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かわさきツナガリ
お笑いコンビ
アルコ&ピース

かわさきツナガリ  お笑いコンビ  アルコ&ピース

今回はお笑いコンビのアルコ&ピース。酒井健太さんは川崎区出身、平子祐希さんは学生時代、麻生区に住んでいました。

お笑いコンビ アルコ&ピース
2006年結成。平子祐希さん(写真左)=1978年、福島県いわき市出身。酒井健太さん=1983年、川崎区出身。
テレビ神奈川「アルコ&ピースのほんの気持ちですが!」(毎週土曜午後10時~10時30分)では、神奈川県内の街歩きを通してこれまでの縁や出会いに感謝しつつ、感謝のお返しをしている。

■野球やサッカーに明け暮れた毎日

 酒井さん 野球やサッカーをして、ずっと外で遊んでいました。Jリーグが始まる前までは地元のチームに入って野球をしていましたが、始まってからはみんな金属バットを投げ捨ててサッカーに切り変えましたね。田島小学校近くの渡田こども文化センターで、よくサッカーをして遊んでいました。
 渡田中学校では、もちろんサッカー部に入部。市の選抜チームのメンバーにも選ばれました。その頃は、将来のことは何も考えてなかったですね。
 県立川崎高校に入学してもサッカーだけの生活。彼女がいたわけでもなく。部活帰りに、カメ公園(渡田第一公園)近くのマクドナルドや、エスパ(現・イトーヨーカドー川崎店)前のバーミヤンによく行きました。

■お笑いをやるために大学を中退

 お笑いはもともと好きで、中学ぐらいからお笑い芸人がパーソナリティーをしているラジオも聴いていました。なんか面白そうな世界だな、ぐらいは頭の隅にあったと思います。静岡の大学に進学したのですが、なんとなくお笑いをやってみようかな、と思い、何にも決まっていないのに大学を辞めるという暴挙に出ました。親には「お笑いやるから」と言いづらかったので「いったん辞める」とぼやっとした理由にしました。「そっかぁ」みたいな感じでしたね。今、親の立場になり、自分の子どもがそうだったらと思うと、よくあの時「そっかぁ」だけで許してくれたな、と思います。
 少しアルバイトをしている時期があったのですが、たまたま渡田中の1つ下の後輩たちが「ソニーっていう事務所がお笑い芸人を募集しているらしいぜ」と連絡をくれました。じゃあやってみようか」となり、まず3人で始めました。ネタ見せをしてそのまま所属。その後、同じ事務所に所属していた平子さんと出会います。

■西武のスターを見るため川崎球場へ

 川崎の思い出の場所は川崎球場ですかね。野球は見るのも好きだったので。当時ロッテは弱かったので、対西武戦に行き、スーパースターだった秋山選手、清原選手、デストラーデ選手らを見に行くという感じでしたね。あの巨人に勝てるチームが川崎球場に来るっていうだけでもすごい、と思い、みんなで盛り上がって行ってました。あとは高校の時、学校帰りによく行っていた家系ラーメンの川崎家。味の濃さや麺の硬さが選べるんですが、言わなくても自分の好みの味が出てくるくらい通っていました。
 当時一緒に遊んでいた友人の中には、今でも連絡を取っている人がいます。今の自分を見て喜んでくれているのでありがたいです。実家は取り壊したので近辺に行くことは減りましたが、仕事でその近くに行くことが増えました。どこかのタイミングで川崎に戻ってきたい、と思っています。愛着あるし。住むなら市外局番はやはり044がいいですね。

学生時代、野球とサッカーが大好きだった酒井さん

■都会に出たくて日本映画学校へ

 平子さん 福島県立勿来(なこそ)工業高校から日本映画学校(現・日本映画大学=麻生区)に進学しました。高3の時、学年で僕だけ進路が決まっていなかったんです。ラグビーをやっていて東北選抜にも選ばれ、大学から声も掛かったのですが、特に理由もなく上京したかったんです。ある日、教室で進学案内の冊子をパラパラめくっていた時に、前の席の友人が見せてくれたのが日本映画学校のページ。映像科と俳優科がありました。卒業生には、ウッチャンナンチャンさんや出川哲朗さんといったお笑い芸人の方も数多くいらっしゃいます。
 両親に「昔から役者業に興味があった」とうそをついて受けたら受かったんですよ。上京し、生田にある、いわき市が運営する潮(うしお)学生寮に1年住みました。
 学校のある新百合ケ丘には地元にはない複合商業施設がありました。ショッピングセンターの中に映画館がある、というのは「都会に出てきたなあ!」という感じがしましたね。
 俳優科に入っても、お笑いをやりたいという気持ちは特になかったです。同級生が夢中でお笑いのテレビを見ていたほど見ておらず、ラジオも聴いていなかったですね。でも周りにはお笑い芸人になりたい人もいました。「ちょっとネタ書いてくれない?」「コンビ組んでみない?」という誘いがあり、そこがお笑いの道への第一歩。誘われた身ではありますけど、違和感なくなじんで、お笑いの道に入りこんでいった感じです。誘ってくれた友人は辞めちゃったのですが。
 生田に住んでいる時、工事現場の交通誘導のアルバイトで、よく川崎駅付近や尻手や黒川に派遣されて行っていました。今考えると工事現場で中学時代の酒井を誘導したかもしれないですね。

麻生区に住んでいた頃の話をする平子さん

■川崎を街歩きしているとロサンゼルスのよう?

 平子 テレビ神奈川「アルコ&ピースのほんの気持ちですが!」では神奈川県内のいろんな場所でロケをしています。川崎は〝いかつい〟イメージが先行していたのですが、街歩きをしていると「なんだ、こんなにあったかいんだ」というギャップを感じます。川崎市内のいろんな商店街を歩いていても、実際いかつさってないですね、まあ、当たり前ですけれど、生活に根付いている場所なので。東北から出てきたので感じるのかもしれませんが、皆さん、人懐っこいですね。東北人は薄い壁一枚作るんで。川崎はロサンゼルスのようです。どこに行ってもダイレクトに迎え入れてくれて、ウェルカム態勢ですね! 街があり、海があり、自然があり、〝いい意味での緊張感〟も兼ね備えていて。
 酒井 横浜の人はちょっとかっこつけているところがあるかな? 東京はビッグシティー。川崎はその間に挟まれた田舎もんの集まりです(笑)。人情がある感じもするし。

「アルコ&ピースのほんの気持ちですが!」ロケ中の様子

■番組でまだまだ知らない地域のいいところを発信していきたい

 酒井 番組で地元の良さを広めつつ、まだまだ知らない地域を改めて学んでいます。学びながら神奈川県内のいいところを皆さんに発信していけたらと思っています。
 平子 ホリケン(ネプチューンの堀内健)さんに「ときどき見てるよ」って言ってもらっています! 皆さまの生活の邪魔をしない、流し見にちょうどいい番組だと思います。皆さまの生活の一部に、ぜひなじませてください!

2人のトークで、ロケ中は終始なごやかなムードに