は「おみこしを町内に回してほしい」という多くの市民からの要望に応えるためトラックを利用します。7日午前8時30分に、みこし2基を4㌧トラック2台に、みこしに入れる御神体(御霊)を軽トラックに載せ神社を出発。23の氏子町内会を回りながら、通常、神酒所として使用される場所で祝詞をあげ、おはらいをします。

 権禰宜(ごんねぎ)の長﨑佳範さんによるとみこしが乗り物に載せられ町内を回るのは戦後すぐにトレーラーで回って以来とのこと。

 「通常は人が神社に来ていただくところを、年に一度神様が我々のところに出向いてくださるのが神幸祭です。この祭典では皆さんの健康、安全、日本ひいては世界の平和を願っています」(長﨑さん)。

 町内を回ったみこしは夕方、市役所通りにある川崎ダイスの前に到着する予定です。

今年初のパレード

 午後5時30分から、今年初の試みである〝山王ふぇすてぃばる〟を市役所通りで開催します。川崎市消防音楽隊・カラーガードの演奏で幕開け。いさご通り付近から川崎市役所本庁舎付近まで、市立富士見中学のブラスバンド、キッズダンス、渡田一輪車クラブ、舞踊工場の大旗振り、太鼓、地元有志による流し踊りなどがパレードをします。

 一段落した後、同じルートで宮入行列が行われ、トラックから台車へ移されたおみこしが最後を飾ります。その後、おみこしは氏子青年会の会員らに担がれ、社殿に入ります(飛び入り参加不可)。

週末は露店や演芸も

 神社の周辺では、5日(金)から7日は、通常の半分ほどですが露店が並び、境内では演芸なども催されます。

 神代神楽の舞は6・7日の午後1時~5時。演芸は6日は午後6時~9時、7日は午後7時~9時。ストリートミュージシャンや、ダンスチームが楽しいパフォーマンスを披露します。

井上あずみさんが登場

 7日の午後5時30分~6時30分は境内で親子コンサート。「となりのトトロ」などでおなじみの歌手、井上あずみさんと、4人組ティーンズロックバンドの「マグロ二カン」がジブリの曲を中心に演奏します。

 「一昨年、去年は露店も演芸も実施できませんでしたが、少しずつでも通常通りに戻していきたい。今年はお子さんが楽しめる内容を考えました。こんな神社があるんだと知ってもらえれば」と長﨑さんは話しています。

 感染状況により、予定が変わる場合があります。最新情報は稲毛神社のHPで確認を。マスクなど感染対策をしてお出かけください。